Route53 シリーズ 3. Route53のポリシー(1) Simple / Weighted / Latency
こんにちは、イムチェジョンです。
今回はRoute53ルーティングポリシーについて調べて、実際にやってみましょう。
ルーティングポリシーは7つの種類があるので、今回は3つのルーティングポリシーについて説明します。
[ Route53 シリーズ ]
1. Route53を調べて、使用してみた。
2. Route53のヘルスチェックをやってみた
3. Route53ルーティングポリシー(1)- Simple / Weighted / Latency
4. Route53ルーティングポリシー(2)- Failover / Geolocation / Geoproximity / Multivalue answer
アジェンダ
- Route53ルーティングポリシーとは?
- Route53ルーティングポリシー
- まとめ
1. Route53ポリシーとは?
- レコードを作成する際、Amazon Route 53がクエリーに応答する方法を決めるルーティングポリシーを選択する
- 7つのルーティングポリシーがある
- シンプルルーティングポリシー
- 加重ルーティングポリシー
- レイテンシールーティングポリシー
- フェイルオーバールーティングポリシー
- 位置情報ルーティングポリシー
- 地理的近接性ルーティングポリシー
- 複数値回答ルーティングポリシー
2. Route53ポリシーのハンズオン
2-0. やってみる前に下準備
EC2インスタンスの構築します
以下の設定で3つを構築します。
[ インスタンス1 ]
AMI:Amazon Linux 2 AMI
インスタンスタイプ:t2.micro
セキュリティグループ:HTTP 80
Tag:Name -> route-seoul
キーペア : 既存キーペア
及び新しいキーペア
の中で選択
リージョン:ap-northeast-2 (Seoul)
→ パブリックIP:54.180.137.58
[ インスタンス2 ]
AMI:Amazon Linux 2 AMI
インスタンスタイプ:t2.micro
セキュリティグループ:HTTP 80
Tag:Name -> route-tokyo
キーペア : 既存キーペア
及び新しいキーペア
の中で選択
リージョン:ap-northeast-1 (tokyo)
→ パブリックIP:54.168.21.245
[ インスタンス3 ]
AMI:Amazon Linux 2 AMI
インスタンスタイプ:t2.micro
セキュリティグループ:HTTP 80
Tag:Name -> route-virginia
キーペア : 既存キーペア
及び新しいキーペア
の中で選択
リージョン:us-east-1 (Virginia)
→ パブリックIP:35.173.179.167
2-1. シンプルルーティングポリシー(Simple Routing Policy)
- シンプルルーティングポリシーでは、単一リソースでトラフィックをルーティングする
- Route53コンソールでシンプルルーティングポリシーを選択する場合、同じ名前とタイプの複数のレコードを作ることはできませんが、同じレコード内に多重値(例:多重IPアドレス)を指定は可能
実際にポリシーを作成してみましょう。
レコードを以下の設定で作成します。
レコード名:simple
.routetest.ml
レコードタイプ:A
値:54.168.21.245
/ 54.180.137.58
ルーティングポリシー:simple routing
追加されたレコードで接続をしてみます。
ここでTTLで設定した時間ごとに交互にIPに接続をします。
ターミナルでドメイン情報を確認してみます。値に追加した二つのIP情報を確認できます。
$ dig simple.routetest.ml (省略) ;; ANSWER SECTION: simple.routetest.ml. 300 IN A 54.168.21.245 simple.routetest.ml. 300 IN A 54.180.137.58 (省略)
2-2. 加重ルーティングポリシー(Weighted Routing Policy)
- 加重ルーティングポリシーを使用すると、多数のリソースをドメイン名に連結し、各リソースにルーティングされるトラフィック比率を選択して使用
実際にやってみましょう。
3つのレコードを作成します。
[ 1つ目 ]
レコード名:weighted
.routetest.ml
レコードタイプ:A
値:35.173.179.167
ルーティングポリシー:Weighted
Weight:60
レコードID:virginia
[ 2つ目 ]
レコード名:weighted
.routetest.ml
レコードタイプ:A
値:54.168.21.245
ルーティングポリシー:Weighted
Weight:30
レコードID:tokyo
[ 3つ目 ]
レコード名:weighted
.routetest.ml
レコードタイプ:A
値:54.180.137.58
ルーティングポリシー:Weighted
Weight:10
レコードID:seoul
追加したレコード名で接続してみます。
Weightが一番大きい35.173.179.167(virginia)
に接続されます。
2-3. レイテンシールーティングポリシー(Latency Routing Policy)
- リソースに対する遅延時間レコードを複数のAWSリージョンのRoute 53がドメインに対するDNSクエリを受信すると、ユーザーに最も低い遅延時間を提供するリージョンを決定し、そのリージョンに対する遅延時間レコードを選択
実際にやってみましょう。
2つのレコードを作成します。
[ 1つ目 ]
レコード名:latency
.routetest.ml
レコードタイプ:A
値:35.173.179.167
ルーティングポリシー:Latency
リージョン:US East (N. Virginia)
レコードID:virginia
[ 2つ目 ]
レコード名:latency
.routetest.ml
レコードタイプ:A
値:54.168.21.245
ルーティングポリシー:Latency
リージョン:Asia Pacific (Tokyo)
レコードID:tokyo
追加したレコードに接続してみましょう。
私はソウルにいるので、東京リージョンとのレイテンシーのほうが低くて東京リージョンに接続します。
3. まとめ
今回はSimple / Weighted / Latencyの3つのRoute53のルーティングポリシーを調べてやってみました。次にはRoute53ルーティングポリシー4つについて調べてやってみたいと思います。
Route53のルーティングポリシー詳しい情報はしたのドキュメントで確認できます。 https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/Route53/latest/DeveloperGuide/routing-policy.html