[新機能] AWS Elemental MediaLive に Statistical Multiplexing 機能が追加されました

[新機能] AWS Elemental MediaLive に Statistical Multiplexing 機能が追加されました

AWS Elemental MediaLiveにStatistical MultiplexingというMediaLiveでMPTSが可能となる機能が追加されましたので、お知らせします。
Clock Icon2019.11.27

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こんにちは、大前です。最近は re:Invent 前ということもありアップデートラッシュですね。

そんな中、AWS Elemental MediaLive にStatistical Multiplexing という機能が追加されましたのでお知らせしたいと思います。

AWS Elemental MediaLive Offers Statistical Multiplexing for Better Broadcast Quality, Performance, and Bandwidth Management

Statistical Multiplexingとは

概要

Statmux for AWS Elemental MediaLive の FAQ より

What is statistical multiplexing (statmux)? Statmux is a technology that allocates bits in real time among multiple live video channels, combining the encoded outputs into a multiplexed program transport stream Statmux instantaneously adjusts the bitrate of each channel in the statmux pool to make the best use of total available bandwidth. This maximizes network efficiency by optimizing picture quality for a group of channels within a fixed total bandwidth.

複数の AWS Elemental MediaLive チャンネルを多重化された一つのストリームに結合し、配送可能になった様です。MPTS ですね。

また、各チャネルのビットレートを自動的に調整し、帯域をより効率的に使用できるとのことで、コストの削減にも繋がるとのこと。

用途

上記概要にある通り、メディアデータの配送をより効率的に行うための機能となります。

  • 複数の AWS Elemental MediaLive のチャンネルが MediaLive Statmux にアタッチされます
  • MediaLive Statmux の配送先は AWS Elemental MediaConnect となります
  • メディアファイルのリソースは、従来の MediaLive と同じく、Live や S3 上のファイルが使用可能

コンソールを見てみる

すぐに検証しづらい機能である為、実際に設定する時のイメージを持ちながら AWS マネジメントコンソールを確認して行こうと思います。

Multiplexes

MediaLive のコンソール画面を開くと、「Multiplexes」というメニューが増えていますね。

 

「Create」を押下すると、以下の様な Multiplex 作成画面に遷移しました。

各 MPTS パイプラインを作成する AZ の選択や MPTS のビットレートの指定などが出来る様です。

 

作成して少し待つと、以下の様に Status が IDLE で Multiplex が作成されました。

 

詳細画面は以下の様になっています。

「Create Program」を押下し、 MediaLiven のチャンネルに紐付ける Program を作成する事になります。

 

作成画面は以下の通りです。Program 毎にビットレートの上限下限の指定などが出来る様です。

Channel と Program の紐付け

MediaLive の「出力グループを追加」を確認すると、「Multiplex」が追加されているのが確認できます。

 

選択すると Multiplex 用の出力が作成されます。

先ほど作成した Program をここで選択する事で、チャンネルとの紐付けを行います。

 

MediaConnect との紐付け

最後に、MediaConnect のフロー作成画面で「Entitled Source」を選択すると、作成した Multiplex のパイプラインが表示されるのでここで紐付けが出来ます。

おわりに

MediaLive のアップデートである、Statistical Multiplexing 機能を紹介しました。

複数の MediaLive チャンネルをまとめて配送出来る様になり、かつビットレートの調整によってコスト削減にも繋がるというのは嬉しいケースもあるのではないでしょうか。

 

re:Invent でのメディア系アップデートにも注目していきたいと思います。

以上、AWS 事業本部の大前でした。

参考

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