[レポート]JAWS-UG 初心者支部#34 re:Invent re:Cap&LT大会 #jawsug #jawsug_bgnr

2021.01.10

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皆様、AWS re:Invent 2020 は楽しめましたか?(出遅れ)
たくさんのアップデートがあり、ワクワクできた期間でしたね。
本記事は2020/12/23に開催された、「JAWS-UG 初心者支部#34 re:Invent re:Cap&LT大会」の参加レポートです。
re:Inventでのワクワクを振り返りつつ、AWSにまつわる幅広い分野のLTも聞ける、楽しいイベントでした!

イベント概要

イベントページ


タイムテーブル

時間 内容 登壇者
18:45-19:00 受付開始 -
19:00-19:10 諸注意/初心者支部とは/テーマ説明 初心者支部 太田亮さん
19:10-19:40 ①30分セッション re:Invent2020 re:Cap AWSJ 亀田 治伸さん
19:40-19:55 ②15分LT 自分のためにやるプレゼンそれがLT ソラコム テクノロジーエバンジェリスト 松下 享平さん
19:55-20:10 ③15分LT AWS Protonを触ってみたよ。 初心者支部 織田 繁さん
20:10-20:20 休憩+バッファ -
20:20-20:30 ④10分LT AWS Wavelength(12月に東京リリース予定)について KDDI 松本 健太郎さん
20:30-20:40 ⑤10分LT Amazon Honeycodeはローコード化推進の夢を見ない 初心者支部 山本 淳博さん
20:40-20:45 ⑥5分LT JAWS-UG最大規模イベント JAWS DAYS 2021 のご案内 JAWS-SG 外舘 有希さん
20:45-21:00 締め/アンケート/運営募集/雑談 初心者支部 太田亮さん


セッション

30分セッション:re:Invent2020 re:Cap

今回のre:Capは、なんとアンケートでテーマが決められました。
選ばれたテーマは「AWSコアメッセージ」でした。AWSJ 亀田 治伸さんに、アップデートに込められたAWSの理念やメッセージを解説していただきました。

クラウド市場の現状 クラウドコンピューティングの成長は上向いていおり、2020年の「ニューノーマル」であるといえます。
クラウド分野のマーケットシェアは、2019年時点でAWSが45%でトップです。とはいえ、企業が有するコンピュータシステムの中でのクラウドの割合はたった4%であり、残りの96%はオンプレミスで利用されています。

クラウドを導入することによる、開発者の利点とは

  • 選択肢が広がり、開発の自由度が上がる
  • 時間あたりの生産性が上がる

なにか物を作るには、用途に適した道具が必要になります。AWSでは、開発者(ユーザー)に対してよりたくさんの道具を作り続け、提供しています。
たくさんのサービスの開発を行っていますが、すべてがうまくいっているわけではありません。サービスを開発・提供する中では、もちろん失敗することもたくさんあります。ただし、「失敗から学べば良い、得るものがあればよい」という考え方のもと、積極的に開発を継続しています。失敗を恐れて、行動を起こすことを後回しにする必要はないのです。

多くのサービスの機能が重複し始めている理由
今回のre:Inventでの発表を含む最近のアップデートでは、既存の別のサービスと機能が重複しているものも多くあります。
これは、「品揃えが多ければ多いほど良い」、というAWSの考えに基づくものです。
Amazonは元々、小売業の会社です。ものを販売するときには、似たような商品でも可能な限りたくさんの商品を取り扱い、お客様自身が自分に適したものを購入できるようにしています。
AWSのサービス提供でも、その考えは同じです。たくさんのラインナップの中から、ユーザー自身が自分の要件に適したものを選んでべるよう、選択肢は多いほうがよいのです。

参加しているユーザへ向けてのメッセージ
世界をちょっとだけ良いものにするために、自分たちで考えたり手を動かしたり(作ったり)してみましょう!
AWSのサービスが、その手助けになります。

自分のためにやるプレゼンそれがLT

松下 享平さんより、LTの定義・目的と登壇してみるためのコツをお話いただきました。
私はこの発表を聞いて、とあるイベントのセッション登壇枠に応募するための勇気をもらいました!


ライトニングトーク(LT)とは? ライトニングトーク(LT)とは、5分で行う短めのプレゼンテーションかつ、「自分のために行うプレゼンテーション」のことであると、このお話の中では定義されています。
自分の学びのために、教えることを通じて知識を確実なものにすることが、LTで発表を行う目的です。

LT発表のコツ

  • LTのネタは、登壇申し込みしてから考える心持ちで
      ネタがあるときに申し込もう、と考えているとなかなか勇気が出ない
      LT発表のために新しいことを学んでみる、そのために先に登壇申し込みをするのは大いにあり
  • 時間は5分程度、スライド資料は20枚程度が目安
  • 結論をタイトルに書く
      例:「〜を使ったら○○がわかった!」など
  • 最初から最後までストーリーをつなげる
      最後にタイトル(=結論)を話せるように構成すると、まとまりがよい
  • 発表時言葉に詰まったりして困ったときには、「ともかく、このスライドで言いたい事は」と発してみる
      自分も相手も思考をリセットできる、便利な言葉
  • 練習は大事!20回くらいを目安に練習しておく


AWS Protonを触ってみたよ。

AWS Protonとは、re:Invent 2020で発表された、アプリケーションデプロイサービスです。コンテナおよびサーバレスデプロイメント向けの管理の自動化に役立てることができます。


「新しいサービスで何ができるのかを知るには、FullAccess権限のポリシーの中身を確認すれば良い」という考え方は目から鱗でした。付与されている権限の「Create」のポリシーを確認すれば、可能な動作や他サービスとの連携がある程度推察できるとのことです。

Proton を使う利点
プラットフォーム担当チームと開発担当チームで、それぞれの担当領域を明確化できます。
プラットフォームチーム:

  • テンプレートを用いて、環境やサービスの大枠をつくることができる
      →開発担当チームの負荷を下げることができる。
  • 開発担当チームが設定可能なパラメータを予め準備しておけるため、権限管理などの面でも便利

開発担当チーム:

  • 予め設定されたテンプレートをもとにパラメータを設定するだけなので、環境の立ち上げが楽


AWS Wavelength(12月に東京リリース予定)について


AWS Wavelengthとは、 re:Invent 2020で発表された、5Gネットワークを利用したエッジサービスです。キャリアユーザーに対してミリ秒レベルの低遅延アクセスの提供が可能となります。


低遅延アクセスが必要となるユースケースとしては、スマートカー/コネクテッドカーや没入度の高いVR、スポーツ中継のストリーミング配信などが挙げられます。
Wavelength を利用する際には、AWSへの申請が必要である点に注意してください。

Amazon Honeycodeはローコード化推進の夢を見ない

Amazon Honeycode は、ノーコードでウェブアプリケーション/モバイルアプリケーションを構築することを目的としたフルマネージド型サービスです。


発表者の山本さんは、今回のre:Inventで AppFlowがHoneycodeに対応する、というアップデートを受けて、Honeycodeに触れてみたそうです。
ご自身が日頃からローコード製品に触れていることもあり、「Honeycodeの導入によってローコード化の推進は可能か」という観点でお話いただきました。
Honeycode のメリット・デメリット
■メリット

  • ある程度のカスタマイズが必要なアプリを、新規に短時間で作成することができる
  • S3などにデータの保存が可能
  • テンプレートが利用でき、制作時間の短縮に役立つ

■デメリット

  • 既存のサイトの細やかなカスタマイズには不向き
      細かいカスタマイズを行いたい場合には、コードを用いての構築を選択肢にすべき
      外部のSaasの製品を利用している場合で、あまりカスタマイズさせたくない時には便利に思える


JAWS-UG最大規模イベント JAWS DAYS 2021 のご案内

最後のLTはJAWS DAYS 2021のご紹介をいただきました。

JAWS DAYSとは、JAWS-UG最大規模のイベントです。例年はオンサイトイベントとして盛大に行われていましたが、2021年度は情勢を鑑みてオンライン開催となるようです。
AWSを愛するみなさんと直接お会いできないのは残念ではありますが、私のように地方在住の参加希望者にとっては、オンラインイベントは参加のハードルが下がるのでありがたいです!

JAWS DAYS 2021では、セッション登壇者を募集絶賛募集中です!(CfP応募締切:2021/01/17)
セッションカテゴリには「初心者向け」もあります。登壇を迷っている方は、松下さんのLTでお話いただいたように、「まずは申し込みをしてみる」の精神で、応募してみてはいかがでしょうか?


さいごに

「今回、既に似たような機能があるアップデートが多いのはなぜだろう?」と思っていました。AWSが「ユーザが必要なものを選択する」ことを大切にしているからこそ、結果的に似たようなアップデートになった、ということが知れてよかったです。
また、新サービスの発表があってから1ヶ月も経過しないうちに検証し、今回のLTで結果を発表いただいた皆様には感謝しかありません。今後の機能強化のアップデートも楽しみですね!
LTの心得の紹介と登壇機会のご案内(JAWS DAYS)を同じ勉強会で聞けたことは、非常に良い刺激になりました。私も登壇機会があれば……いや、自分で機会をつくって、LT発表に挑んでいきたいです。