動画の初心者でも撮影と編集とYouTubeへのアップができた動画制作マニュアルを公開 #devio2020

オンラインイベント「Developers.IO 2020 CONNECT」で約60名が63本のビデオセッション動画を制作・公開。本記事ではスライド作成から動画の撮影、編集、YouTubeへのアップに使ったマニュアルを紹介します。

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初めてセッション動画を公開したい方へ

6月16日から7月7日に開催されたオンライン技術イベント「Developers.IO 2020 CONNECT」に向けて、約60名のクラスメソッド社員および関係者が63本のビデオセッション動画を制作し、約3週間の会期中に次々と公開しました。
本記事ではスライドの作成から動画の撮影、編集、YouTubeへのアップに使用したマニュアルと、その作成時の考え方を共有します。

  • 初めてセッション動画を撮影・編集したい方
  • YouTubeで動画を公開したい方
  • VODを絡めたオンラインイベントを運営したい方

におすすめです。このブログを読んで第二のヒカ◯ンになった方はほんの5兆円ください。

目次

  • Developers.IO 2020 CONNECTとは
  • 動画制作のマニュアルはこちら
  • なぜマニュアルを作ったのか
  • 資料作成と運用で注意したポイント
  • マニュアル活用で楽しいオンラインイベントライフを

Developers.IO 2020 CONNECTとは

6月16日〜7月7日にクラスメソッドが開催したオンライン技術イベントで、ポータルサイトにて85本の動画を公開しています。1 そのうち63本を占めるビデオセッション動画の制作に使われたマニュアル(以下、本資料)がこちらです。

動画制作のマニュアルはこちら

約60名のクラスメソッド社員や関係者が、こちらを参照しながら動画の撮影や編集といった作業にあたりました。2資料全体の流れは以下のとおりです。

  1. 注意事項
  2. 撮影前の準備
  3. 撮影
  4. 編集
  5. Youtubeへのアップロード
  6. 登壇ブログと動画をリンク

なぜマニュアルを作ったのか

本イベントの中で、私のミッションは以下の通りでした。

  • 登壇者が撮影・編集・アップしたすべてのビデオセッションを確認(必要なら修正依頼)して公開する
  • Zoomに録画されたライブセッション(22本)を編集して、なるべく早く公開する
  • 視聴回数1000回をコンスタントに超える
  • 以上をフルリモートでクリアする

これらの達成には、登壇者の方々が視聴者にとって価値のある動画をスムーズに撮影・編集・YouTubeへアップできる手順について、いつでも確認できる形で示す必要がありました。私が資料を頑張って作らないと公開前の確認・修正で自分にツケが回ってタスクが詰むというド健全なピタゴラスイッチがそこにある! そこで、本資料を作成して登壇者向けに社内で公開することにしました。

このあたりの経緯は下記の動画でもマーケティング・コミュニケーション部部長のtake3000さんが説明しています。

2020年7月16日追記
take3000さんが本イベントの企画説明ブログもアップしてくれました。本マニュアルを作成した経緯に関する部分を引用しておきます。

今回の企画において、ライブセッションはZoomのウェビナーをつかったもので、社内にノウハウがあるためなんとかなるだろうと思えたのですが、とにかく数の多いビデオセッションをどうするのかが課題となりました。

・使用ソフトウェア、機材まで記述したマニュアルを用意
・内容チェックはバディ制度

この2つがキーになります。クラスメソッドの社員はこういった催事(祭事)にたいして前向きに取り組んでくれるので上手く行きました。決して余裕のある収録スケジュールではなかったはずなのに、やりきってくれた人たちに感謝です。

マニュアルについては、今回のイベントの企画・運営を通じて生み出された最大の副産物だと思います。このマニュアルのおかげで、短期間のうちに100名近くのYouTuberをデビューさせることができました。

(追記終わり)3

資料作成と運用で注意したポイント

本資料の作成と運用にあたり、注意したのは以下の4点でした。

1.初めて動画撮影をする人向けに書く

マニュアルの作成をはじめた2020年5月の時点では、社内でもYouTubeを活用した発信をしているのは一部の社員だけでした。なので、初心者でも「動画撮るのは初めてで何をしたら良いか分からない」「動画をやってみたけど、よくわからないし大変」とならないように、確実に読めば分かる易しい記述を心がけました。

2.動画撮影やYouTubeに詳しい人の邪魔をしない

動画の制作経験がある方は愛用している撮影ソフトや動画編集ツールがある場合も多いので、好きな環境で作業できるようにソフトやハードについては推奨する環境だけを示すようにしました。

3.登壇者からの質問や依頼には極力すぐに反応する

登壇者からの連絡には特に即反応を基本としました。例えば私への動画チェック依頼が来たら、ほぼ最優先タスクとして処理。すぐに見られない場合でも「後で見ます」などのスタンプを押しておくようにしていました。また、動画チェックは質問に関しても、チャットを見た瞬間に反応。こういった対応が功を奏したのか、登壇者向けに匿名で行った社内アンケートでは下記のような回答がありました。

"むちゃくちゃ大変でしたが本当にやってよかったです。公開前レビューありがとうございます。初めてのことばかりだったので、運営に質問しても良さそうな空気感、実際に回答してもらえることが助かりました。大変だったと思いますが。。"

4.資料は常に未完成

完璧な資料ではないので、実際に使ってみて分かりづらい部分は随時改善するようにしました。具体的には、社内での公開後にWindows向けの画面キャプチャツールや動画編集ソフトについての記述を足したりしています。4

楽しいオンラインイベント運営を!

本イベントの登壇者には動画を撮影・編集したことがない社員が多く、さらにオフラインも含めて初登壇のメンバーや、オンラインですら私と一切面識のない方も含まれていました。また、会社も私も3週間に渡るオンラインイベントの運営は初挑戦です。
そんな初めてづくしの中でほぼ遅延なく85本の動画が公開され、延べ2000名以上の方が参加した本イベントの運営にあたり、本資料が果たした役割は非常に大きなものがあります

願わくば、オンラインイベントを楽しくスムーズに運営するために、この記事が少しでも足しになればいいなと思っています。何十人が作る何十本もの動画のクオリティを本当に担保できるのか不安だった、6月初旬の私のような状況の方がきっといるはずなので。

最後に、業務の傍らでセッション動画をアップしてYouTuberデビューするという大変な課題にも果敢にチャレンジし達成した登壇者の方々、イベント参加者の皆様、本イベントに関わったすべての方に感謝を申し上げます。
そして、成功したYouTuberはたった2兆円でいいのでください!小切手で!


  1. 2020年7月14日現在 
  2. 機密情報や社内だけで共有している動画などは削除および差し替えを行っています。 
  3. バディ制度というのは、ビデオセッションの登壇者が2人1組になってお互いの動画をチェックし合うシステムのことです。 
  4. これからもクラスメソッドでオンラインイベントを運営する機会はあるはずなので、日々アップデートしていく所存です。