[レポート] docomoの開発 ~上司とボクと、時々、認証~ #Auth0JP #Auth0Day
docomoの開発 ~上司とボクと、時々、認証~
2019年11月19日(火)にNagatacho GRiDでAuth0社の自社イベント「Auth0 Day 2019」が開催されました。
本記事は、セッション「docomoの開発 ~上司とボクと、時々、認証~」をレポートします。
スピーカー
兼岡 弘幸様:株式会社NTTドコモ
セッション概要
dアカウントの開発を行ってきた者として昔ながらの開発を脱却してどうやってクラウドサービスを取り入れてきたのかを生々しくお話ししたいのと、Auth0のドコモ内での活用事例についてご紹介出来ればと思います。
セッションレポート
- 兼岡様はサービスデザイン部に所属しており2006年入社からずっと同じ部署で働いている
- システム開発の役割分担はサービスデザイン部、スマホアプリ開発部、社内システム開発部などが相互連携する
1.Auth0とドコモの関係
- Auth0ではログインのウィジットにdocomoのdアカウントをサポートしている
- dアカウントはドコモのお客様の契約変更・料金確認のためのID
- dアカウントは6000万規模のドコモ回線利用者+ドコモ以外のお客様も利用可能
- OpenID対応済み
- 回線認証で高いログイン成功
- 導入企業サイトでドコモの認証が利用できるログイン代行サービス回線認証や生体認証などキャリアの強みを活かした便利な機能で簡単にログイン出来る
- キャリアならでは本人確認アシストAPI(携帯電話の申込時に本人確認したお客様情報を利用)がある
- 本人確認済情報などを活用することで手間を回避:所有物認証・知識認証(暗証番号)の2要素認証となる
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新しいものを導入しようとすると、上司の方からいろいろとご指導いただくことがある
- 認証とは何だというはなしを50ページの物語にした
- そうしたら良いよって言ってもらえ、その後はスムーズに導入できた
2.Auth0利用サービスdocomoskyのご紹介
- ドローンを活用してビジネスを展開する企業向けにドローン運用をトータルにサポートするサービス docomoskyにAuth0を利用している
- ドローンは規制が厳しい
- ドローンプラットフォーム docomo skyでは4つの機能を実装することでドローンのビジネス運用をプラットフォーム上で一元管理することを構想としている
- docomo skyの事例としてはメガソーラーパネルの点検や、基地局の点検などに活用している。
- インドネシア、台湾でも高い鉄塔の点検は、昔ながらの足場組みからドローンに切り替わってきている。これにより大幅なコスト減が実現できる。
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他にも台風や地震など災害時にドローンは活躍することが期待されている。
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なぜAuth0を導入したのか?
- dアカウントは法人向けには用途が合わず、別のアカウントを作って欲しいとサービス企画部からの依頼があった。
- 「そうだ、認証サービスを使おう!」
- docomoto関連有る企業にAuth0があり、利用させてもらいたい!と当時の上司に如何に作るのが大変か説明し許可してもらった
- 実際docomoskyへの導入は1週間程度で実現できコスト低減に繋がった ー 大事なのはビジネスに注力すること
3.docomoの開発
- docomoのサービスって
- 開発を自分たちで行わないで別の誰かに委ねるということは、どうしても「発注する側と受注する側」という関係が生まれてしまう。
- 今はOne Team構想として案件があるので相談に乗って欲しいというところから企画部門と開発が一体化してくる様な流れになっている。
- この構想を実現するときもビジネスがやりたいので、認証はAuth0のようなSaaSサービスに任せる。
- リソースをビジネスに注ぎ込めるようにとドコモも代わってきている。
まとめ
- Auth0おすすめ
- SaaSは利用してビジネスに注力する
- 上司には成し遂げたい事を伝えて物語を作って話す。
専念したいビジネスがあるときにはSaaSを活用するというのは非常に共感できるところですね。
※クラスメソッドのAuth0のオフィシャルパートナーです。 導入の祭には是非ご相談ください。