未来都市、深セン(中国)にいってきた(盒馬鮮生(フーマー)編)

2019.03.10

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はじめに

モバイルアプリサービス部のアンディです。つい先日、中国の深センで「盒馬鮮生(フーマー)」を体験してきました。小売系のプリセールスやプロジェクトマネージャを担当している身として、一度は行きたかったお店です。とても良い体験が出来ましたのでまとめたいと思います。

フーマーとは

あくまで個人的な見解ですが、フーマーを一言で表すとしたら「圧倒的なプラットフォームパワーで最高の購買体験を実現したお店」と言えるのではないでしょうか。

フーマーはアリババのジャック・マーが提唱したニューリテールを具現化したお店です。ニューリテールとは、スマホレジアプリ、アリペイ、ジーマ信用、オートストア、短時間配送(30分)、クリック&コレクト(EC購入・自宅外受け取り)、ネットストア、グローサラントといったサービス、機能を高度に組み合わせて、最高の顧客体験を実現するリテールのコンセプトです。

なぜ体験したのか

私はモバイルアプリケーションサービス部でプリセールスを担当しています。お客様からモバイルアプリで実現したいことをヒアリングして形にしていきますが、顧客体験をモバイルアプリだけで考えてしまうとどうしても機能過多になってしまい、アプリのUIがテレビのリモコンになりがちです。そうならないよう広い視野で提案したいと常々考えていました。 そこで、フーマーでは次のようなことを体験したいと考えていました。

  • 小売の未来、ニューリテールを感じ取ってプリセールスに活かしたい
  • フーマーのUX, UIを理解してモバイルアプリに取り入れたい

何を体験したのか

フーマーでは出来れば全てのサービスを体験したいと考えていましたが、会員専用店という位置付けなので、旅行中にちょっと利用するといったことができません。そこで、同僚の中国の友人にお願いして店舗での購買体験をしてきました。

レジレス体験

最近では日本でもレジレスの動きが始まっているのでそれほど新しい体験ではないですが、商品バーコードをアプリで読み込んで、セルフレジで決済してみました。

バーコードリーダーを起動

 

商品バーコードを撮影してカートに追加

セルフレジで決済

イートイン体験

購入した商品は誰に断ることもなく店内で飲食可能です。決済確認はしておらず割り切った作りになっています。恐らく決済せずに食べてる人もいるでしょうが、それ以上の効果が見込めるのであれば割り切りも大切だと感じました。

EC, クリック&コレクト体験

30分配送や、クリック&コレクトは是が非でも体験したかったですが、残念ながら実店舗では体験できなかったので、アプリだけ触ってみました。

ECから商品をカートに追加(リアル店舗と共通カート)

そのまま買って配送しても良し、店舗で商品を確認してセルフレジで買うも良し

うーん、デジタルとリアルが融合した非常にシームレスな体験!(想像)

今後にどう活かすか

フーマーでの体験を日本でどう活かしていくかですが、日本ではスマホレジアプリがようやく普及し始めたという段階なので、まずは次の2つを取り込んでいきたいです。

  • スマホレジアプリとECアプリの融合
  • ライブ感のある売り場も含めたUX

スマホレジアプリとECアプリの融合

フーマーを体験するまでは、「いやいやスマホレジアプリとECアプリを合体したら機能過多だろう」と考えていましたが、機能を上手に共通化することで機能過多は防げると感じました。具体的には「ECでの商品選択とリアル店舗での商品選択の共通化」「カートの共通化」をすることで意外とスッキリしたアプリに出来るなという印象でしたので、これは確実に進めていきます。

ライブ感のある売り場も含めたUX

やはりスーパーマーケットは五感で感じるライブ感が大切だなと感じました。スマホの小さな画面で考えず、売り場も含めたお客様への訴求を大切にして、UXを提案していきたいです。

最後に

クラスメソッド株式会社では小売のお客様のデジタルトランスフォーメーションのお手伝いを通して、ユーザーに価値を提供していきたいと考えています。お問い合わせお待ちしております。