[読書のススメ]要件定義について理解を深めるために「はじめよう!要件定義」を読んでみた

「俺たちは雰囲気で要件定義をやっている」

と言うと物凄いカミナリが落ちそうです。ただ、「プログラミングを趣味で始めて、所謂ベンチャー等のWeb系企業にて、プロデューサーあるいはディレクターと呼ばれる人たちから渡される仕様書に従って黙々と実装してきた」というタイプの人には割と起こりがちなのではないかと思っています。

要件定義に関するいろはについて、現在の実務からして今こそ理解を進めておくべきだろうと、要件定義に全力を振り絞った一冊という「はじめよう!要件定義」を読んでみました。

当書について

はじめよう! 要件定義 ~ビギナーからベテランまで

要件定義について「何をどうすればよいのか」を説明した本です。総ページ数は184。ビギナー向けと触れてあるだけあって、読むにあたって最低限必要かもしれないと思われる知識は以下の通りです。

  • アーキテクチャの知識(Webサーバ、データベース等)

Webアプリケーションの設計を行ったことがある方であれば大体大丈夫ではないでしょうか。

読み方

本書は以下の章で構成されています。尚、本の冒頭で触れられていますが、各章について世に中のあらゆる企画に対して適用できるものではありません

  1. 要件定義って何だろう
  2. 要件定義の基本的な流れ
  3. 定義すべき要件の内訳
  4. 3つの要素の定め方
  5. 要件定義、その前に
  6. 企画を確認する
  7. 全体像を描こう
  8. 大まかに区分しよう
  9. 実装技術を決めよう
  10. 実現したいことを整理整頓しよう
  11. 利用者の行動シナリオを書こう
  12. 概念データモデルを創る
  13. UIを考えよう
  14. 機能について考えよう
  15. データについて考えよう
  16. 要件定義の仕上げ
  17. 要件定義、その後に

要件定義の概念が特に知りたい場合

真っ先に知りたい「要件定義って何?」という質問については「要件定義って何だろう」にて触れられています。

細かい内容については是非とも手にとって読むことをおすすめしますが、要求を出す人と要求を受ける人の間で相互に納得がいくまで只管続くキャッチボールのようなもの、とだけは結論付くのではないでしょうか。

プロジェクトの全体像を起こしていく過程を知りたい場合

視野が狭くなることで要件から漏れ落ちるケースを防ぎたい場合は「全体像を描こう」にて触れられています。実際になぞって試してみたい場合は作画向にCacooのアカウントを用意しておくとよいかもしれません。

要件定義をスムーズに行ってみたい場合

やりたい事の共通認識合わせ、という面で「実現したいことを整理整頓しよう」にて触れられています。読んでみると「今更そんなこと」と思ってしまいそうですが、割とここがブレるケースはありがちです。

まとめ

本当に要件定義に絞られた本です。関連するシリーズ書籍として以下の二冊があります。

今回当書籍を読むに当たっては、実務ベースでは既に終えていたフェイズも幾つかあり、自身が本当に理解と解釈できているのか不安だった冒頭の章を特に重点的に読んでいました。割と発生しがちだった「要件定義ではなく仕様書での内容」と指摘される状態が何故起こるのかを知りたかった点もあります。

要件定義の書き方は、知識として取り込んでも即効果として表れるという類のものではないと思われます。日頃の業務及びタスクで意識して改善することに繋げられる一冊だと思われるので、気になる方は手にとって診てください。

なお、この本を取って読み始めたのは、実務での要件定義レビュー段階に突入したタイミングでした。やや手遅れだった感じもありますが、レビューと当書の2刀で理解に繋がりやすくなったと感じています。