JAWS Festa Kansai 2013 各社最強エバンジェリスト スペシャルパネルディスカッション 詳細レポート #jawsfesta

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2013/09/28(土)、場所は大阪、京セラドーム(!)にて、参加者数500人規模の巨大なAWS関連のイベント・カンファレンスが開催されていました。それがこの『JAWS Festa Kansai 2013』です。

今回、関西で開催されたこちらのイベントに関東地方(私:横浜在住、秋葉原勤務)から参戦して来た訳なのですが、この一大イベントに 参加したい!と思えた要因の1つがこちらの『スペシャルパネルディスカッション』でした。プログラムの終盤に位置し、豪華エバンジェリスト陣が一同に介しディスカッションを行う、というのはコンテンツ的にも非常に興味深いものでした。

こちらのエントリでは、そのスペシャルパネルディスカッションについて内容をレポートして行きたいと思います。ちなみに今回、土曜日開催のイベントに対して金曜日前泊、土曜日も泊まって日曜日も諸々活動などをしておりました。これとは別のエントリ等でも当日イベント風景やその他イベント周りの出来事についても何らかの形でレポートして行きたいと思います。宜しくお願いします。

【スペシャルパネルディスカッション】AWS、cloudpack、Microsoft、ISID、SAP。各社の最強エバンジェリスト集結!異論!激論!エバンジェリストからみたIT・クラウドの実態と歴史、そして未来へ

内容

日本を代表するエバンジェリストが京セラドーム大阪に大集結!業界をリード・予見してきたエバンジェリストならではの視点で、IT・クラウドのこれまでとこれからを、そして、エバンジェリストとは何者なのかを本音で語り合います。パネリスト陣は、Microsoftのスーパーエバンジェリスト西脇 資哲、AWSのイケメンテクニカルエバンジェリスト堀内 康弘、ISIDのご意見番エバンジェリスト渥美 俊英、Cloudpackのプレミアエバンジェリスト後藤 和貴、モデレーターは、「魂のエバンジェリスト」こと、SAPジャパンの常盤木龍治氏が務めます。「未来」を感じたい方、こうご期待!!

自己紹介

まずは冒頭、参加者それぞれによる自己紹介。ここではイベント関連ページやTwitter等のSNS情報で各者の説明と致します。

モデレータ:常盤木 龍治氏

「世界一になれない仕事はしない。」現在、SAPでエバンジェリストを務める。これまで、テンダでDojo、インフォテリアでASTERIA、B-EN-GでMCFrameと、代表的な国産ソフトウェアのエバンジェリスト・プロダクトマネージャー・営業マネージャー、Made In Japan Software Consortium.の副委員長を歴任。2010年&2011年MIJSプレゼンテーションコンペチャンピオン。趣味は史跡散策、読書、映画鑑賞、スキューバダイビング。

スピーカー:堀内 康弘氏

1978年、山梨県生まれ。慶應義塾大学大学院理工学研究科修士課程修了。 AWSを多くエンジニアに知ってもらうことで、エンジニアの価値を高めたいという思いから、2012年3月にアマゾンデータサービスジャパン入社。以後、テクニカルエバンジェリストとして、AWSの普及のために日本中を飛びまわる日々を送る。 年間の講演回数は130を越え、AWSのハンズ オンも精力的に実施。またAmazon Web Services ブログからAWSの最新アップデート情報を日本語で発信している。

スピーカー:西脇 資哲氏

1969年8月18日生まれ、岐阜県出身。OS/2モジュールの開発や、MS-DOS/Windowsでの業務アプリケーションソフト開発業務、ISPの立ち上げなどを経験した後、日本オラクルに入社。プロダクトマーケティング業務やエバンジェリストを担当。12年間ほど在籍した後、09年12月にマイクロソフトへ移籍し現職に就く。「JavaOne」をテーマに講演した経験があるほか、「iPhone」や「Amazon」関連の講演・執筆にも精力的な活動を展開。マイクロソフトだけでなく、さまざまなテクノロジーに精通する。(※ http://biz.bcnranking.jp/article/interview/face/1004/100428_122598.html よりプロフィールを拝借致しました)

スピーカー:渥美 俊英氏

90年代からインターネットバンキング、電子認証、セキュリティのシステム開発、全社技術支援を担当。現在は、企業システムにおけるフルクラウド化を推進、クラウドファースト時代に生き残れるSIerを模索。業務システムでクラウドを安心安全に使える仕組み作りに関心。FISC/AWS対応セキュリティリファレンス策定コアメンバ。 外部活動:経産省クラウドセキュリティガイドライン活用ガイド執筆。JASA-クラウドセキュリティ推進協議会、CUPA(クラウド利用促進機構)総合アドバイザー、OBCI(オープンソースビジネス推進協議会)副理事長 最近の記事:「FISC/AWS対応セキュリティリファレンスの読み解き」http://techtarget.itmedia.co.jp/tt/news/1309/19/news02.html

スピーカー:後藤 和貴氏

アイレット株式会社にてAWSの構築/保守運用サービスcloudpackのエバンジェリスト、営業、ディレクター、企画など担当。サービスの紹介などは当然のことコミュニティ活動などを通じてAWS市場を持ち上げる活動を実施中。AWSユーザーコミュニティであるJAWS-UGの全国各地で開催される勉強会には基本的に全参加。日本全国および海外も含め、年間の5分の1出張する日々。2012年9月からは副代表に就任。また2011年2012年連続でAWSコミュニティへの貢献を表彰されAWS SAMURAI受賞。

そしてここからはいよいよディスカッションです。

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(写真:左から常盤木 龍治氏、堀内 康弘氏、西脇 資哲氏、渥美 俊英氏、後藤 和貴氏)

IT業界に入ったきっかけ、エバンジェリストになった経緯

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後藤 和貴氏(以下:後藤)
西脇さんの居た日本オラクルに最初は入っていました。入社前の話をしますと、当時幕張でイベントがあり、そこから色々あって新卒採用の試験に繋がって行くんですが、最初は断ろうと思っていたんです。すると人事部長の女性の方に対して、面接の場で経緯を説明して断ってくれ、と。で実際に面接を行ったわけなのですがそこでなぜか『合格!』と(笑)これもご縁かと思い、入社する事にしました。クラウドをより早いスパンで売りたくなり、今の会社に移りました。そこでは色々肩書を兼務していたのですがだんだんめんどくさくなり、その頃既に名乗っていた西脇さんに倣う形で、『エバンジェリスト』を名乗るようになりました。
渥美 俊英氏(以下:渥美)
私は、今の会社の規模が小さい頃から在籍しています。そこから現在に至るまで、会社は何倍にも大きくなり上場も致しました。エバンジェリストという名前を名乗ろうと思ったのは、クラウドで大きく変わる・求められる人材も変わると言う大きな技術の変革期を目の前にして、世の中を変えていこう、または考え方を変えてもらおう、という思いからこのエバンジェリストと言う名前を使うようになりました。商品やサービスの説明では無く。世の中が変わるんだという事を知って欲しいが為に。
西脇 資哲氏(以下:西脇)
エバンジェリストという名称、定着して来たと思いますが参加者の中には居らっしゃいますでしょうか?(※当日参加者には居なかった模様)IT業界に入ったのはパソコン・ITが好きだから。それに尽きます。そしてなぜエバンジェリストか。それは、お客様から声の掛かる仕事だからです。『是非来てもらって、喋って欲しい』というのは他の職種だとそうはありません。名刺に『エバンジェリスト』と書く以上は、何事に於いても知っていなくてはなりません。それが出来るのであれば、名乗っても良いのかなと。その名前に恥じないように頑張っています。
堀内 康弘氏(以下:堀内)
コンピュータについては、大学に入ってから始めました。IT業界に入ったきっかけについては、ある時研究室の先輩が起業しており、とあるミュージシャンの会員サイトを作成しました。その際に8万円もらえました。某パソコンショップで時給800円で働いていた時代に、世の中が変わる事を実感したのです。そこからプログラマ、エンジニアとして10年以上働いていました。

役職こそ就いてはいましたが、基本はエンジニアです。いかに綺麗なコードを書くかという事に興味がありました。BtoB、BtoC、gumi等、自分の興味を持つところに歩みを置きつつ、ここまで来ました。gumi在籍時にAWSを知り、AWSによる簡単且つスケールする世界、インフラをプログラムから操る事が出来る、アイデアさえあれば世界に打って出られるという部分に衝撃を受けました。

AWSのサービスの中ではRDSが大好きです。DBの一番の悩みは『いざと言う時の運用管理』。それらを全部任せ、開発など自分のしたい事に注力出来るという点に非常に惹かれました。

JAWS-UGはエバンジェリストになった一番の理由です。ユーザーグループでワイワイするのが好きなんです。gumi在籍時、事例を発表してたりもしました。AWSは中の人の顔が見れるというのが特徴だと思います。以前玉川さんと飲んでいたら、『エバンジェリスト探してるんだよね』と。それを聞いて、『エバンジェリストになったら、始めてAWSを触った時の感動を伝える事が出来るかな?』と思い、興味を持って始めた、というのが理由です。

常盤木 龍治氏(以下:常盤木)
実は私、身長が189cmあるんです。なので皆様、『国内最高峰エバンジェリスト』と是非呼んで頂ければと思います(笑)この世界に入ったきっかけなんですが、以前はDJやモデルをしていたんです。写真撮影3枚でギャラが○○万とか、そういう世界でした。しかし取りまとめている後輩や仲間のキャリアパスを考えていった時に、仕事の面で価値観や多様性によって、全員に対してyesと言う事が出来なくなっているということを実感しました。ITではその辺りの抽象度の高い部分と技術の融合が出来るのでは、と思い足を踏み入れました。最初に入った会社ではJava認定試験(SCJ-P)を取得する等の過程で最初のキャリアとしては非常に良い形で進める事が出来ました。また、仕事を進めて行く上で『外資の人はマーケティングが非常に上手いんだな』というのを実感しました。いくら製品が良くても、使ってもらわなければ何の価値にもならない。この正しい理解が進めばきっと世界は良くなる。そう思い、この職種を選びました。

エンジニアとエバンジェリストは何が違う?

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後藤:
両方経験していますが、価値観という点ではあまり変わらないかも?エンジニアはモノを作る、という感じで、伝えるというところまでの責任は負っていないのかも知れません。自分はそこの橋渡しをする役目を負っているのかも。売りたいものをきちんと伝え、買ってもらう。営業っぽい側面もあるかも知れません。
堀内:
エンジニア→エバンジェリストという形で来ました。初めは自分の熱い思いを伝えれば良いのかな、という思いでしたが、エバンジェリストが相手にするのは『人』。スタートアップでの仕事に於いて、人と接する事が多くなったように感じます。そういう意味でも、"自分の幅"というものは広がる気がします。自分の中ではこの辺りまだ綺麗に整理出来ていないかも知れません。エバンジェリストは言葉で人を、世界を変えられると思っています。ちなみに後藤さんはどうですか?エバンジェリストとエンジニアの違いで悩んでいる点等は。エバンジェリストとエンジニアとの切り替えについてとかも。
後藤:
エンジニアの時はそこまで"スイッチを切り替えている"という感じは無いかも知れないです。逆に言うとやりやすくなったかも。
常盤木:
エンジニアのバックグラウンドを持つ人がエバンジェリストになる事が多いのかな?という気もします。エンタープライズだと、そもそもエバンジェリストって何だよ?と言われる事もある。エバンジェリストは『テクノロジーへの愛』を表現出来ますよね。

エバンジェリストのココが大変 売るものがアレな時とか...

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西脇:
別にアレでも良いじゃねぇか!という気もしますが(笑) 営業であってもエンジニアであっても、又はその他の職種であっても、ある程度納得はしてないんだけど...という事はありますよね。また、心の中では若干ながらそうではないですよね〜という期待値もある。

アレ=不具合、良くない、イマイチという評価をした場合の事を考えてみましょう。実はこの辺、エバンジェリストは心得ているものなのです。例えば80%まで行ってるけどあと20%足りない、というような場合、『あと20%です。なので、●●と◎◎をやりながら、****をすると100%の△△△が得られます』と言うような、80%では足りない、だからこそ、20%を作り上げるのだ、という風に説明するのがエバンジェリストの仕事になるのです。それらを語れるか否か。20%を埋める力があるかどうか。

次いで、アレ=自社の製品ではない場合、というケースです。今日ご参加の皆さん、Macが多いですね。私もiPhoneを持っています。最新機種です。私はMicrosoftの人ですが、このように自社以外の製品を持っています。みんな、良く出来ています。ここで言いたいのは、クラウド製品、皆それぞれ良い製品か、という事です。それぞれの特徴や機能を説明出来るのか。色々な商品を触って、知っているからこそ、違いをお客様に説明出来るのでは。そこをしっかり言えるように今後も努めて行きたい。

渥美:
自分の会社はハコを売る、ミドルウェア・ソフトウェアを売り、開発作業を行うという形を取って来た為、物販系を売るという事はあまりなかった。現状、Amazonは現実解、と言う事で売っている。しかしポイントは、必ずしもAmazonで要望に添える訳では無い、という点。オンプレミスで無ければ出来ないものもある。お客様の意見や要望を聞いて、最適解を出していく。また、その際割と自分の(得意な)フィールドに持ってこよう、とする場合が多いのではないかと思う。エバンジェリストらしい誘導をしていければと思う。
後藤:
良く、名刺を見て『エヴァンゲリオンですか?』と間違えられるのはあるが、あれはやめて欲しい(笑)

ちなみに、"アレ"だった時は、売らないようにしています。AWSは良い物が多いと思います。悪いものは無いと思う。以前はクラウド全体への勘違いも多かったです。都市伝説が多過ぎる。都市伝説バスターズを小島さん(小島 英揮氏:AWSシニアマーケティングマネージャー)と結成しようかと思っていました。

西脇さんとは違い、勉強会で参加する事が多かった。飲み会等で予定や健康が荒れる事も多くなりました。胃が荒れたり太ったり(笑) AWSは機能追加やサービスの数も多く、知識量を確保して行く事が困難になっている。勉強は大変です。『元気玉方式』(詳細は秘密)を使ったりも最近しています(笑)

堀内:
売るものがアレ、という事は無いです。誰かが必要としているものなので、自信を持って奨められます。AWSはサービスのアップデートが大変。楽しくて良いのはあるんですが、インプットしなければならない事はとても多いです。また、お客様の幅もとても広いです。色々な用途で使われています。何を求めて、何を望んでいるのか。それを探り、理解していくのもエキサイティングです。大変ですけどね(笑)

AWS、Microsoft、SAPそれぞれのエバンジェリストが見るクラウド

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西脇:
当初は、コスト削減がクラウド選択の最大の目標、というのが大きかったです。渥美さんは30年、私も20年IT業界に携わってきました。若い人達は違うかもしれないが思い出して欲しい。皆さんはITで、SIで、何を作ってきましたか?

顧客管理システム?給与明細システム?言語は何で作りましたか?COBOL…

環境がクラサバ構成になりました!何を作りましたか?...顧客管理システム、給与明細システム。

Web時代になりました!何を作りましたか?...顧客管理システム、給与明細システム...(アレ?)

層が変わって来ても作っているものは同じ。コストも同様。

クラウドが違うのは、もっとハッピーな事が出来る、という事です。昔であればスクリーンやプリンタが入出力を司ってきましたが、今ではスマホやスキャナ、リーダー等々、あらゆるデバイスを使って距離を縮めてきています。我々もそういう見方をして行くべきでは。

堀内:
エンジニア出身なのでその立場から。結局、キーワードとしては『コモディティ化』になるのでは。コスト的にも手が出なかった事を、ITでは簡単に出来る。差別化出来る。集中したい作業を行える。インフラを誰でも使えるようにするのは、クラウドの役目だと思っています。究極はアプリを配置したら、スケール等気にしなくてもインフラを扱える、という様な形。AWSは『水』のように、一般的なものになって、エバンジェリストが要らなくなるという世界も来るのではないでしょうか。
常盤木:

皆さん、スマホは持ってますでしょうか?これって何だと思いますか?私はこれ、クラウドデバイスだと思っています。SAPは2015年までに10億ユーザーを目指しています。今までのようなB to Bのbジネスだけではなく、B to B to C、お客様と一緒に共同イノベーションを実現し、Fitbitやゲーム機、スマホのようなデバイスを裏側で支えるのが私達のテクノロジー。つまり、クラウド・コンピューティングの本質はコンシューマライゼーションだと思っています。私の所属している部署はクラウドファースト事業本部。"Cloud First, Cloud Fast"を掲げています。情報システムの使い方が分からない人を助けて行きたい。

クラウド・コンピューティングの実態と歴史・これから

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渥美:
お客様目線で行くと、"本当のクラウド"が分かるようになってきたのはここ1年くらいだと思う。クラウドが現実解となって来た、というのもここ最近語られてきた。金融機関等でも事例は公開されていないが、かなり使われ始めている。良く名前が知られているような会社が、経営計画といてAWSを使うと決めている、というケースも幾つかある。この辺りもあと数ヶ月もすれば事例として発表されてくるでしょう。加速度も増していくのでは。

最近は安くする為では無く、クラウドでなければ出来ない事をやろうとしている。仕組みを変えて行かない事には、SIがソリューションベンダーになるのは難しいのではないでしょうか。お客様目線から見ても、お客様自身が大きく変わろうとしています。SAPも、クラウドにより、ERPからクラウドxモバイルへ変革しようとしています。

日本の大きな会社が"自分たちがサービスの会社になる"と考えている。新しい事業・投資で失敗するかも知れないがクラウドとは相性が良い。

後藤:
個人目線では、実は若干クラウドに飽きています(笑)自分たちが先手を付けて来た領域に、大手が入ってきて疲弊し始めて来ている、浸透して来ている感じはあります。今後、クラウドは自然と使われていき、どこが特徴を持つか、自分たちがそれらを使って付加価値を生み出せるかに掛かってくるのではないでしょうか。

私自身、3〜4年前はこういう話をしているとは思ってなかったです。なので、将来の話をしようと思っても、見えない部分はあります。こういったお話や活動をして行く事を通じて、"価値を伝える"という事はして行くのではないでしょうか。

渥美:
ユーザーがRFPの中でAmazonに移っている。お客様も『Amazonだと何が良いの?』と尋ねて来られる。提案方法、内容や人材も今後変わっていきます。『お客様も、その辺りを踏まえてお考えくださいね』となる。

エバンジェリストのこれまでとこれから
※ITへの思いや願い、自分がどうなりたいかを込みで

堀内
AWSの全てのサービスを自分が一番知っている、という風になりたい。そのためにはまだ努力が足りないので、本当の意味での『エバンジェリスト』になって行きたい。クラウドコンピューティングを知らずに損をしている人はまだまだ多いと思う。そういう人たちにハッピーになって欲しい。そういう点を念頭に置いて頑張って行きたい。
後藤
個人的には、難しいものを分り易く提供して価値を届けて行きたい。それはITかもしれないし、ITじゃないかもしれないけど。キャリアに関して言えば、自分の今の会社の社員全員、エバンジェリストになって欲しい。そして、いずれ何年後かの間にエバンジェリストが増えているだろうから。クビにならないようにして行きたい。
渥美
インフラで求められる人材は沢山と成る場合があるが、クラウドだと少数で作れてしまう。また、例えばCiscoだと資格が必要となるが、AWSだと『知っていれば』作れてしまう。個別のベンダー知識に依存しなくても、素養があれば作れる。これがクラウドによる大きな変革。素養をきちんと勉強しましょう。実装するのはクラウドで容易に出来ます。『ITの民主化』によって、クラウドで本当に技術やビジネスを分かっている人が強いと思います。技術があってビジネスが分かったら、世界にサービスを提供出来る。そういう形に変わって行くのかなと。世の中を変えていくのかなと。

幾つか、セキュリティに纏わる情報を紹介したいと思います。

1つ目、渥美氏寄稿のエントリ。
jawsfesta2013-discussion-101
AWSのデータセンター立ち入り禁止が問題にならない理由 - TechTargetジャパン クラウド
jawsfesta2013-discussion-102
2つ目、弊社の『クラウドセキュリティ活用ガイド』パブコメ関連エントリ。
...つーかこのエントリ、自分が書いたやつじゃん!Σ( д) ° °まさかこんな場面で採り上げて頂けるとは、恐縮且つありがたい事です。ブログ書いてて良かった〜と思えたひと時でした。
jawsfesta2013-discussion-105
経済産業省公開の「クラウドセキュリティガイドライン活用ガイド」に関するパブコメ勉強会に参加してきた | Developers.IO
jawsfesta2013-discussion-104
3つ目はクラウドサービスのセキュリティ監査制度に関するエントリ。
jawsfesta2013-discussion-106
「クラウドセキュリティ推進協議会」が発足:クラウドサービスのセキュリティ監査制度、2014年に実施へ - @IT
jawsfesta2013-discussion-107
渥美:
...というような形で、クラウドを安心安全にに使っていく為の仕組みを作る活動をしていく、という事を考えています。
西脇:
IT/コンピュータシステムでは、隣の人も隣のエンジニアも隣の会社も、みんな同じ様な事をしています。会社では集合教育のように勉強をしています。個人的に感じるのは、そういう世界が今後変わって行くのでは、という事です。同じ事をして同じ価値を身に付けて行く事は物事を実装する為にそうしていましたが、今後はそれが変わります。こんなツールでこんな事が出来たよ、という違いを伸ばして行く事が大事になってきます。そういった事がお金に繋がります。

それら可能性を後押しするのがクラウド、あとは『違い』。同じ事をやるのではなく、違うことを身に付けて行く。Oracleに在籍していた時に、AWSのJeffと一緒に登壇しました。iPhoneの執筆などもしていました。同じ会社に居たら、同じ成長しか出来ません。以前、AWSの小島さん、玉川さん、堀内さんから、『エバンジェリストを職業にすれば良いじゃない』という言葉を頂きました。

世の中を変えていくにはこうした方がいいですよ、と伝える。伝えるために勉強していく。そういうエンジニア、エバンジェリストになっていければと思います。

常盤木
笑われるかもしれませんが、私の目標は『プレゼンテーションで、スティーブ・ジョブスを超えること』です。僕らは今、既に存在する技術を応用し使っています。一つ例を挙げてみましょう。織田信長の『三段撃ち』、あれは当時もの凄い画期的な事でした。ドラゴンボールの戦闘力風に例えるならば、戦闘力3,000万とかそんな感じでしょう。でも、そう考えると、応用技術の時代の今は、現代生きている最もすごい人でも戦闘力1,000万とかそれくらいだと思います。ですから、ジョブスの場合はそこまで(戦闘力に開きがあるように)遠いとは思わないんです。想像出来無い事は実現出来ないけど、想像出来る事は実現できる。これが人のチカラだと思っています。
エバンジェリストは”言霊”を使える人。言葉を使える。言葉のちからを正しく運用出来る。不確実性をより確実性のあるものにして行ける。未来を呼び込む仕事。より確実な世界・未来を作っていけると思うんです。SAPは世界120カ国に拠点を持つ無国籍カンパニーです。日本は未だに『グローバル化』という言葉を使って居ますが、グローバルという言葉を使っている時点でグローバルではないですよね。

jawsfesta2013-discussion-109

まとめ

という訳で、予定時間にほぼピッタリ合う形でディスカッションも終了。

jawsfesta2013-discussion-108

時間にすると90分近い長丁場でしたが、そんな風には感じさせない位、あっと言う間のパネルディスカッションだったような気がします。各者異なる立ち位置からの興味深いコメントや名言等も飛び出しており、聞いておられた方々も大満足の内容だったのではないでしょうか。実際、他セッションとの都合もあり座席後ろ側のスペースにも立ち見の参加者の列が多数出来ているような状況でした。

モデレータ及びスピーカーの皆様、ありがとうございました!