(レポート) Developers Summit 2015 Autumn ランチセッション:Webサービス開発組織からアドテク開発のエンジニア組織へ #devsumi

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本記事はDevelopers Summit 2015 Autumnのランチセッション、「Webサービス開発組織からアドテク開発のエンジニア組織へ」のレポートです。

なお、本セッションはランチセッションとのことで、軽食が出ました。美味しかったです。ご馳走様でした!

レポート

Webサービス開発組織からアドテク開発のエンジニア組織へ by 株式会社リクルートコミュニケーションズ 阿部 直之氏

・もともとPerlで作るアジャイルなWebサービスの会社だった、現在はアドテク開発へ ・組織の転換の話をする

・リクルートコミュニケーションズ→リクルートグループの機能会社 ・各リクルート系サービスに横断的に機能を提供する ・特にデジタルマーケティングの支援、DSPをグループ全体に提供 ・その開発をしているのがRCOアドテクノロジー開発部、エンジニア中心の組織

・アドテクを中心とした組織だがかつてはWeb開発組織 ・少数精鋭のアジャイル開発を売り、内製、少人数で早く回していく。PCDAの高速化が売り ・エンジニアの価値はコードを書けること ・エンジニアが一生コードを書き続けられるキャリアパスを用意 ・コードが書けるエンジニアを育てる、集めることに注力

コーディング試験 ・2011年ごろからずっと続けている ・現場のエンジニアが問題を作成、採点 ・コードの完成度や美しさなどを見ている ・コードからにじみ出る癖や性格も一緒に判定している ・Web開発に必要な基礎技術を評価 ・Web開発でよくある処理を問題にしている ・Web開発に部分特化した組織を作っていた

・どうやってアドテクに転換していったのか?

・アドテクに注力した背景 ・アドテク→エンジニアの書いたコードが直接のサービス価値になりやすい ・言い換えるとエンジニアのコードを書く力がそのままビジネス価値につながる領域 ・品質の高いコードを素早く書く、だけでなく、効果的なアルゴリズムを創出する技術も必要 ・エンジニアの成長がサービスの価値に直結する、エンジニアが成長すればサービスもどんどん成長できる ・正のスパイラルが作れる領域 ・エンジニアを評価しやすくなればモチベーションもあがる、モチベーションがあがればパフォーマンスもあがる ・エンジニアの評価しやすくなれば技術的チャレンジがしやすくなる、待遇もよくなる ・エンジニアが働きやすい環境を作れる、エンジニアが長く定着する、他所からも集まってくる ・エンジニアの価値発揮領域が広がれば組織力がどんどんあがる ・組織力があがればエンジニアの価値発揮領域をどんどん広げられる ・アドテクで頑張ろう、と判断した

・具体的にアドテクを進めるための対応、組織的対策 ・エンジニアを評価する基準をアップデート、スキルだけでなくサービスに対して与えた影響を評価 ・スキル獲得のための勉強会を開催、データ領域が得意なエンジニアの知見をシェアする機会の作成 ・採用もアドテク寄りに、コーディング試験をアルゴリズム重視に ・アドテク向けの試験→インディアンポーカーを勝ち抜くような問題。アルゴリズムを問う問題 ・コーディング試験で検索すると出て来るのでそちらを確認してほしい

・エンジニアメンバーから自発的に起こった変化 ・エンジニア自身から自発的に勉強会が発生 ・コンピュータサイエンスの論文の輪読会 ・エンジニア主催の機械学習大会 ・機械学習のスキルを競い合うイベント ・画像判定やボンバーマンをアルゴリズムで対戦させたり ・エンジニアから自発的に出て来るイベントはエンターテイメント性が高い ・エンジニアが熱中しすぎて夜中にやりまくってた ・勉強会によって、これまでWebエンジニアをやっていたメンバーが機械学習のスキルを獲得 ・WebのエンジニアがIFやループで作っていたものが、確率論で書くようになった

・戦う領域を変えることで、組織も人も変わっていった