AWS Outpostsのよくある疑問についてまとめてみた #reinvent
ご機嫌いかがでしょうか、豊崎です。
re:Invent2018でプレビューの発表があったAWS Outpostsですが、ついに今年のre:Invent2019で一般公開の発表がありました!
本投稿ではOutpostsについて、多く質問されるであろうポイントについてご紹介したいと思います。
Q&A
AWS Outpostsとは何か?
AWSから提供される物理ハードウェアをお客様環境(オンプレミス)に設置し、AWSを拡張するサービスです。AWS OutpostsはAWSのデータセンターのアーキテクチャ、つまりNitro Systemで設計されています。またオンプレミスと物理的な線での接続、近距離のロケーションに配置することで超低レイテンシーを実現します。
ユースケース
ほぼリアルタイム(ミリsecレベル)のレイテンシーしか許容できないシステムなどでの利用が想定されます。双方向のリアルタイムアプリや、金融系の高頻度取引、3Dモデリング、工場などのエッジでの処理などがユースケースとして考えられます。ローカル(AWS Outposts)で大規模なデータ処理が必要な映像の分析なども対象のユースケースになると思われます。
前提
AWS Outpostsを利用するにあたって前提条件があります。
- AWSのEnterpriseサポートへの加入
- 標準的なデータセンターの空間確保
- 5~15 kVA の電源
- 最低 1 G のネットワークアップリンク
- 42Uラックの設置スペース (寸法 80” X 24” X 48”)※単位はインチ
- etc..
- AWSへのパブリックネットワーク回線
- AWS DirectConnect(Public接続)
- またはVPN接続
パブリックネットワーク回線が必要なことからもわかるようにインターネットを使わない閉じた環境を作るためのサービスではありません
AWS Outpostsで利用できるAWSサービス
- 現時点
- EC2 (M5、C5、R5、I3en、G4 を含む)
- EBS(gp2)
- CloudWatch,スナップショット,AMIなどの利用は可能
- 予定されているサービス
- Amazon RDS
- Amazon ECS
- Amazon EKS
- AWS ALB
- Amazon EMR
- etc...
料金
料金については詳細が分かり次第Updateしますが、まずわかっているところまで記載をさせていただきます。
- 3年RIのみ(全前払い/一部前払い/前払いなし)
- 料金には以下を含みます
- AWS Outpostsの設置、撤去費用
- 保守(ハード/ソフト)
サポートおよびメンテナンスについて
- 既存のAWSのAPIと同様
- AWSがOutpostsをモニタリング
- 必要に応じてソフトウェアのアップグレードとパッチ適用を自動的行う
- ハード障害の際はユニットモジュールの交換が必要になるケースもある
- オンプレのネットワークが落ちた時
- コントロールプレーンはクラウド側にあるためAPIの利用に影響を及ぼす
- AWS Outposts自体が通常通り動作し続けている場合は起動中のEC2などにはローカルアクセス可能
申込方法と利用開始までの流れ
AWSマネジメントコンソールから申し込みを行い、ヒアリング事項に答えていきます。その後、実際に設置場所の確認をAWSの担当者が行い、後日AWS OutpostsのAWSの設置チームが機材を現地に設置します。接続完了後、AWSマネジメントコンソールからEC2などのサービスを拡張されたVPC(AWS Outposts)内部で起動できます。
さいごに
まだまだGAされたばかりではありますが、なるべく早く追加の情報をお伝えしたいと思います。この投稿が誰かのお役に立てば幸いです。