[レポート] AWS DataSyncとAWS Storage Gatewayを使用してオンプレNFSをAWSへ移行する #reinvent #SPL207

2019.12.05

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はじめに

こんにちは。大阪オフィスの林です。

2019年12月02日〜2019年12月07日で、アメリカのラスベガスにてAWS re:Invent 2019が開催されています!この記事はMigrate on-premises NFS using AWS DataSync and AWS Storage Gatewayセッションに参加したレポートです。

 

セッション概要

このラボでは、AWS DataSyncをセットアップして、シミュレートされたオンプレミスNetwork File System(NFS)サーバーに接続し、そのサーバーからAmazon S3にデータを移行します。データが転送された後、DataSync転送サービスを削除し、Storage Gatewayのファイルゲートウェイ構成をインストールします。これは、オンプレミスNFSサーバーとAmazon S3の間の継続的な導管として機能します。

セッション形式

時間 1.5h
セッションタイプ Spotlight Lab
スピーカー

 

会場の雰囲気はこんな感じです。
こんな感じでPCが並んでいます。特に指定はなかったので好きな席に座りました、
英語版WindowsのPCで操作するようです。もちろんキーボードも英語です。

セッション内容

「Spotlight Lab」では、手順を参考に与えられた課題となるアーキテクチャを構築していきます。今回の場合、AWS DataSyncとAWS Storage Gatewayを使用して、オンプレ(相当)のNFSサーバのファイル共有領域をAWS上に移行するという課題が与えられました。

課題・手順の流れ

今回は5つのステップで進めていきます。

  1. 作成済みのオンプレミスNFSサーバーへの接続(ここではEC2上のインスタンスをオンプレ相当のサーバとして扱います)
  2. AWS Datasyncエージェントインスタンスのデプロイ
  3. Datasyncタスクの作成と実行
  4. AWS Storage Gatewayの展開とアクティブ化
  5. Storage Gateway上のNFS共有を作成

少し解説を加えると、まずオンプレ(相当)のNFS共有領域のデータをDatasyncを使ってS3に保存します。そのあとStorageGatewayにてそのS3を参照する新しいインスタンスを作成します。NFS共有領域にアクセスするClientは、新しいStorageGatewayの宛先をNFSマウントすることで、オンプレ(相当)のNFS共有領域で使用していたデータも見ることができ、なおかつStorageGatewayを使って新しいNFS共有領域を利用することができます。といった内容です。

それでは簡単に手順を説明します。

  • 作成済みのオンプレミスNFSサーバーへの接続

オンプレ(相当)のNFSサーバに接続し、接続したフォルダの中身を見ます。ここでは10個の画像ファイル(.png)が格納されていることが分かります。

 

  • AWS Datasyncエージェントインスタンスのデプロイ

DatasyncエージェントとするEC2をデプロイしておきます。

 

 

  • Datasyncタスクの作成と実行

Datasyncタスクの作成にてNFSの共有領域やS3のバケットを指定していきます。

 

その後作成したタスクを実行するとS3にデータがSyncされます。

 

  • AWS Storage Gatewayのデプロイとアクティブ化

次に各種パラメータをセットしStorageGatewayデプロイしていきます。

 

  • StorageGateway上のNFS共有を作成します

NFSクライアントから新しく作成されたStorageGatewayを宛先としてNFS接続します。参照すると過去オンプレ(相当)のNFS共有領域で作成されていたデータが見れます。

 

新しいNFSマウント先にあらかじめ用意されていたファイルをコピーします。

 

S3にも反映されていることが分かります。

まとめ

非常にシンプルにオンプレ(相当)のNFS共有領域をAWS上へ移行することが出来ました!オンプレで管理していたリソースをAWS上で管理することによってよりコスト効率のよい管理・運用が出来る場合もあります。このレポートで標準的なNFSサーバであれば比較的シンプルに移行が出来るんだ!という部分が参考になれば幸いです。

やっぱり何かしら手を動かしながらAWSを学べるのはものすごく楽しいですね!このセッションの手順やコンソールはすべて英語なのですが、日ごろある程度コンソールに触りなれている方であれば対応できる内容なのかなと感じました。re:Invent2019も折り返しを迎えました!まだまだ楽しみにしているセッションがあるので全力で楽しんでレポートしていきます!

以上、大阪オフィスの林がお送りしました!