[レポート] RET203-L – 小売りから生まれ、小売店のために造る #RET203-L #reinvent
RET203-L - Leadership session: Born from retail, built for retailers
小売りから生まれ、小売店のために造る
スピーカー
- Philip Thompson - Worldwide Tech Leader - Retail, Amazon Web Services
- Tom Litchford - Head - WW Business Development - Retail & Wholesale Distribution, Amazon Web Services
- Rodrigue Schaefer - Director Digital Foundation, Zalando SE
- Sarah Miller - SVP, CIO, Neiman Marcus
- Fabio Luzzi - Vice President of Data Science and Technology, Tapestry
- Hemanth Jayaraman - Director, NeimanmArcus
セッション概要
AWS offers the only cloud born from retail and built for retailers. In this session, we discuss Amazon’s tested, proven innovation that has helped partners and retailers reinvent their legacy applications for new value, complete their view of customers for relevant insight, and transform their engagement for increased sales velocity. Learn about new product launches and messaging, and hear from the CIOs of Neiman Marcus and 7-Eleven as well as the CTO of Zalando—who are each pioneering transformation of their own businesses and retail for everything from personalized recommendations to seasonal demand, accurate delivery times, fraud detection, and more.
AWSは、小売店から生まれ、小売店向けに構築された唯一のクラウドを提供します。 このセッションでは、Amazonのテスト済みで実績のあるパートナーや小売業者がレガシーアプリケーションを新たな価値のために改革し、関連するインサイトを得るために顧客の見解を完成させ、販売速度を向上させるためにエンゲージメントを変換するのに役立つ革新について説明します。 それぞれの変革先駆者であるNeiman MarcusとセブンイレブンのCIOと、ZalandoのCTOから新製品の発売とメッセージングについて教わり、意見を聞いてください。それぞれが、個々に役立つ事柄から季節の需要、正確な配送回数、不正検出などに至るまで、それぞれのビジネスと小売の変革を先導しています。
レポート
はじめに
Philip Thompson - Worldwide Tech Leader - Retail, Amazon Web Services Tom Litchford - Head - WW Business Development - Retail & Wholesale Distribution, Amazon Web Services
- 冒頭:AWS retailに関するビデオが流れる
アジェンダ
- 本日は皆さんのカスタマージャーニーのために、これまでAWSによるカスタマージャーニーを経験してきた3人の識者に語っていただこうと思う
- AWSはイノベーションを通じて、技術によるジャーニーを産みだしている
- レコグニションのように多くの技術は日々リテイルのイノベーションを支えている
- さらにリアルタイムに可視化できるツールなどもある
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過去の産物を再発明しましょう
- あなたの視点を完璧にしましょう
- 束縛から解き放たれて変革を起こしましょう
Luxury journey to digital transformation
Sarah Miller - SVP, CIO, Neiman Marcus
- Neiman Marcus Group
- 歴史あるファッションブランドで、オンラインストア化に成功した
- デジタルトランスフォーメーションに着手したのは4年前
- まずはE-コマースに着手した
- サイバーマンデーや、ブラックフライデーで良い成果を得た
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2年目はアーキテクチャとカルチャーに着手した
- クラウドへの移行をし、レガシーアプリの刷新を行った
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再構成をしなければなったので、サーバー環境だけでなく、社員教育をしなおし、イノベーションを起こせるような文化作りを同時に行った
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3年目にはアジャイルチームを作った
- チーム編成だけでなくクロスファンクショナルケイパビリティの構築をし直した
- ビジネスに対する戦略も練り直した
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ビジネス戦略は技術によって支えられるので更新する必要があった
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さらに顧客体験をシミュレーションしなおしてプラットフォームを作り直した
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バッグは単に買われるというものではない、その背景に顧客のストーリーがあるので、それに沿うように技術を提供することが大切
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一方で文化のトランスフォーメーションも必要になる
- ここで必要となるのは統治である
- 社内に影響を与える人たちがいるので、その人たちを巻き込むようにする
- シフト&リフトの推進には全社の向きをそろえる必要がある
- 新しいアプリケーションはすべてクラウド化されている
- データプラットフォーム、データレイク、これらのデータ移行については戦略が必要である
Strategy Execution、すなわち戦略の実行
- 顧客のマスターデータ
- デジタルスタイリスト
- 顧客との関係を深める
- クリエイトマジック
-
これら4つの要素を自分たちの焦点に合わせることが必要
New Capabilities新しいキャパビリティ
- Customer: Customer Platform顧客:顧客プラットフォーム
- Decision Engine: AI/ML決定
- Engagement: Omni Channel
- Product: Product Platform
- Commerce : POS, Checkout
現在、新しい取り組みを行っている
持ち帰って欲しいこと
- ビジネス戦略を考え直して欲しい
- 技術照準を持って欲しい
- アジャイルアーキテクチャを導入して欲しい
The journey to driveing an analytics culture:分析文化への旅路
Fabio Luzzi - Vice President of Data Science and Technology, Tapestry
- 以下2つの組織があるとします
- A:Non data-driven organization
- B:data-driven organization
- どちらがエレガントかをお見せします
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Aはデータがたくさんあるのに使いこなせていない
- BはAIドリブンで予測が出来るので、新しい価値が提供できる
- We can impact many business processes我々は多くのビジネスをする過程でインパクトを出せる
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そのために、通常は以下4つの流れがある
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Buying & Merch:トレンド予想、価格予想
- Allocation & Amp; 品揃え:立地戦略
- Marketing:CRMなど
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Sales:アノマリ検知
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これがアナリティクス文化へドライブするとき、そのジャーニーは以下のようになる
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technology:技術
- talent:人材
- processes:途中経過
- use cases:事例
- budget:予算
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culture:企業文化
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シフトとリフトをするとき、移行をした後で創造が必要で、そのときリーダーシップも必要となる
タペストリー社におけるキーワードは3つ
- Additive
- Transofrmational
- Innovative
3つのデモ
- コンピュータービジョンによるモデル
- 似たような商品、色、形が異なる物を見たとき学習するモデル
- サーバーレスアーキテクチャを導入しているモデル
- トランスフォーメーション:品揃えと配分の最適化
- Innovative:in-store Product Recommendation
- 店頭で顧客がバーコードを読み込むことでイメージや似たような製品や、情報を多く提供してくれる
- 以上のようなことを私たちタペストリー社はしています。
Zalando's technology journey
Rodrigue Schaefer - Director Digital Foundation, Zalando SE
- Zalandoはヨーロッパのトップファッションブランドです
- 自分たちのテクノロジージャーニーを紹介します
- Zalandoのeコマースシステムは元々データベースを主とした取り組みがほとんどで、アーキテクチャーを考えたことがありませんでした
- しかしながら、今は改善を重ねて5年で大きな変化を得ることができました
- そして5年経って今があります、
- イノベーションのスピードは非常に激しいです
- 例えばイノベーションを妨げるのは以下のような状況です
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Complexity 複雑性
- Rigidity 剛性
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Lead Time 納期
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これの状況に対してProductivity-生産性を下げるのは
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Shared Ownership オーナーシップを顧客と共有する
- Quality Assurance 品質
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Release Train 常にリリースをし続ける
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さらにGrowth-生産性を妨げるのは
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Slow Onboarding 乗ってくるのは遅い
- Slow Hiring 雇用も遅い
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Diminishing Returns 収益の減少
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マイクロサービスを使うことで小さく素早くできる
- 鍵となるのはデータセンターではなくサーバーの消費予測だった
- これをきっかけにクラウド化した
- 今は90%以上をクラウド化することができた
- 成果だけでなく人的コストを減らすことが出来たし、人的リソースを専念するべきところに専念できるようになった
- 自分たちは製品製造のラインにも機械学習とデータサイエンスを導入した
- コモディティ化したものにとらわれず自分たちの道を行きましょう
- 私は、他のセッションでもk8sの話をする予定なので、是非参加してみてください
まとめ
Amazon Retailの発表ということもあって主にECサイトの構築を中心に経験談がお話されましたが、いずれも4-5年の経験を振り返った話でした。 今から着手して4-5年かかるということではなく、今回のre:Invent 2019で発表された最新のサービスを使い、さらに早く収益に貢献することを検討してみてはいかがでしょうか。 クラスメソッドではデジタルトランスフォーメーションのお手伝いをしていますので、いつでも声をかけてください。