【レポート】NEW LAUNCH! Pac-12がAWS Elemental MediaStoreをどのように使っているか、またAWS Elemental MediaLive/MediaPackageで動画ワークフローをどのように探索するのかを聞く #reinvent #ctd204
はじめに
清水です。AWS re:Invent2017にてブレイクアウトセッション「CTD204 - NEW LAUNCH! Hear how the Pac-12 is using AWS Elemental MediaStore and explore video workflows with MediaLive and MediaPackage」を聴講してきたのでレポートします。先日発表になったAWSの新サービス「AWS Media Services」のうち「AWS Elemental MediaStore」、「AWS Elemental MediaLive」、「AWS Elemental MediaPackage」の3つについての紹介セッションになります。
セッション概要は以下の通りです。
A shift is taking place in how live events are broadcast to audiences. Although there will always be a place for on-premises video infrastructure, cloud-based services for live broadcast now match the capabilities of on-premises hardware, are easy to use, and save time and money. This session highlights AWS services for live broadcast workflows and the components required for successful delivery of live events to video consumers.
Topics include:
• Video delivery
• Workflow resiliency in the cloud
• Customer applications and use cases
• Live broadcast of periodic events and 24/7 channels
登壇者は以下のお三方です。
- Aslam Khader - Chief Product Officer, AWS Elementaln
- Andrew Tunall - Product Manager, AWS Elemental
- Chris Fehring - Solutions Architecture Manager, Pac-12 Networks
レポート
動画アプリケーションのユースケース
- 政府
- ライブ&VOD
- Amazon Prime Videoのような
- イベント
- Pay TV
- 教室
- ゲーム
KeyConcept
ライブ動画配信のKey Concept
- リアルタイムエンコーディング/トランスコーディング
- 動画、音声、キャプション、広告信号、補助データ
- パッケージング
- HLS, DASH, MS Smooth
- マニフェスト
- 動的マニフェスト、L2Vアプリケーション、GEOブロック、広告操作
- 暗号化
- PlayReady、Widevine、FiarplayといったDRMサポート
- オリジン
- CDN PoPsからのぷるを処理するためのパフォーマンスとスループット
- コンテンツデリバリーネットワーク(CDN)
- コンシューマのデバイス/プレイヤーに向けてのキャッシングと配信
動画ワークフローの簡素化
主にライブ動画のワークフローについて。
- Contribution
- メザニンエンコーダ
- ベースバンドから圧縮IPビデオへ
- メザニンエンコーダ
- Real-time Processing
- ライブエンコーダ
- リアルタイムトランスコーディングとABRの生成
- ライブエンコーダ
- Just-in-time Packaging
- オリジネーション
- パッケージング、暗号化、マニフェスト操作、オリジネーション
- オリジネーション
- Distribution
- CDN
- デバイス、プレーヤーからのリクエストの処理
- CDN
- Storage
- 最適化されたメディアストレージ
- 低レイテンシ、 書き込み後の読み込み整合性
- 最適化されたメディアストレージ
- Ad Insertion
- サーバサイド広告挿入
- マニフェスト操作、on-the-flyトランスコーディング
- サーバサイド広告挿入
New Media Services
AWS Elemental MediaLiveの紹介
Live Video Processing
- 数分でデプロイ
- 弾力的にスケール
- 弾力性のあるイベントとチャネル
- モニタリング内蔵
- エンコーディングパラメータのフルコントロール
MediaLiveの詳細
- 放送用ワークロード要件のための構築
- セットアップとオペレーションの合理化
- チャンネルまたはイベントベースの価格設定
AWS Elemental MediaPackageの紹介
Origination and Just-in-time Packaging
- 動画のパッケージングと配信サービス
- 数分でデプロイ
- 自動でスケール
- ジャストインタイムパッケージ
- コンテンツ保護
- 高度な機能による視聴者体験の向上
MediaPackageの詳細
- 複数の配信プロトコルとコンテンツ保護標準でコンテンツを配信
- ライブのVOD化機能
- Multi-AZの冗長性、弾性スケール
- 動画のingestとoriginationによる価格設定
AWS Elemental MediaStoreの紹介
Media-Optimized Storage
- オブジェクトストレージおよびコンテンツのoriginationサービス
- オブジェクトのPUTsおよびGETsにおける予測可能な低レイテンシ
- 強い一貫性モデル
- 自動的なスケール
- S3の耐久性
- 完全なIAMとリソースポリシー機能
-
耐久性のある高性能ストレージ階層へのアクセス
- 耐久性のため数分でS3に移行
- 任意のCDNと統合
- シンプルな統合
- 他のAWSサービスとの連携
- Ingestするデータ量(GB)での価格モデル
ライブ動画のワークフロー
3つのワークフロー
ユーザー生成のコンテンツワークフロー
- ユースケース
- 軽量ワークフローで民生機器からライブ中継
- ワークフロー
- RTMPからHLSにNGINXを使って変換し、MediaStoreを効果的なオリジンとして使用
現地でのエンコーディングのライブワークフロー
- ユースケース
- コンシューマーへのOTT配信のプレミアム動画
- ワークフロー
- 現地からの映像でABRを作成、MediaStoreをオリジンとして配信
Just-In-Timeパッケージングを使用したライブワークフロー
- ユースケース
- MVPD(有料放送)がその製品にマルチスクリーン機能を追加する
- ワークフロー
- ソースチャネルをAWSへ、MediaLiveでトランスコード、MediaPackageでマルチデバイス向けにパッケージングして、クラウドから配信
Pac-12でのMediaStoreの使用例
Pac-12について
アメリカ大学スポーツのカンファレンスのひとつ。
- 850のイベント
- TVネットワーク/TV Everywhereで32の異なるスポーツにまたがるライブイベント
- 350以上のイベント
- Pac-12 Plus DigitalやSocialプラットフォームでのライブイベントプログラム
- 250+時間以上
- スタジオでのプログラム
- 300時間以上
- オリジナルプログラム
MediaSotreへのマイグレーション
- 新しいHLSオリジン
- オリジンへの配信方法、RTMP vs HLS
- VODとしての再利用向けにオリジナルのセグメントを保存
- AWSの他のサービスとの統合
- StepFunctionsとかSQSなど
Pac-12のMediaStoreワークフロー
- ソースコンテンツからオンプレミスのAWS Elemental Liveへ
- AWS Elemental LiveからAWS Elemental MediaStoreへ、そこからAmazon CloudFrontを経由して配信
AWS Media Serviceを使ったライブ配信のユースケース
- Live streaming
- イベント
- 短時間の放送、スポーツイベント、授賞式
- 外部向けのコミュニケーション、収益報告
- 大規模なチームミーティング、ダウンホールミーティング
- チャンネルchannels
- 24x7のOTTチャンネル
- 企業チャンネル、内部向け放送チャンネル
- イベント
新しいAWS Media Serviceについて
- 本セッションで5つのサービスのうち、ライブ配信に関連する3つのサービスを紹介した
- その他、動画広告の収益をサポートするAWS Elemental MediaTailor、ファイルベースのトランスコードサービスであるAWS Elemental MediaConvertがある
感想
新サービス「AWS Media Services」をライブ動画配信時にどのように組み合わせ使っていけばよいか、ということがわかるセッションでした。AWS Elemental Liveでまず映像を受け、その後AWS Elemental MediaPackageなどと連携してCDNから配信していく、という流れのようです。これらの構成についても引き続き確認してきたいと思います。