表示形式詳細解説:Vertical bar chart(垂直棒グラフ) #quicksight #03 | Amazon QuickSight Advent Calendar 2016

2016.12.03

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当エントリは『Amazon QuickSight Advent Calendar 2016』の03本目のエントリです。

昨日の02本目のエントリは『Horizonal bar chart(水平棒グラフ)』でした。

『AWS re:Invent 2016』の直前に一般利用可能となったAWSによるBIサービス、Amazon QuickSight。発表されたばかりですが、早速Amazon QuickSightを使い倒すべく色々な切り口でその内容について見て行きたいと思います。

03本目となる当エントリでは、Amazon QuickSightの表示形式のうちの1つ、『Vertical bar chart(垂直棒グラフ)』の内容について見て行きたいと思います。

棒グラフの概要については以下エントリセクションをご参照ください。

Vertical bar chart(垂直棒グラフ)について

垂直棒グラフの表示形式を利用して、単一・複数メジャー、またはクラスタ化した垂直棒グラフを作成する事が出来ます。

  • 単一メジャーを用いた棒グラフでは『フライトナンバーによる平均遅延時間』のような、1つのディメンション(切り口)における1つのメジャー(数値)項目を示します。
  • 複数メジャーを用いた棒グラフでは『自動車モデル毎の売上合計や利益合計』のような、1つのディメンション(切り口)に対する2つ以上のメジャー(数値)項目を表示します。
  • クラスタ化された棒グラフでは、『自動車モデル別の販売合計をメーカー別にグルーピングしたもの』のような関連するディメンション(切り口)別にグループ化された値を表示します。

垂直棒グラフを作成するには、X軸のディメンションと値のメジャーを使用します。ディメンションは通常、何らかメジャーの値に関連るテキストフィールドの値であり、より詳細な情報を表示するために用いられるものとなっています。(日付フィールドをここで使う事も出来ますが、その場合は折れ線グラフ(Line chart)を使う事をお勧めします。そちらの方が時間経過と値の変化を確認する事がより適しています)

グラフの垂直バーは、選択したディメンション内のメジャーの数値を表しています。

グループや色を使用しないビジュアルの場合、Y軸上に最大2500データポイントを表示します。グループやカラーを使用しない場合では、Y軸に最大50データポイント、グループやカラーに最大50データポイントを使用します。ビジュアルの表示制限を超えてデータを処理する方法の詳細については下記をご参照ください。

垂直棒グラフのアイコンは以下となります。

vertical-bar-chart

Vertical bar chart(垂直棒グラフ)の機能説明

当該表示形式でサポートされている機能の対応状況は以下の内容となります。

機能 利用可否 説明
凡例の表示 Yes
(例外あり)
複数メジャーとクラスタ化されたものについては凡例を表示しますが、
単一メジャーの場合は表示しません。
タイトルの表示 Yes
軸の範囲を変更 Yes Y軸の範囲を設定可能です。
色変更 Yes
要素のフォーカスor除外 Yes
(例外あり)
X軸のディメンションとして日付フィールドを使用している
場合を除き、チャート上のいずれの棒要素に対しても
フォーカスしたり、除外する事が可能です。
ソート Yes X軸及び値に対して、選択したフィールドで
値を並べ替える事が可能です。
フィールドの集約 Yes 値に対して選択したフィールドに対して集計を適用する
必要があります。X軸またはグループやカラーに選択した
フィールドに集計を適用する事は出来ません。
ドリルダウンの追加 Yes X軸及びカラー/フィールドに対して
ドリルダウンレベルを追加可能です。

Vertical bar chart(水平棒グラフ)の作成方法

垂直棒グラフを作成するには以下の手順で行います。

  • 1.[Analysis]ページにてツールバーの[Visualize]を選択。
  • 2.アプリケーションバーの[Add]から[Add Visual]を選択。
  • 3.[Visual Types]ペインにて[vertical bar charts]アイコンを選択。
    • quicksight-vertical-bar-chart-01
  • 4.[Fields list]ペインにて、使用するフィールドを適切なフィールド枠にドラッグアンドドロップ。
    • 通常は、ターゲットフィールドで指定されているように、ディメンションフィールドまたはメジャーフィールドを使用します。メジャー項目としてディメンションフィールドを選択した場合、Count集計関数が自動的に適用され、数値が作成されます。
      • quicksight-vertical-bar-chart-02
      • quicksight-vertical-bar-chart-03
      • 単一メジャーの水平棒グラフを作成する場合、ディメンションをY軸に、メジャー(数値項目)をフィールド枠にドラッグアンドドロップします。
        • quicksight-vertical-bar-chart-04
      • 複数メジャーの水平棒グラフを作成する場合、ディメンションをY軸フィールドに、2つのメジャー(数値項目)を値のフィールドにドラッグアンドドロップします。グループやカラーの枠は空のままにしておきます。
        • quicksight-vertical-bar-chart-05
      • クラスタ化された水平棒グラフを作成する場合、ディメンションをY軸フィールド枠に、メジャーを値のフィールド枠に、もう1つのディメンションをグループ/色のフィールド枠にドラッグアンドドロップします。
        • quicksight-vertical-bar-chart-06
  • 5.(オプション)1つまたは複数の追加フィールドをX軸またはグループ/色のフィールド枠にドラッグして、ドリルダウンレイヤーを追加します。ドリルダウンの追加の詳細については、下記をご参照ください。

まとめ

という訳で『Amazon QuickSight Advent Calendar 2016』03本目、表示形式『Vertical bar chart(垂直棒グラフ)』に関するご紹介でした。明日もお楽しみに!

まとめ

参考情報