大阪リージョンの特徴と制限を調べてみた
はじめに
大阪オフィス オペレーション部の瀬田です。 大阪在住のご縁というわけで2018年2月に運用が開始された大阪リージョンについて調べて見ました。
大阪リージョンとは
DR(ディザスタリカバリ)を考えるにあたり、レイテンシーの問題や海外へのデータ持ち出しが社内規定で禁止されている等の理由で、 国内でのDR先が必要となる要件に対応するため、AWSでは大阪にローカルリージョンが存在します。 東京とは400km離れた地域にありAZでは防げない広域災害にも対応することができます。
使えるサービス一覧
アジアパシフィックタブから確認できます。最低限といったかんじですね。
製品およびサービス一覧(リージョン別)
特徴と制限
大阪リージョンは他リージョンで稼働するシステムのバックアップ的な用途が主になるため、通常の他リージョンと比べて特殊な制限があります。 一部を抜粋します。
- 大阪リージョン単体での利用はできない。
- オンデマンドインスタンスが提供されない。
- スポット、リザーブドインスタンス(スタンダード)のみ使用可能。
- 利用できるEC2インスタンスタイプに制限がある。(
T2、M4、C4、I3、D2、R4) - アベイラビリティゾーン(AZ)は1つ。
- 利用には事前の申し込みと審査が必要となります。 申し込みフォームはこちらです
【2019/05/09 追記】利用できるインスタンスが拡張されました!
【アップデート】AWS 大阪ローカルリージョンで最新世代の Amazon EC2 インスタンスが利用可能に
DRシナリオ
大阪リージョンはDRシナリオとして以下の4つに技術的に対応しています。
- バックアップ・リストア
- パイロットライト
- ワームスタンバイ
- ホットスタンバイ
各DRシナリオについては以下資料の「AWS での障害復旧シナリオ」が詳しいです。
障害復旧を目的とした Amazon Web Services の使用
参考資料
最後に
今のところ通常のリージョンではない、ローカルリージョンは世界でも大阪にしかないそうです。 厳しい要件にも対応できるように、AWSはサービスを拡充しており活用できるシーンがますます広がって行きそうです。