[新サービス] AWS Elemental MediaConnectがリリースされました! #reinvent #mediaservices

ライブビデオをクラウドに確実に取り込み、AWSグローバルネットワークを通じて安全に複数の送信先に送信できる新しいサービスAWS Elemental MediaConnectについて、マネージメントコンソールの情報をもとにどのようなものかまとめてみました。
2018.11.29

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はじめに

清水です。昨年のre:Invent2017でリリースされたAWS Media Serivces、5つのサービス群でしたが本日めでたく新たに新サービスが追加され、6兄弟になりました!

AWS Elemental MediaConnect、ライブビデオをクラウドに確実に取り込み、AWSグローバルネットワークを通じて安全に複数の送信先に送信できる新しいサービスとのことです。ジッタ及びバッファリングを削減するよう設計されていることからなる高い信頼性、またセキュリティ面が特徴となっています。

マネージメントコンソールを開くと以下の構成図が例示されています。オンプレミス(クラウドに送られる前)の映像を、AWS Elemental MediaConnectを通して伝送することにより高品質の配信を可能にし、またライブビデオの安全な共有が可能とのことです。伝送先としてはAWS Elemental MediaLiveのほかオンプレミス機器など多様なビデオ処理リソースに対応しているようです。

AWS Elemental MediaConnectは東京リージョンを含む以下8つのリージョンですでに利用可能とのことです。

US East (N. Virginia), US West (N. California), US West (Oregon), Asia Pacific (Singapore), Asia Pacific (Sydney), Asia Pacific (Tokyo), EU (Frankfurt, and EU (Ireland) regions

AWS Elemental MediaConnectで何ができるのか

さて実際にはどんな機能があるのでしょうか。マネージメントコンソールから確認してみましょう。[Create Flow]ボタンで進んでみます。

このFlowがAWS Elemental MediaConnectのリソース単位、映像を受けて他のリソースに伝送する処理を担当しているようです。Source TypeはStandard SourceとEntitled Sourceを選択でき、Entitled Sourceでは別AWSアカウントのMediaConnectと連携ができるとのことです。今回はStandard Sourceで先に進んでみます。Protocolとして、RTP-FEC、RTP、そしてZixi pushが選択できます。

今回はZixi pushを選択してみましょう。接続に必要なポート情報、そしてWhitelist CIDR blockなどを指定可能です。またオプションでAWS Secret Managerと連携した暗号化も指定可能です。

Create Flowボタンでリソースが作成されます。作成後は以下の画面に遷移しました。Egress IPまたはIngest Ip Addressが映像伝送先になりますね。

Outputsタブを選択すると、出力設定ができます。こちらもProtocolはRTP-FEC、RTP、そしてZixi pushが選択可能です。今回はRTPを選択してみました。ポート番号、そして暗号化有無を入力/選択します。またOutputは複数作成できるようです。

リソース作成後は、AWS Elemental MediaLiveと同様、FlowをStartさせることでACTIVEとなり伝送開始の状態になります。

まとめ

駆け足ですが新サービスAWS Elemental MedfiaConnectについてマネージメントコンソール画面を中心に機能を確認してみました。入力としてRTP-FEC、RTP、Zixi pushが選択でき、映像を確実にAWSに取り込むことができます。また出力としても同じくRTP-FEC、RTP、Zixi pushが選択可能です。暗号化も可能で、安全に映像を送信することができます。高品質な映像伝送ができるZixi Protocolに対応している点も印象的ですね。AWS Elemental MediaConnectを使用することでネットワークが不安定な場所からでも安定した高品質な配信ができるのではないでしょうか。本エントリでは機能紹介のみでしたが、引き続き調査して使用例についてもまとめていきたいと思います。