[小ネタ] Amazon Linux 2 Release Candidate を LTS にアップグレード
こんにちは、菊池です。
先日、5年間の長期サポートに対応した、Amazon Linux 2 が正式にリリースされました。
この、Amazon Linux 2 は、昨年12月に先行して Release Candidate 版(以下RC版)が公開されていました。
正式版のリリースに先行して、すでにいち早くRC版を利用している方も多いかと思います。その場合、今回リリースされた正式版へのアップグレード有無が気になることでしょう。公式FAQには、以下のようにあります。
Q: Amazon Linux 2 LTS Candidate 2 から Amazon Linux 2 の LTS バージョンへのローリングアップグレードを実行できますか? はい。Amazon Linux 2 LTS Candidate 2 から Amazon Linux 2 へのローリングアップグレードは可能です。ただし、最終的な LTS ビルドを変更すると、お客様のアプリケーションが破損する可能性があります。アプリケーションの移行前に、新しくインストールした Amazon Linux 2 でテストすることをお勧めします。
ということで、先行公開されていたRC版を実際にアップグレードしてみたいと思います。
Amazon Linux 2 LTS へのアップグレード
まず、RC版の Amazon Linux 2 を用意します。今回は、以下のAMIからEC2を起動しました。
- amzn2-ami-hvm-2017.12.0.20171212.2-x86_64-gp2 (ami-2a34b64c)
まず、起動直後のsystem-releaseとkernelバージョンです。Amazon Linux release 2.0 (2017.12) LTS Release Candidate
、kernelは4.9.62-10.57.amzn2.x86_64
です。
[ec2-user@ip-172-31-30-200 ~]$ cat /etc/system-release Amazon Linux release 2.0 (2017.12) LTS Release Candidate [ec2-user@ip-172-31-30-200 ~]$ uname -a Linux ip-172-31-30-200.ap-northeast-1.compute.internal 4.9.62-10.57.amzn2.x86_64 #1 SMP Wed Dec 6 00:07:49 UTC 2017 x86_64 x86_64 x86_64 GNU/Linux
アップデートを実行します。
[ec2-user@ip-172-31-30-200 ~]$ sudo yum update -y
アップデート実行後、system-releaseはAmazon Linux 2
となりました。
[ec2-user@ip-172-31-30-200 ~]$ cat /etc/system-release Amazon Linux 2 [ec2-user@ip-172-31-30-200 ~]$ uname -a Linux ip-172-31-30-200.ap-northeast-1.compute.internal 4.9.62-10.57.amzn2.x86_64 #1 SMP Wed Dec 6 00:07:49 UTC 2017 x86_64 x86_64 x86_64 GNU/Linux
kernelを適用するため、一度リブートします。
[ec2-user@ip-172-31-30-200 ~]$ sudo reboot
リブート後、kernelもアップグレードされ4.14.51-66.38.amzn2.x86_64
となりました。
[ec2-user@ip-172-31-30-200 ~]$ cat /etc/system-release Amazon Linux 2 [ec2-user@ip-172-31-30-200 ~]$ uname -a Linux ip-172-31-30-200.ap-northeast-1.compute.internal 4.14.51-66.38.amzn2.x86_64 #1 SMP Tue Jun 26 23:31:59 UTC 2018 x86_64 x86_64 x86_64 GNU/Linux
さいごに
FAQのアナウンスの通り、正式リリース前のRalease Candidateを簡単にLTS版にアップグレードすることができました。すでにRC版を利用している場合、今後の長期サポートを受けるためには、LTS版にアップグレードしておくのがよいでしょう。
ただし、公式アナウンスの通り、あらかじめアプリケーションの動作確認などの検証を実施しておくことが推奨されます。