[レポート] サーバーレスアプリケーションの最適化 SVS401-R #reinvent

AWS re:Invent 2019 SVS401-R - [REPEAT] Optimizing your serverless applicationsのセッションレポートです。
2019.12.24

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AWS re:Invent 2019 SVS401-R - [REPEAT] Optimizing your serverless applicationsのセッションレポートです。昨年も同様のセッションが存在し、そのアップデートのため最初から名前に[REPEAT]がついているようでした。昨年のセッションレポートは以下になります。

[レポート] SRV401 : サーバーレスアプリケーションの最適化 #reinvent

セッション情報

登壇者

CHRISTOPHER MUNNS - Principal Developer Advocate, Amazon Web Services

概要

Are you an experienced serverless developer? Do you want a handy guide for unleashing the full power of serverless architectures for your production workloads? Are you wondering whether to choose a stream or an API as your event source, or whether to have one function or many? In this session, we discuss architectural best practices, optimizations, and handy cheat codes that you can use to build secure, high-scale, high-performance serverless applications. We use real customer scenarios to illustrate the benefits.

動画

スライド

https://d1.awsstatic.com/events/reinvent/2019/REPEAT_1_Optimizing_your_serverless_applications_SVS401-R1.pdf

レポート

ボリュームが多いため、まとめと新機能を中心としたレポートにしています。

まとめ

実際にはセッションの最後に紹介されたスライドですが、よくまとまっているので最初に載せておきます。気になる部分は実際にセッション動画もしくはスライドを参照してください。

  • 自作するLambda関数要約
    • 依存関係は最小化する
    • プリハンドラーロジックは控え、使用するなら戦略的に用いる
    • アプリケーションのスコープに応じてシークレットを共有する
      • 単一の関数 : 環境変数
      • 複数の関数 : SSMパラメーターストア
    • 影響のある変数、コネクション、依存関係をどうやって再利用するか検討する
    • Lambdaレイヤーはコードの重複を防ぎ、関数へのアクセス方法を標準化できる
    • Amaozon RDS ProxyはRDBMSの使い方を簡単にする
    • 簡潔なロジック
    • オーケストレーションコードはStep Functionsに出す
    • Lambda Event Destinationsは非同期処理のワークフローを単純化する
  • 実行環境要約
    • よりメモリが必要ということはよりCPUとI/Oが必要なことを意味する(比例的に)
      • コストを下げることもできるかもしれない
    • ワークロードをプロファイルするためX-Rayを使用する
    • 使用しないかも知れないし、必要かも知れないが、1.8GBのメモリでCPUのコアは2になる(1.8GBより少ない場合のコア数は1になる)。
    • 実行元がどのような実行モデルを必要とするのかよく考える
      • 全てをAPI(同期モデル)とする必要はない
    • 非同期に考えることでスケーリングの問題を克服できるだろう
    • キュー、トピック、ストリーム、イベントバスを利用する際は様々な観点を理解して使用する
    • IAMのスコープは最小化する
      • AWS SAMのようなツールを使用する
  • Lambdaサービス要約
    • Provisioned Concurrencyは関数の一貫性と全体的なレイテンシーを改善するだろう

Amazon RDS Proxy

Lambda Event Destinations

Lambda + VPCにおけるコールドスタート問題がなくなった

最近の非同期イベントソース関連のアナウンス

EventBridge

Provisioned Concurrency for Lambda

感想

途中で去年受講したセッションだと気づき、あまり得ることはないかと思ったのですが、この1年のLambda関連のアップデートを確認できてよかったです。特にre:Invent直前の大量アップデートは押さえられていなかったので、このセッションレポートを書きながら関連情報を読み込んで理解できました。Lambdaの最適化についてまとまったよいセッションだと思いますので、Lambdaを利用されている方はスライドだけでも参照することをおすすめします。