【レポート】Amazon QuickSight ですぐに実現できる、新たなデータ分析の世界 – from data to insights in minutes(同時通訳)#AWSSummit

【レポート】Amazon QuickSight ですぐに実現できる、新たなデータ分析の世界 – from data to insights in minutes(同時通訳)#AWSSummit

Clock Icon2018.05.31

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まいど、大阪の市田です。

本記事は、現在開催中のAWS Summit 2018 Tokyoで行われた事例セッション「Amazon QuickSight ですぐに実現できる、新たなデータ分析の世界 - from data to insights in minutes(同時通訳)」のレポートです。

セッション概要

このセッションでは、Amazon QuickSight で簡単、クイック、安価に実現できる新たなデータ分析の世界について、サービスの機能概要を交えながら、最新の利用トレンド、ユースケース、活用事例に加 えて、エンジニア向けのテクニカルティップスも含めてご紹介します。また最新リリース情報およびロードマップについても触れるセッションとなるため、BI サービスを利用したデータ分析にご興味をお持ちのビジネスユーザー、またデータ分析環境を構築・運用するエンジニア、双方にとって必見のセッションとなり ます。

Amazon Web Services, Inc. VP, Quicksight and UX:Dorothy Nicholls

セッション内容

今日のセッションでは、概要、ライブデモ、新発表の3部構成でした。

Amazon QuickSightとBI

  • QuickSightは、簡単に言うとAWSで提供されているBI
  • そのBIそのものは何年も以前から使われている
    • 静的なレポーティングなど
  • しかし日々の仕事の中でBIツールが使われていない
    • 今日、より多くの意思決定が必要になってるのに
    • そしてBIツールは数十年変わってない
    • 実際使われているのは、今だにメールとエクセルでしょ?
  • 意思決定のニーズを考えればこれだけでは間に合わない
    • だからBIツールが必要
    • しかし、これは皆が使えるものである必要がある
      • コスト効果の高い、使いやすいもの
      • 組織の誰もが使えるもの

主なメリット

  • サービスのポートフォリオ
  • 広範な用途に適した広範かつ高機能なサービスポートフォリオ
    • AWSにはQuickSight, MachineLearning, Aurora,RDS,Dynamodb,ElastiCache,Redshift,EMR,Athenaなど
  • 一つのDBだけではニーズを満たせないと考えている
    • 適切なツールを適切な人に届けたい
  • AWSサービスとのネイティブな統合
    • S3を起点として
      • [S3] - [AWS Glue] - [AWS Glue Data Catalog] - [Athena,EMR,Redshift Spectrum] - [QuickSight]
        • 可視化までデータの接続が数分でできる
  • 利用可能なのはAWSデータだけ?
    • オンプレミス(エクセル)、クラウド、アプリケーション(salesforce,jiraなど)も利用可能

QUicksightのリリース状況

  • これまでに65以上の新しい機能のリリース
    • 非常に活発で追いつけないという声も出てるくらい

ライブデモ

ここでスピーカーが交代してライブデモが始まりました。

  • 3部作のライブデモ
    • 既存ユーザ
    • ダッシュボードの作成
    • AWSサービスのMLも組み込んだツイッター分析

これはAWSドキュメントにあるチュートリアルに近い印象で、実際にデータをQuickSightに取り込み、分析・可視化する内容でした。
Twitter分析では、サッカー(レアル・マドリード)に関するツイートの分析で、ツイッターユーザの感情をそのツイート内容から分析するという内容でした。

例えば、「有名選手が怪我をしてワールドカップに出られないかもしれないニュースがあったが、大丈夫だったので安心した」という感情の分析ができたというものです。

この分析に使った構成

  • Amazon Machine Learning
  • Amazon Kinesis Firehose
  • Amazon Athena
  • Amazon QuickSightなど

データの流れは下記のような流れになっています。

[Twitter] - [Kinesis Firehose] - [S3] - [Athena] - [QuickSigt]

事例と新発表

再び最初のスピーカーに交代して後半に入っていきます。

海外の事例

  • VOLVO
    • Athenaとのネイティブな統合によて、理想的なサーバレス分析ソリューションになりました。
    • QuickSightを活用して我々のチーム全体でインタラクティブななダッシュボードに簡単にアクセスできるようになった
    • ダッシュボード機能によりチームごとにカスタマイズされたインタラクティブビューを簡単に提供でき、チームがトレンドを把握したり、データをすばやくフィルタリングしたり詳細にドリルダウンすることができます。
    • 電子メールによるレポート配布なども活用

国内の事例

  • 利用している日本企業
    • リコー、シナジーマーケティング、ベガコーポレーションなど

新発表

東京リージョンローンチ

  • Quicksightが本日から東京リージョンで利用可能になりました

新しい料金体系

  • エンタープライズエディション
    • Authors (製作者)
      • インタラクティブなダッシュボードの作成及びパブリッシュ
        • $18/ユーザ/月
    • Readers(閲覧者)
      • インタラクティブなダッシュボードにいつでもセキュアにアクセス
        • $0.30/セッション
        • 最大で$5/ユーザ/月
  • 他のBIプラットフォームに比べて最大93%のコスト削減(50-5000ユーザ)

Readerプライシング比較(年間コスト)

Readers数 QuickSIght
(セッション単位)
他のBIプラットフォーム課金
(Viewer単位)
%Savings
典型例 最大 固定課金 典型例
50 $1,320 $3,000 $18,000 93%
500 $10,200 $30,000 $90,000 89%
5,000 $102,000 $300,000 $900,000 89%

最後に

ついに東京リージョンでもQuickSightが利用可能になりました。しかも新しい料金体系でユーザ数に応じたコストの最適化も行えるようになり、利用ユーザがさらに増えてくるのではと感じました。

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