
【 Alteryx One 】 利用する機能や操作権限を制御できる、カスタムロール機能がリリースされました!!
こんにちは、産業支援グループのikumiです。
2025年9月5日に、Alteryx Oneの最新リリースで待望の カスタムロール機能 がリリースされました!✨✨
カスタムロールの実装により、「特定のユーザーにはDersigner Cloudの利用を制限したい」などといった制御が可能になります。
本ブログでは、カスタムロールの設定方法について記載していきます。
カスタムロールの概要
冒頭の説明の通り、カスタムロールを使用するとユーザーやユーザーグループへの機能アクセスの制限をする事ができます。なお、カスタムロールを作成できるのは、カスタムロール作成権限が割り当てられているワークスペース管理者のみ となります。
ユーザーロールとカスタムロールの関係性
前提として、Alteryx Oneではご契約状況に応じて、フルユーザー・ベーシックユーザー・ビューワーの3つのユーザーロールをご利用いただけますが、ユーザーロールによって、各エディションに含まれている製品内の機能アクセス権限が異なります。そのため、カスタムロールを作成する場合においても、最初に割り当てるユーザーロールで使用できる権限が最大の権限 となります。
各ユーザーロールに割り当てられる最大の権限は以下のドキュメントを参考にしてください。(※エンタープライズエディションの例)
カスタムロールの作成方法
- ワークスペース管理者のアカウントで、ワークスペース管理画面に入ります
ユーザーとアクセスの管理
メニューの中にあるロール
画面に移動し、+ ロール作成
を押下
- Create Role画面の
Seat type
でユーザーロールを選択
- 選択すると、デフォルトではユーザーロールごとの最大の権限が有効になっているので、必要に応じて細かい権限設定を行います
- その後、ロールの一覧か詳細画面からロールの割り当てを行うことができます
ユーザーロール別のロール作成画面について
- ユーザーロールごとの最大の権限について補足します
- 例えば「Designer Cloud機能」の権限設定画面を確認
- フルユーザー
- ベーシックユーザー
- ベーシックユーザーはDesigner Cloud上の高度なデータ準備ツールの利用ができませんので、選択肢がない状態
- ベーシックユーザーはDesigner Cloud上の高度なデータ準備ツールの利用ができませんので、選択肢がない状態
- ビューワー
- ビューワーは閲覧・実行のみなので、ワークフローの作成権限を与えることができません
- ビューワーは閲覧・実行のみなので、ワークフローの作成権限を与えることができません
- フルユーザー
- このように、選択するロール(Seat Type)によって、そもそもの選択肢の数が異っており、与えられる機能や権限の最大値が、ロールごとによって異なっていることが分かるかと思います
カスタムロールの機能制御と権限について
- カスタムロールを作成する際は、「機能へのアクセス」と「その機能上での操作権限」 の2つの軸で考える必要があります
- 機能へのアクセス
- 左側のメニューの個別の機能をクリックすると、その機能の有効・無効化を右側のチェックボックスで選択できます
- 左側のメニューの個別の機能をクリックすると、その機能の有効・無効化を右側のチェックボックスで選択できます
- 機能上での操作権限
- さらに、右側のプルダウンメニューから、機能上の操作権限を変更することができます
- 操作権限は以下のメニューから選択できます
- 著者:作成、更新、削除、共有、実行、読み取りができる、最上位の権限
- エディター:更新、実行、共有、読み取り
- ビューワー:読み取り、実行のみ
- さらに、右側のプルダウンメニューから、機能上の操作権限を変更することができます
カスタムロールを色々試してみた
Case1: Designer Desktopのみ利用できるベーシックユーザーロール
- こちらは、Designer Desktopのライセンスアクティベーションのみを想定し、フルユーザーでDesigner Desktopの機能のみを有効化したカスタムロールを作成しました
- 対象のユーザーにロールを割り当て後、Alteryx Oneプラットフォームにログインすると、Cloudの機能は
Contact Admin
となり利用できないことが分かります
- また、Designer Desktopでライセンスのアクティベーション後、空間分析ツールなどフルユーザーのみ利用できるツールが有効化できていることも分かります
Case2: Auto InsightsのRepots機能のみ利用不可にしたフルユーザーロール
- こちらは、Auto InsightsのMission機能のみを触ってもらうことを想定したカスタムロールを作成しました
- 対象のユーザーにロールを割り当て後、Auto InsightsのRepots画面に進むと、新規のReportsが作成できないようになっていました
今回は上記2パターンを試してみましたが、その他のロールの組み合わせももちろん可能ですので、環境に応じた設定をしていけるとよいかと思います。
さいごに
いかがでしたでしょうか。
このように柔軟な機能制御が可能になったことで、Alteryxをご利用の方の様々なユースケースに沿った利用ができるようになりました。ユーザーからのリクエストも多かった待望の機能のリリースということで、非常に嬉しいですね!今後もさらに使いやすくなっていくのを期待したいです!