【新機能】VPC内のElastic IPにタグを付けられるようになりました
こんにちは、虎塚です。
AWSの機能アップデートで、VPC内のElastic IPに対するタグ付けがサポートされました。
目的、オーナー、環境などを表現するタグをつけることで、Elastic IP (以下、EIP) を管理しやすくなります。ぜひ活用しましょう。
注意点
- 1個のEC2リソースに付けられるタグは、50個までです。(EIPに限りません)
- EIPでは、請求レポート用のコスト配分タグはサポートされていません。
- EC2-Classicでは、EIPへのタグ付けはサポートされません。
AWS Management Console
EC2ダッシュボードから、タグを編集できるようになりました。
また、VPCダッシュボードからも、タグを編集できるようになりました。
AWS CLI
$ aws --version aws-cli/1.14.14 Python/2.7.10 Darwin/16.7.0 botocore/1.8.18
既存のec2 create-tagコマンドで、EIPを対象に取れるようになりました。
既存のEIPの確認
現状のEIPを確認します。環境にEIPが複数ある場合は、複数の結果が表示されます。
$ aws ec2 describe-addresses { "Addresses": [ { "PublicIp": "13.115.XXX.XXX", "Domain": "vpc", "AllocationId": "eipalloc-12345678" } ] }
EIPにタグを追加する
EIPにタグを2個付与します。ここでは、タグ「Name」を「TagTest」、タグ「Env」を「Dev」と設定します。tagsオプションの中で、2個のタグは半角スペースで区切りましょう。
$ aws ec2 create-tags --resources eipalloc-12345678 --tags Key=Name,Value=TagTest Key=Env,Value=Dev
EIPのタグを確認する
付与したタグを確認します。
$ aws ec2 describe-tags | jq '.Tags[] | select(.ResourceId == "eipalloc-12345678")' { "ResourceType": "elastic-ip", "ResourceId": "eipalloc-12345678", "Value": "Dev", "Key": "Env" } { "ResourceType": "elastic-ip", "ResourceId": "eipalloc-12345678", "Value": "TagTest", "Key": "Name" }
EIPのタグを削除する
EIPに付けたタグを1個削除します。ここでは、タグ「Env」を削除します。tagsオプションを省略すると、resourcesオプションで指定したリソースに紐づくすべてのタグが削除されます。
$ aws ec2 delete-tags --resources eipalloc-12345678 --tags Key=Env
IPのタグを確認する (再)
タグが削除されたことを確認します。タグ「Name」だけが残っています。
$ aws ec2 describe-tags | jq '.Tags[] | select(.ResourceId == "eipalloc-12345678")' { "ResourceType": "elastic-ip", "ResourceId": "eipalloc-12345678", "Value": "TagTest", "Key": "Name" }
おわりに
タグをたぐってリソースを管理できるのは便利ですね。今回のアップデートは、Security Groupのルールにタグ付けできるようになった時か、Route 53のレコードにタグ付けできるよになった時と同じくらい嬉しく思います。どんどん活用していきましょう。
それでは、また。