デジモノステーションの付録のSIMでAWS IoTにデータをとばしてみた。

2015.12.31

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こんにちは、せーのです。今年最後のブログはIoT関連でしめてみたいと思います。

雑誌の付録にSIMがついているらしい

数日前から私のSmartNewsにこんな記事が散見されるようになりました。

毎月500MBまで無料の神SIMが「デジモノステーション2月号」の付録に
月間500MBが永久に無料!デジモノステーション2月号の付録SIMをiPhoneで設定

なんでもつい先日発売された「デジモノステーション2月号」の付録がSIMで、500MBまで無料で使える、というものらしいのです。
それはちょっと面白そう。無料、という言葉には弱いです。
ただすぐにこんな記事も。

付録は「月500MB未満なら無料」の格安SIM デジモノステーションが入手困難に

オンラインは軒並み売り切れ、書店などでもほぼ売り切れ状態、なんだそうです。

ただここで地の利が出てきます。
北海道は配送の関係で雑誌は2〜3日遅れて発売されるので、オンラインでは絶対に買えないムック本などがサラッと発売日から3日遅れで店頭に並んだりするんです。

買ってきた

というわけで発売日から3日遅れの12/28に某大型書店に行ってみると

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ゲットできました!

毎月500MBまで無料、ということは1日約16MB。IoTで記録する気温や湿度等のデータはせいぜいMQTTで飛ばしても数10kbなので、1分に1回データを取得するような仕組みであれば余裕で0円運用できそうな気がします。。。動くのであれば。

動かしてみた

ということで早速動かしてみましょう。 まずはアクティベーションします。アクティベーション用のページにアクセスします。
SIMの電話番号とパスワードを入力します。

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個人情報を色々入力します。

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規約にチェックを入れてボタンを押せばアクティベート完了です。

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これで使えるようになったはずです。So-netのこのSIMはDocomoのMVNOのようなので、近くにあったDocomo系のSIMが刺さる携帯に挿してみました。

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APNやユーザー情報を入れてブラウザを立ち上げてみました。

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つながるようです。ではIoTゲートウェイに挿して使ってみましょう。今回はOpenBlocks BX1を使用します。

初期化してcheck updateタブを見てみると新しいアップデートがあるようです。まずはアップデートして再起動します。

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最新のバージョンに書き換わりました。では次にこちらの記事を参考にAWS IoTで飛んできたデータをS3に飛ばす設定をします。AWS IoTは先日めでたくbetaが取れました☆

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最初にThingsを登録しておきます。

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次に証明書をダウンロードして、ホスト名をメモします。

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S3にバケットを用意します。

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用意したバケットに向けてデータを飛ばすようにRuleを書きます。

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これで完了です。慣れると10分かからずできちゃいます。

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次にBX1の設定です。BX1は最新のファームウェアから使えるようになったPD HandlerとPD Emmiterを使ってノーコーディングでつなげてみたいと思います。PD HandlerとPD Emmiterについてはこちらの記事を御覧ください。ではやっていきましょう。今回は手元にあったセンサータグをつなげてみたいと思います。

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センサータグの登録が完了したら自動的にセンサーを接続するように自動収集設定をONにします。BX1が用意しているPD HandlerをONにしておくとセンサーデータの収集アプリも自分で書く必要はないのでこれもONにしておきます。

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次にPD Emitterというデータの送信機能を使ってAWS IoTにデータを上げてみます。その前にデータが確実に取れているかどうかを確認するためにLocalへの送信設定をつかって試してみます。LocalをONにして、登録したセンサータグの送信先にLocalをチェックします。

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設定が終わったらログをチェックしてみましょう。

JSONデータがセンサータグからのデータです。[humidity]は湿度、[Temperature]は気温を指します。Handlerがセンサーデータを捕まえて確実に飛ばしているようですね。

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ではAWS IoTにつなげてみます。証明書、ルートCA証明書、秘密鍵をアップロードします。

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AWS IoTの送信設定を行います。ホスト名とルートCA証明書のパスを入力します。

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次に対象となるセンサータグの出力設定でAWS IoTをチェックします。トピック名、証明書のパス、秘密鍵のパスを入力します。

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これで設定はOKです。Saveしてログを見てみます。Emitterのログに[AWS IoT]の文字が見えますね。

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ではクラウド側を見てみましょう。S3バケットにデータが入っているのが確認できました。

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それではいよいよクライマックスです。ネットワークの設定を付録のSIMに切り替えてみます。AP Modeに変えてService NetworkをONにします。雑誌に書いてあるAPNやユーザ名を入力します。認証方式はCHAPにします。

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rebootしてログをみてみます。

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AWS IoTへデータが飛びました。成功です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。こちらのSIMは500MBまで無料、と言う事でIoTの実験用にはよく使えそうです。
では今年も一年、おつかれさまでした。来年もよろしくお願いします。