[新機能] NLB でプライベートIPの指定とサブネットの追加が可能になりました

2019.11.27

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こんにちは、菊池です。re:Invent直前に大量のアップデートが公開されています。

本日は、Network Load Balancer(NLB)に関する2つのアップデートを紹介します。

  • 内部NLBでIPアドレスが指定可能に
  • NLBの配置サブネットが拡張可能に

AWS Load Balancer Update – Lots of New Features for You!

内部NLBでIPアドレスが指定可能に

まず1つ目は、内部むけNLBで割り当てるIPv4アドレスが明示的に指定可能になりました。

実際に作成してみます。スキームは[内部]を選択します。

アベイラビリティゾーンの選択時に、[CIDRのIPアドレスを入力します]のオプションが追加されています。これを選択すると、指定したサブネットの範囲内でIPアドレスが指定可能です。

IPを指定して作成した場合、NLBのコンソールから割り当てたIPアドレスを確認できます。また、同じNLBでサブネットごとにIPアドレス指定の有無を混在できました。

名前解決の結果でも、割り当てたIPがちゃんと取得できます。

$ nslookup  nlb-test-xxxxxxxxxxxxxxxx.elb.ap-northeast-1.amazonaws.com 8.8.8.8
Server:		8.8.8.8
Address:	8.8.8.8#53

Non-authoritative answer:
Name:	nlb-test-xxxxxxxxxxxxxxxx.elb.ap-northeast-1.amazonaws.com
Address: 172.31.16.255
Name:	nlb-test-xxxxxxxxxxxxxxxx.elb.ap-northeast-1.amazonaws.com
Address: 172.31.11.15

NLBの配置サブネットを追加

続いて、NLBの配置サブネットの追加です。NLBのコンソールに、[サブネットの編集]のボタンが追加されています。

ポップアップから設定が可能です。

  • 追加するサブネットでもIPアドレスの明示的な指定が可能です(内部むけの場合)
  • サブネットの追加はできても、削除はできないことに注意が必要です。

IPを指定して、サブネットを追加しました。

追加されていることが確認できます。

しばらくすると、名前解決の結果に追加したサブネットのIPが返るようになりました。

$ nslookup nlb-test-xxxxxxxxxxxxxxxx.elb.ap-northeast-1.amazonaws.com 8.8.8.8
Server:		8.8.8.8
Address:	8.8.8.8#53

Non-authoritative answer:
Name:	nlb-test-xxxxxxxxxxxxxxxx.elb.ap-northeast-1.amazonaws.com
Address: 172.31.11.15
Name:	nlb-test-xxxxxxxxxxxxxxxx.elb.ap-northeast-1.amazonaws.com
Address: 172.31.32.255
Name:	nlb-test-xxxxxxxxxxxxxxxx.elb.ap-northeast-1.amazonaws.com
Address: 172.31.16.255

まとめ

NLBに追加された2つのアップデートを紹介しました。

IPの指定は、オンプレミスや移行したアプリケーションの都合などでクライアントがアクセスするIPを変更できず、特定のIPを採番する必要がある場合に助かるかもしれません。サブネットが追加可能になったことで、利用するAZの拡張がやりやすくなりました。