Amazon EC2 CentOS 7 AMIファーストインプレッション

アイキャッチ AWS EC2
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ども、大瀧です。
マッツォさんの以下のツイートで、CentOS 7のAMI(しかもHVM)がリリースされていることを知りました。

Marketplaceの以下のページから起動できます。

CentOS 6のAMIとどの辺りが異なるのか、触ってみた感想を記します。

HVMとは

AMI(Amazon Machine Image)にはPV(準仮想化)とHVM(完全仮想化)の2つの形式があり、相互の互換性はありません。今回提供されるのはHVMのAMIです。形式よって実行できるEC2インスタンスタイプが異なり、最近追加された新しい世代のタイプはHVMでのサポートが良好ですので、自然な選択と言えるでしょう。旧世代のタイプ(t1.*m1.*c1.*)で使えないことにご注意ください。

デフォルトユーザーがcentosになった

CentOS 6 AMIでは、デフォルトユーザー(rootユーザー以外の準システムユーザー)はなしで、rootユーザーにキーペアの公開鍵が登録されていました。CentOS 7 AMIではcentosユーザーがデフォルトユーザーになります。rootユーザーでアクセスしないように注意しましょう。

EPELリポジトリがスマートに使える

つい最近、CentOSのextrasリポジトリにepel-releaseパッケージが追加されました。今回のCentOS AMIでも取得できますので、今までのrpmコマンドベタ打ちよりもスマートにEPELリポジトリが導入できます。

$ sudo yum install epel-release
読み込んだプラグイン:fastestmirror
Loading mirror speeds from cached hostfile
 * base: www.ftp.ne.jp
 * extras: www.ftp.ne.jp
 * updates: www.ftp.ne.jp
パッケージ epel は利用できません。
エラー: 何もしません
[centos@ip-172-31-16-29 network-scripts]$ sudo yum install epel-release
読み込んだプラグイン:fastestmirror
Loading mirror speeds from cached hostfile
 * base: www.ftp.ne.jp
 * extras: www.ftp.ne.jp
 * updates: www.ftp.ne.jp
依存性の解決をしています
--> トランザクションの確認を実行しています。
---> パッケージ epel-release.noarch 0:7-2 を インストール
--> 依存性解決を終了しました。

依存性を解決しました

====================================================================================================================================================
 Package                                 アーキテクチャー                  バージョン                       リポジトリー                       容量
====================================================================================================================================================
インストール中:
 epel-release                            noarch                            7-2                              extras                             13 k

トランザクションの要約
====================================================================================================================================================
インストール  1 パッケージ

総ダウンロード容量: 13 k
インストール容量: 22 k
Is this ok [y/d/N]: y
Downloading packages:
epel-release-7-2.noarch.rpm                                                                                                  |  13 kB  00:00:00
Running transaction check
Running transaction test
Transaction test succeeded
Running transaction
  インストール中          : epel-release-7-2.noarch                                                                                             1/1
  検証中                  : epel-release-7-2.noarch                                                                                             1/1

インストール:
  epel-release.noarch 0:7-2

完了しました!
$

パッケージによって追加されるyumリポジトリの設定ファイルではenabled=1になっているので、オプションなしでEPELリポジトリのパッケージが扱えます。試しにansibleパッケージを導入してみます。

$ sudo yum install ansible
読み込んだプラグイン:fastestmirror
Loading mirror speeds from cached hostfile
 * base: www.ftp.ne.jp
 * epel: ftp.kddilabs.jp
 * extras: www.ftp.ne.jp
 * updates: www.ftp.ne.jp
依存性の解決をしています
--> トランザクションの確認を実行しています。
---> パッケージ ansible.noarch 0:1.7.1-1.el7 を インストール
--> 依存性の処理をしています: python-paramiko のパッケージ: ansible-1.7.1-1.el7.noarch
--> 依存性の処理をしています: python-keyczar のパッケージ: ansible-1.7.1-1.el7.noarch
--> 依存性の処理をしています: python-jinja2 のパッケージ: ansible-1.7.1-1.el7.noarch
--> 依存性の処理をしています: python-httplib2 のパッケージ: ansible-1.7.1-1.el7.noarch
--> トランザクションの確認を実行しています。
---> パッケージ python-httplib2.noarch 0:0.7.7-3.el7 を インストール
---> パッケージ python-jinja2.noarch 0:2.7.2-2.el7 を インストール
--> 依存性の処理をしています: python-babel >= 0.8 のパッケージ: python-jinja2-2.7.2-2.el7.noarch
--> 依存性の処理をしています: python-markupsafe のパッケージ: python-jinja2-2.7.2-2.el7.noarch
---> パッケージ python-keyczar.noarch 0:0.71c-2.el7 を インストール
--> 依存性の処理をしています: python-pyasn1 のパッケージ: python-keyczar-0.71c-2.el7.noarch
--> 依存性の処理をしています: python-crypto のパッケージ: python-keyczar-0.71c-2.el7.noarch
---> パッケージ python-paramiko.noarch 0:1.12.4-1.el7.centos を インストール
--> 依存性の処理をしています: python-ecdsa のパッケージ: python-paramiko-1.12.4-1.el7.centos.noarch
--> トランザクションの確認を実行しています。
---> パッケージ python-babel.noarch 0:0.9.6-8.el7 を インストール
---> パッケージ python-crypto.x86_64 0:2.6.1-1.el7.centos を インストール
---> パッケージ python-ecdsa.noarch 0:0.11-3.el7.centos を インストール
---> パッケージ python-markupsafe.x86_64 0:0.11-10.el7 を インストール
---> パッケージ python-pyasn1.noarch 0:0.1.6-2.el7 を インストール
--> 依存性解決を終了しました。

依存性を解決しました

====================================================================================================================================================
 Package                                 アーキテクチャー             バージョン                                 リポジトリー                  容量
====================================================================================================================================================
インストール中:
 ansible                                 noarch                       1.7.1-1.el7                                epel                         854 k
依存性関連でのインストールをします:
 python-babel                            noarch                       0.9.6-8.el7                                base                         1.4 M
 python-crypto                           x86_64                       2.6.1-1.el7.centos                         extras                       470 k
 python-ecdsa                            noarch                       0.11-3.el7.centos                          extras                        69 k
 python-httplib2                         noarch                       0.7.7-3.el7                                epel                          70 k
 python-jinja2                           noarch                       2.7.2-2.el7                                base                         515 k
 python-keyczar                          noarch                       0.71c-2.el7                                epel                         218 k
 python-markupsafe                       x86_64                       0.11-10.el7                                base                          25 k
 python-paramiko                         noarch                       1.12.4-1.el7.centos                        extras                       900 k
 python-pyasn1                           noarch                       0.1.6-2.el7                                base                          91 k

トランザクションの要約
====================================================================================================================================================
インストール  1 パッケージ (+9 個の依存関係のパッケージ)

総ダウンロード容量: 4.5 M
インストール容量: 20 M
Is this ok [y/d/N]: y
  (略)
インストール:
  ansible.noarch 0:1.7.1-1.el7

依存性関連をインストールしました:
  python-babel.noarch 0:0.9.6-8.el7             python-crypto.x86_64 0:2.6.1-1.el7.centos           python-ecdsa.noarch 0:0.11-3.el7.centos
  python-httplib2.noarch 0:0.7.7-3.el7          python-jinja2.noarch 0:2.7.2-2.el7                  python-keyczar.noarch 0:0.71c-2.el7
  python-markupsafe.x86_64 0:0.11-10.el7        python-paramiko.noarch 0:1.12.4-1.el7.centos        python-pyasn1.noarch 0:0.1.6-2.el7

完了しました!
$

いい感じですね!

cloud-initはインストール済み

CentOS 6 AMIでは、cloud-initパッケージはEPELリポジトリに収録され、デフォルトではインストールされませんでした。インストールすればいいと言えばそれまでなのですが、標準AMIからUser Dataによるブートストラップ処理ができないのは地味に使い勝手が悪かった印象です。今回のAMIでは、既にインストール済みでこちらもいい感じです。

$ rpm -q cloud-init
cloud-init-0.7.5-10.el7.centos.1.x86_64
$

インスタンスストア自動マウントのマウントポイントは/mnt

cloud-initがインストール済みなので、それに付随してインスタンスストアの1本目(Instance Store 0)が/mntに自動でマウントされます。実際には、インスタンス起動時にcloud-initによって/etc/fstabファイルの末尾に以下のエントリーが追加されます(デバイス名はインスタンス作成時の設定に連動します)。

/dev/xvdb	/mnt	auto	defaults,nofail,comment=cloudconfig	0	2

Amazon Linuxの/media/ephemeral0とは異なることに注意しましょう。...2本目のインスタンスストアのマウントポイントをどうするか、悩む設定ですねwもちろん、/etc/fstabを変更すれば任意のマウントポイントに変更することは可能です。

ディスクデバイス名の対応がすっきりした

CentOS 6 AMIではルートディスク(EBS)のデバイス名のマッピングが独特で、Management Consoleのデバイス名と差異がありました。CentOS 7 AMIではルートディスクは/dev/sda1(OSからは/dev/xvda1で認識)になり、追加ディスクもEC2作成時の設定通りに認識され、わかりやすくなりました。以下は、c3.largeでインスタンスストア2本(sdb,sdc)と追加EBS1本(sdd)を構成したインスタンスでの例です。

$ sudo fdisk -l

Disk /dev/xvda: 8589 MB, 8589934592 bytes, 16777216 sectors
Units = sectors of 1 * 512 = 512 bytes
Sector size (logical/physical): 512 bytes / 512 bytes
I/O サイズ (最小 / 推奨): 512 バイト / 512 バイト
Disk label type: dos
ディスク識別子: 0x000aec37

デバイス ブート      始点        終点     ブロック   Id  システム
/dev/xvda1   *        2048    16777215     8387584   83  Linux

Disk /dev/xvdb: 16.4 GB, 16380329984 bytes, 31992832 sectors
Units = sectors of 1 * 512 = 512 bytes
Sector size (logical/physical): 512 bytes / 512 bytes
I/O サイズ (最小 / 推奨): 512 バイト / 512 バイト


Disk /dev/xvdc: 16.4 GB, 16380329984 bytes, 31992832 sectors
Units = sectors of 1 * 512 = 512 bytes
Sector size (logical/physical): 512 bytes / 512 bytes
I/O サイズ (最小 / 推奨): 512 バイト / 512 バイト


Disk /dev/xvdd: 8589 MB, 8589934592 bytes, 16777216 sectors
Units = sectors of 1 * 512 = 512 bytes
Sector size (logical/physical): 512 bytes / 512 bytes
I/O サイズ (最小 / 推奨): 512 バイト / 512 バイト
$

まとめ

いかがでしたでしょうか。CentOS 6のAMIでクセがあった点がかなり改善されており、Amazon LinuxやRHELなど一般的なRed Hat系LinuxのAMIと違和感なく扱えるようになったと思います。Marketplace経由でなく直接起動できるようになるとMarketplaceの制限に悩むこともなくなりより良いのではと思います。

まだ本番投入されるには時間がかかるかもしれませんが、近いうちにスタンダードになるであろうLinux環境に今のうちから慣れておきましょう!