
【AWS Summit Tokyo 2019 セッションレポート】これから始める VMware Cloud on AWS とAWSの連携とユースケース #AWSSummit
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AWS Summit Tokyo 2019 Day2 (本日6/13)のセッション、「これから始める VMware Cloud on AWS とAWSの連携とユースケース」をレポートします。
ライブストリーミングでのセッション参加のレポートです。
セッション概要
昨年、東京リージョンでも利用可能となり多くの企業からのお問合せを受けています。VMware Cloud on AWSとAWSのネイティブサービスを共に利用することでオンプレミスのシステムとは異なる様々なメリットが生まれます。本セッションでは、VMware Cloud on AWSの紹介およびAWSのサービスと連携することによる様々なメリット/可能性をご紹介します。
スピーカー
AWS パートナー技術本部 パートナー ソリューションアーキテクト 諸岡賢司さん
セッションレポート
想定参加者
すでにVMWareを使っている方
目的
- VMWare Cloud On AWS の基本理解
 - AWSサービスとの組み合わせでどのようなメリットがあるのか理解
 
VMWare Cloud On AWSの概要
アーキテクチャ
AWSの物理サーバーの上にVMWareの環境を構築する
- vCenter server オンプレミスとAWS上のVMWareを統合管理できる
 - 165を超えるAWSサービス群と連携できる
 
VMWare Cloud On AWSの構成要素
- 物理サーバーはAWS
 - ソフトウェアコンポーネントを載せる
 - オンデマンドクラウドサービスとしてのSoftware Defined Data Center(SDDC)
 - 運用管理はVMWare
 - 柔軟性と俊敏性
 - 物理サーバー3台から開始可能
 - 最大16台まで1台ずつ増やせる
 - 物理サーバーは i3ベアメタル(36core/512Gメモリ/15.2Tストレージ)
 
VMWare Cloud On AWSアクセスモデル
- AWS
 - DCおよびEC2ベアメタルインスタンスを提供
 - VMWare
 - ハイパーバイザや仮想化技術の管理コンポーネント提供
 - 仮想化基盤の管理
 - お客様
 - 使うだけ
 - ESXiルート権限、VDS設定、管理VM/NSX Edgeへの直接アクセスは不可
 
主な利用例
- クラウドへの移行
 - データセンター拡張
 - 災害対策(DR)
 - 次世代アプリケーション
 
VMWareとAWSの共同作業によるイノベーション
- VMWare Cloud On AWSストレッチクラスター
 - AZ間におけるRPOゼロの高可用性
 - ミッションクリティカルなアプリケーションのための同期複製
 - EBSによるストレージクラスター
 
VMWare Cloud On AWS 内部構成
- SDDC用のVPCはインターネットゲートウェイを介して外部に出て行く
 
お客様VPCとSDDC-VPCの接続
- SDDC-VPC・お客様VPCそれぞれの設定方法の紹介
 
オンプレからの移行
AWSサービスとの連携とユースケース
AWSによるクラウドの特徴
- 事前投資不要
 - セルフサービスで数クリック
 - スケールアップ/ダウン スケールアウト/イン
 - 本来の業務に専念できる
 - 市場に出すまでに時間を短縮、海外展開を迅速に
 - 使った分だけの従量課金
 
マネージドサービスの活用
- アプリケーションからサービスを使うだけ
 - 後はAWSにオフロード
 
AWS利用によるビジネス価値の提供
- SDDCの機能補完
 - EC2
 - S3
 - ELB
 - WAF
 - Shield
 - バックアップ構成例の紹介
 S3 Enabledに設定変更するとプライベートアクセスでS3にバックアップを取れる- S3の耐久性は 99.999999999%
 - 高価なバックアップストレージは不要
 - 従量課金
 - 容量上限を気にせず利用可能
 - 利用率が低いデータはより安い価格で保存可能
 - セキュリティ/アプリ保護構成例
 - トラフィック増減時自動対応
 - SDDC上で稼働するワークロードへの負荷分散が可能
 - 外部からの攻撃に対して保護が可能
 - 運用負荷軽減
 - RDS
 - FSx for Windows File Server
 - Transit Gateway
 - DB構成例
 - オンプレDBをRDSに置き換え
 - やりたいことに専念できる
 - データ量の増加に柔軟に対応可能
 - 既存データベースの移行/モダナイズ支援
 - ファイルサーバー構成例
 - 運用管理不可軽減
 - 安価に利用可能
 - Transit Gateway利用例
 - 複数のVPCとSDDC-VPCをシンプルに接続
 - データ活用
 - QuickSight
 - RedShift
 - データ分析基盤構成例
 
- SDDC-VPCで収集
 - S3に保存
 - RedShiftで分析
 - QuickSightで可視化
 
- メリット
 - 散らばっているデータを統合
 - 安価で上限なしのストレージ→分析精度アップ
 - 分析業務に集中できる
 - 新規ビジネス展開
 - IoTCore
 - Greengrass
 - Kinesis
 - SageMaker
 - 機械学習/IoT構成例
 
- S3にデータ保存
 - SageMakerで機械学習
 - エッジにデプロイ
 - IotCore、Kinesisで取り込む、学習
 
- メリット
 - すぐに簡単に始めることができる
 - やりたいことに集中できる
 - 既存システムを自動化、精度向上
 
まとめ
- 機器調達や運用コストの削減
 - クラウドの特徴を活かしたユースケースでビジネス価値を享受
 
感想
想定参加者が「すでにVMWareを使っている方」なので私は対象外だったのですが笑、AWS上でVMWareを動かす方法について非常にたくさん学ぶことができました。 AWSへの移行はLift&Shift(まずはオンプレの構成を踏襲したままAWSに移行、その後AWSに最適化した構成に変えていく)という考え方がAWS本家からも推奨されていますが、Liftの手法として、またその先のShiftの方法としてもVMWare Cloud On AWSは非常に良い手段だなと感じました。









