韓国(ソウル)でモビリティプラットフォーム、カカオT(Kakao T)を利用してみた

2019.02.12

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はじめに

こんにちは、橋本です。韓国出張時の移動手段として、現地で大人気のモビリティプラットフォーム、カカオT(Kakao T)を使う機会がありましたのでレポートさせて頂きます。

カカオTとは

韓国で日常的に使われている、日本でいう「LINE」のようなメッセンジャーアプリはなんでしょうか?はい答えはカカオトークです。韓国国内での使用時間シェアは95%(2016年、WISEAPP調べ)と圧倒的で、まさに国民的アプリとなっております。提供元はKakao Corporationです。

参照:NAVER NEWS

そのグループ会社である、カカオモビリティが提供する国内最大のモビリティプラットフォームが「カカオT」となります。すでに韓国国内での利用者は2000万人を超えています。日本で言う「Japan Taxi」でしょうか。実は昨年末、「カカオT」と「Japan Taxi」が連携を発表しました。2019年中には日本で「カカオT」、韓国で「Japan Taxi」からそれぞれ配車が可能となるようです。

参照:韓国カカオTを使ってJapanTaxiタクシーを利用 2019年夏までに相互利用可能に

実際に使ってみる

事前準備としてカカオトーク(会員登録)と、カカオTの両方をDLしておく必要があります。カカオTで電話番号を登録しSMS認証を突破すると、自動的にカカオTがカカオトークに友達追加されます。現地の電話番号と信用カードを保有していれば「スマート呼び出し」や「自動決済」が使えますが、旅行者でも出発地/目的地の登録から、タクシーの呼び出し、現金やクレカ、現地のプリペイドカード(T-money)を使っての手動決済、運転手さんの評価までの一連のプロセスが利用可能です。ちなみにソウルの一般タクシーの初乗りは3000ウォン(300円程)で非常にリーズナブルです。

詳しくは下記動画を御覧ください。

所々出てくるハングルは全く意味がわかりませんねw イメージも付きませんが何とかなりましたw 決済は現金、クレカ、現地のプリペイドカード(T-money)等が利用可能です。滞在中に2度カカオTを利用しましたが、1度目はT-money、2度目はクレカで決済しました。

ソウルの一般タクシーはオレンジ色が多く走っており、良く目に止まります。

タクシー内のT-moneyのリーダー

ちなみに、T-moneyカードはこんな感じです。カカオとのコラボでカカオトークのキャラクター「カカオフレンズ」が描かれています(購入したのはリトルネオ)。コンビニ等で購入可能で値段は4000ウォン(400円程)。チャージは現金のみとなります。

まとめ

海外でのタクシー利用は言語の問題や、ぼったくり問題など、常に不安がつきものです。今回はモビリティプラットフォーム「カカオT」を利用することで運転手との会話も最小限で、呼び出しから支払いまでスムーズに対応することができました。日本でも普段「Japan Taxi」や「Uber」等同様のサービスを利用していますが、海外での利用は今回が初めてだったこともあり非常に良い体験となりました。

今後は「Japan Taxi」と「カカオT」の提携のように、各国のプラットフォームが連携しよりスムーズな顧客体験を提供することになるでしょう(これは各国のペイメントプラットフォームも同様だと思います)。日本国内においても2020年に4000万人、2030年に6000万人という政府のインバウントターゲットに向けて、このようなサービスがより広く普及していくことになると思います。