
Claude Code v2.1.318〜v2.1.319 の主要アップデート - denyInsteadOfPrompting 設定と auto mode の挙動変更
クラウド事業統括本部の石川です。Claude Code の v2.1.318 〜 v2.1.319(2026-11-03 〜 2026-11-06)のアップデートです。承認待ちで止めない permissions.denyInsteadOfPrompting、MCP タスク対応、Bash 権限バイパスの修正に加え、auto mode・/loop の挙動変更や、サインイン期限の表示を実機で確認した結果も紹介します。
前回のアップデート記事はこちらです。
アップデートサマリー
対象は 2 バージョンで、CHANGELOG の項目は合計 230 件(v2.1.318 が 84 件、v2.1.319 が 146 件)です。筆者の分類では、修正 126 件、改善 44 件、新機能 29 件、セキュリティ 18 件、破壊的変更 13 件です。破壊的変更の件数は主分類で数えたもので、「破壊的変更」の節では修正に分類した 1 件を加えた 14 件を扱います。権限チェックが効かないケースの修正、auto mode と /loop の既定動作の変更、設定ファイルとサインインの扱いの改善が多く含まれます。
注目のアップデート
サインイン期限の表示(v2.1.318)
保存された claude.ai サインインの終了日時が、claude auth status では loginExpiresAt、claude -p の JSON 結果では credential_expires_at として出力されるようになりました。また、期限の 10 日前からは、claude -p のテキスト出力時に stderr へ 1 行の警告が出ます。
CI や定期実行で claude -p を使っている方は、期限切れの前に再サインインの予定を立てやすくなると感じます。
permissions.denyInsteadOfPrompting 設定の追加(v2.1.319)
permissions.denyInsteadOfPrompting を設定すると、権限プロンプト待ちになるツール呼び出しが拒否され、ターンはそのまま継続します。ターミナルセッション、サブエージェント、チームメイトで有効です。
ここでの権限プロンプトは、Claude がこれから行う操作と、それに対する選択肢を表示する確認です。Bash コマンドの例では「Yes」「Yes, and don't ask again for: …」「No」などの選択肢が並びます。公式ドキュメントによると、Manual モードでは、Bash コマンド(組み込みの読み取り専用コマンドを除く)、ファイルの編集・書き込み、WebFetch(事前承認済みのドメインを除く)、WebSearch の実行前に承認が必要です。
サブエージェントやチームメイトを長く動かす使い方では、権限プロンプトで処理が止まるのを避けつつ、許可していない操作は実行させない設定として使えそうです。
MCP タスクへの対応(v2.1.319)
ターミナルで MCP タスクがサポートされました。MCP サーバーがツール呼び出しをタスクとして実行すると、Claude Code はそのタスクをすぐにバックグラウンドへ移し、完了した時点で結果を Claude に伝えます。バックグラウンドへ移さずに、ツール呼び出しの中で完了を待たせたい場合は環境変数 CLAUDE_CODE_DISABLE_MCP_TASK_BACKGROUND を使います。
時間のかかる処理をタスクとして返す MCP サーバーを使っている場合、その処理の完了を待つ間も会話を続けられるようになると感じます。
Bash の権限チェックとサンドボックスに関するセキュリティ修正(v2.1.319)
権限チェックとサンドボックスについて、次の 3 件が修正されています。
- 細工した環境変数プレフィックスで、コマンドの一部を権限チェックから隠せる Bash の権限バイパス
- accept-edits モードと auto mode で、
sedコマンドが権限チェックを通らずに実行されるケース - worktree 作成時のサンドボックスエスケープ
権限ルールやサンドボックスを前提に Bash を自動実行させている方ほど、早めにアップデートしておきたい修正だと感じます。
特定環境での auto mode のフォールバック廃止(v2.1.319)
テレメトリ(Claude Code が Anthropic に送る運用データ)またはフィーチャーフラグが無効な環境(LLM ゲートウェイ配下を含む)の auto mode で、サーバー側でチェックできない呼び出しは確認または拒否されるようになり、組み込み分類器へのフォールバックがなくなりました。Bedrock・Vertex・Foundry は変更ありません。設定方法は「破壊的変更」の節で説明します。
LLM ゲートウェイ配下やテレメトリ無効の環境で auto mode を使っている方は、アップデート後に確認や拒否が増える可能性があるため、CLAUDE_CODE_AUTO_MODE_SERVER の扱いを先に決めておくのが良いと考えます。
self-paced の /loop の終了条件の変更(v2.1.319)
自己ペース(self-paced)の /loop は、再スケジュールせずにターンが終了した場合、フォールバックのウェイクアップを設定する代わりに終了するようになりました。従来の動作を維持するには CLAUDE_CODE_LOOP_KEEPALIVE=1 を設定します。
self-paced の /loop を使っている方は、ループが以前より早く終わる場合があるため、必要に応じて CLAUDE_CODE_LOOP_KEEPALIVE=1 を検討すると良いと感じます。
会話履歴の喪失と ~/.claude.json の置き換えの修正(v2.1.318)
不正なツール呼び出しのリトライが尽きた後に、--continue で以前の会話が失われることがある問題(2.1.314 のリグレッション)が修正されました。また、非対話起動時に有効な JSON でない ~/.claude.json がデフォルト値で置き換えられる問題も修正され、起動を失敗させて復元方法を表示し、ファイルはそのまま残すようになりました。
--continue で作業を再開する方や claude -p を定期実行している方にとって、会話や設定が意図せず失われるリスクが下がる修正だと感じます。
対象バージョンと期間
| バージョン | 公開日 | CHANGELOG の項目数 |
|---|---|---|
| v2.1.318 | 2026-11-03 | 84 |
| v2.1.319 | 2026-11-06 | 146 |
新機能
MCP
- ターミナルで MCP タスクがサポートされました。MCP サーバーがツール呼び出しをタスクとして実行すると、Claude Code はすぐにバックグラウンドへ移し、完了時に結果を Claude に伝えます(v2.1.319)
- MCP タスクをバックグラウンドへ移さず、ツール呼び出しの中で完了を待つための環境変数
CLAUDE_CODE_DISABLE_MCP_TASK_BACKGROUNDが追加されました(v2.1.319)
権限・設定
permissions.denyInsteadOfPrompting設定が追加されました。権限プロンプト待ちになるツール呼び出しを拒否してターンを継続します。ターミナルセッション、サブエージェント、チームメイトで有効です(v2.1.319)- テレメトリを無効にせずにフィーチャーフラグの取得だけを止める環境変数
CLAUDE_CODE_DISABLE_FEATURE_FLAGSが追加されました。各フラグは組み込みのデフォルト値を使います(v2.1.319)
サインイン・課金
- 保存された claude.ai サインインの有効期限が、
claude auth status(loginExpiresAt)とclaude -pの JSON 結果(credential_expires_at)に表示されるようになりました(v2.1.318) - 保存された claude.ai サインインの期限 10 日前から、
claude -pのテキスト出力時に stderr へ 1 行の警告が表示されるようになりました(v2.1.318) - claude.ai ログインが終了し、Claude Code が
ant auth loginのサインイン(Claude Console 組織に課金)で継続する場合に警告が表示されるようになりました(v2.1.319) - Claude Code が
ant auth loginのサインインを使うケースで、課金される Claude Console 組織名を起動時に表示するようになりました(v2.1.319)
サブエージェント・mod・Claude API
/tasksに完了したサブエージェントを一覧する「Earlier in this session」行が追加され、一覧から外れた後や再起動後でもサブエージェントを開き直してメッセージを送れるようになりました(v2.1.319)- Claude API を使うコードでユーザーを待たせている箇所を見つけ、評価(eval)に対してより高速な設定を試す
/claude-api latency-optimizeが追加されました(v2.1.319) - mod の
$.model.forkにeffortオプションが追加され、セッションの effort に関係なく軽い副処理をlowで実行できるようになりました。結果には送信した effort が含まれます(v2.1.318)
Claude apps gateway
- Claude apps gateway の
mantleアップストリームにassume_roleが追加され、別 AWS アカウントのロールの利用や開発者ごとの AWS コスト配分に対応しました(v2.1.318) - 支出上限のない Claude apps gateway 配下の開発者向けに、
/usageに今日・今週・今月の支出が表示されるようになりました。ゲートウェイがこのバージョン以降である必要があります(v2.1.319) - Claude apps gateway に
admin.pooled_conflict_ruleとadmin.pooled_priority_orderが追加され、複数グループに属する開発者について、どのプールされたグループ予算から先に支払うかを設定できるようになりました(v2.1.319) - Claude apps gateway にオプションの
login_notice設定が追加され、ゲートウェイのブラウザ認証ページと Claude Code のサインイン画面に運用者が定義したメッセージを表示できるようになりました(v2.1.319) - Claude apps gateway に
CLAUDE_GATEWAY_LOG_FORMAT=jsonが追加され、運用ログ行をseverity・time・messageを持つ JSON で出力できるようになりました(v2.1.319) - このほか、
availableModelsによるカスタムモデル ID の許可、Claude Desktop の 11 月 10 日の変更に関係するポリシー設定、AWS GovCloud と他のアップストリームの混在、Amazon Bedrock ガードレールの指定方法、Google のフェデレーション(external_account)認証情報のトークン失効などについて、起動時やログの警告が追加されています(v2.1.318〜v2.1.319)
クラウドセッション・その他
- クラウドセッション: 「No repository」オプションが追加され、Anthropic ホスト環境のクラウドセッションをリポジトリを選ばずに開始できるようになりました(v2.1.318)
- このほか、クラウドセッションで内蔵 Chromium を google-chrome や CHROME_PATH で見つけられるようにする変更と New session ボタン、
/loop確認メッセージの注記、セルフホストランナーのCLAUDE_RUNNER_SPAWN_REASONと起動時警告、Claude Tag の Models 管理ページの行、mod の有効化への回答の記録が追加されています(v2.1.318〜v2.1.319)
改善
- 共有ネットワークのホームディレクトリで、
~/.claude.json・設定ファイル・保存されたログインが保存時に削除・一時的な空化・ほぼ空のコピーや古いコピーへの置換を受けにくくなりました(v2.1.318) - ネットワークファイルシステム上のセッションで、設定ファイルが誤って欠落と報告された場合に再確認するようになり、MCP サーバーや信頼済みフォルダなしで起動するケースが減りました(v2.1.318)
- 無人実行(
claude -p、SDK アプリ)で、内容に変更がない場合は~/.claude.jsonを毎回書き換えないようになりました(v2.1.318) - Windows での設定保存で、他のプログラムが開いているファイルを長めに待つようになり、保存中の強制終了で
~/.claude.jsonが空になる可能性が下がりました(v2.1.319) - Bash ツールが macOS 標準の
/bin/bashで動作する場合の、git コミットとプルリクエスト作成の信頼性が向上しました(v2.1.318) - バックグラウンドのサブエージェントは、全プロバイダーで 3 分経過したシェルコマンドをバックグラウンドへ移すように変更されました。CHANGELOG では、実行中にプロンプトキャッシュが失効しないようにするためと説明されています(v2.1.318)
- フィーチャーフラグを取得しない環境(Bedrock、Vertex、Foundry、LLM ゲートウェイ、
DISABLE_TELEMETRY)でも、ターミナルで MCP タスクが動作するようになりました。無効にするにはCLAUDE_CODE_DISABLE_MCP_TASKS=1を設定します(v2.1.319) - ターミナルの
/contextで Claude が読むテーブルを短く保つようになりました。各リストはサイズの大きい 10 行のみを保持し、オンデマンドでロードされる MCP ツールは呼び出されるまでサーバーごとに 1 行にまとめられます(v2.1.319) /modelピッカーで、旧モデルが現行モデルの後に並ぶのではなく「More models」行にまとめられるようになりました(v2.1.319)- Claude in Chrome の
javascript_toolの結果が、60,000 文字までならファイルに保存されず会話内に残るようになりました(v2.1.319) - 新しいメッセージでターンが中断された後に完了したツール呼び出しでも、PostToolUse フックが最大 10 秒の猶予で実行されるようになりました(v2.1.319)
/claude-api managed-agents-onboardで、新規エージェントの組み込みツールとクイックスタートテンプレートの MCP ツールに、Claude Console と同じくauto権限ポリシー(「Judge risky actions」)が既定で付与されるようになりました。「run without asking」と伝えるとオプトアウトできます(v2.1.318)- このほか、Claude apps gateway のログ・エラー表示、VS Code 拡張機能のサインイン画面と診断ツール、クラウドセッションと Remote Control のメッセージ、Claude in Chrome の再接続、補助テキストのコントラスト、自動アップデートのリトライ、
claude purgeなどが改善されています(v2.1.318〜v2.1.319)
セキュリティ・権限
権限チェック・サンドボックスの修正
- 細工した環境変数プレフィックスでコマンドの一部を権限チェックから隠せる、Bash の権限バイパスが修正されました(v2.1.319)
- accept-edits モードと auto mode で、
sedコマンドが権限チェックを通らずに実行されるケースが修正されました(v2.1.319) - worktree 作成時のサンドボックスエスケープが修正されました(v2.1.319)
- 引用符で囲んだ単語を含むコマンドに、Bash の deny / ask ルールが適用されないケースが修正されました(v2.1.319)
/rewindがディレクトリのシンボリックリンクを介してファイルを復元・削除できてしまうケースが修正されました(v2.1.319)- セッションが別の権限モードで再開された場合に、
CLAUDE_CODE_RESUME_INTERRUPTED_TURNが plan モードで中断されたターンを再実行する問題が修正されました(v2.1.319) - VS Code 拡張機能: ウィンドウの再読み込み後に Claude が未承認のプランを実行する問題が修正されました。plan モードで中断されたステップは、セッションが別の権限モードで復帰した場合に通知とともに停止します(v2.1.319)
- クラウドセッションが新しいワーカーに移動した際に、セッションスコープの deny / ask 権限ルール(PermissionRequest フックが追加したものなど)を失う問題が修正されました(v2.1.319)
- Claude Desktop で、claude.ai コネクタのターミナル名(
mcp__claude_ai_Slack)で書いた deny / ask ルール・フックマッチャー・disallowedToolsエントリが無視されるケースが修正されました。Claude Desktop がこのバージョンを取り込んだ時点で有効になります(v2.1.319) - セルフホストランナー:
--trust-workspace falseで実行を止める対象が広がりました(原文: stops hooks in the repository's settings files and skills from running)(v2.1.319) - メッセージ送信直後や、表示の遅い権限プロンプトが出る前に打ったキーで、権限プロンプトに回答されてしまう問題が修正されました(v2.1.318)
権限まわりの挙動変更
deniedMcpServersの URL エントリが、アップストリーム URL が一致する Anthropic 提供のサーバーもブロックするようになりました。クラウドセッション・セルフホストランナー上のコネクタも、セッションにコネクタ自身の URL が渡される場合はブロックされます。それ以外の場合は、コネクタを名前で指定して拒否します(v2.1.318)- プロジェクト外で auto mode のサーバー側チェックを無効にした後は、プロジェクトの設定ファイルやプラグインがそれを再び有効にできなくなりました(v2.1.319)
- Monitor の WebSocket 監視が、すべての Bash コマンドに対するルールに従うようになりました。そのルールが deny の場合は拒否され、ask の場合は Monitor への allow・bypass モード・auto mode でもプロンプトが省略されなくなりました(v2.1.319)
- セッションで設定した完全一致の Bash / PowerShell の ask ルールがあっても、より広い deny ルールがそのコマンドを対象とする場合は、確認ではなく拒否されるようになりました(v2.1.319)
- ルックアップ・表示用以外のフラグを付けた
whichを実行する前に、Bash ツールが権限を確認するようになりました(v2.1.319) --add-dirで追加したディレクトリは、そのディレクトリ自身の信頼ダイアログが承認されてから初めてプラグインマーケットプレイスを登録するようになりました(v2.1.319)- クラウドセッションが新しいワーカーに移動する際、deny / ask ルールをすべて保持できない場合はセッションスコープの allow ルールも破棄するようになりました(再度確認される場合があります)(v2.1.319)
CLAUDE_CODE_PROXY_RESOLVES_HOSTSの設定場所の制限と、ネストされたスキルの読み込み条件の変更は、次の「破壊的変更」の節で扱います(v2.1.319)
修正(主要なもの)
安定性・操作性に関わる修正を中心に抜粋します。
--continueで会話が失われる問題を修正: 不正なツール呼び出しのリトライが尽きた後に、--continueで以前の会話が失われることがある問題が修正されました。2.1.314 で発生したリグレッションです(v2.1.318)- 不正な
~/.claude.jsonがデフォルト値で置き換えられる問題を修正: 非対話起動時に、有効な JSON でない~/.claude.jsonがデフォルト値で置き換えられる問題が修正されました。起動を失敗させ、復元方法を表示し、ファイルはそのまま残します(Issue: anthropics/claude-code#87551)(v2.1.318) - アイドル時のコンパクションで会話が要約以外に置き換わる問題を修正: アイドル時のコンパクションで、要約ではない応答に会話が置き換えられる問題が修正されました(v2.1.318)
- macOS で多数の Bash コマンドの実行中にセッションが止まる問題を修正: 多数の Bash コマンドを実行中の macOS セッションが、メモリ増加とともに停止する問題が修正されました(v2.1.318)
- 共有ネットワークのホームディレクトリで設定変更が失われる問題を修正: 共有ネットワークのホームディレクトリで設定ファイルを更新できない場合に、
/logout・claude auth logout・claude mcp removeが成功と報告し、trust・同意・MCP 設定の変更が通知なく失われる問題が修正されました(v2.1.318) NODE_EXTRA_CA_CERTSのファイル不備ですべての接続が失敗する問題を修正:NODE_EXTRA_CA_CERTSのファイルが空・PEM 以外・破損した証明書で始まる場合に、すべての接続が失敗する問題が修正されました。読める証明書を使い、stderr に警告を出します(v2.1.318)- 古いハンドシェイクの MCP サーバーに接続できない問題を修正: 新しいサーバーでのみ使う拡張を Claude Code が宣言していたため、古いハンドシェイクの MCP サーバーが接続に失敗したり空の結果を返したりする問題が修正されました(v2.1.319)
- 先頭に空白のあるスラッシュコマンドが実行されない問題を修正: 先頭にスペース・タブ・改行を付けて入力したスラッシュコマンドが、実行されずに通常のテキストとして Claude に送られる問題が修正されました(v2.1.319)
- 401 のリトライが他のセッションに影響する問題を修正: 401 で失敗し続けるリクエストがリトライのたびにログインをリフレッシュし、他のセッションでも 401 を引き起こす問題が修正されました(v2.1.319)
/contextのグリッドが毎ターン送られる問題を修正:/contextが以降のターンで毎回フルのビジュアルグリッドを Claude に送る問題が修正され、Claude はテーブルのみを読むようになりました(v2.1.319)- auto mode の
claude -pが拒否時に exit 0 で終わる問題を修正: 安全チェックが利用できず操作が拒否された場合に、auto mode のclaude -pが exit 0 で終了する問題が修正されました。テキスト出力・JSON 出力とも exit 1 になります(v2.1.319) - ネットワークファイルシステム上で起動時に全ファイルを列挙する問題を修正: Linux でネットワークファイルシステム(NFS、SMB、Lustre など)上のプロジェクトを開いた際に、起動時にすべてのプロジェクトファイルを列挙するケースが修正されました(v2.1.319)
- 即座に終わるバックグラウンド Bash の出力が失われる問題を修正: ほぼ即座に終了するバックグラウンドの Bash コマンドが、完了と報告されながら出力を失う問題が修正されました(v2.1.319)
/clearがバックグラウンドで動くエージェントのコマンドを止める問題を修正:/clearが、実行を続けるバックグラウンドエージェント・チームメイト・ワークフローの実行中コマンドや、バックグラウンドエージェント・チームメイトのフォアグラウンドサブエージェントを終了させる問題が修正されました(v2.1.319)/rewindが/branchより前のチェックポイントで失敗する問題を修正:/branchより前のチェックポイントにコードを復元する際に、/rewindが「No files were restored」で失敗する問題が修正されました(v2.1.319)- プラグイン更新時に追加された依存関係が入らない問題を修正:
claude plugin updateと/pluginの「Update now」が、新しいプラグインバージョンで追加された依存関係をインストールしない問題が修正されました(v2.1.319) - バックグラウンドのプラグイン自動更新で依存関係が入らない問題を修正: バックグラウンドのプラグイン自動更新が、更新後のプラグインバージョンで追加された依存関係をインストールしない問題が修正されました(v2.1.319)
- 地味に嬉しい修正:
timeout 30 rg fooのように素のtimeout DURATIONで包んだ読み取り専用コマンドで、不要な権限プロンプトが出る問題が修正されました(v2.1.319)。timeoutで時間制限を付けて読み取り系のコマンドを実行する場面で、確認の手間が減るのは地味に嬉しいと感じます。 - このほか、Remote Control、クラウドセッション、VS Code 拡張機能、agents ビュー、Claude apps gateway、セルフホストランナーなど、多数の細かな不具合が修正されています。
破壊的変更
既存の設定・運用に影響する変更です。変更前の挙動が CHANGELOG から読み取れない項目は「—」としています。
| 対象 | 変更前 | 変更後・必要な対応 | 版 |
|---|---|---|---|
| auto mode(テレメトリ・フィーチャーフラグ無効環境、LLM ゲートウェイ配下) | サーバー側でチェックできない呼び出しは組み込み分類器にフォールバック | 確認または拒否される。組み込み分類器を使い続けるには CLAUDE_CODE_AUTO_MODE_SERVER=0(Bedrock・Vertex・Foundry は変更なし) |
v2.1.319 |
| auto mode(LLM ゲートウェイ配下) | — | CLAUDE_CODE_AUTO_MODE_SERVER=1 で CLAUDE_CODE_DISABLE_EXPERIMENTAL_BETAS 設定時もサーバー側チェックが有効。マネージド設定で後者を設定している場合は 1 もマネージド設定で設定する |
v2.1.319 |
self-paced の /loop |
再スケジュールせずにターンが終わるとフォールバックのウェイクアップを設定 | ループを終了する。従来の動作は CLAUDE_CODE_LOOP_KEEPALIVE=1 |
v2.1.319 |
| TLS インスペクションを行うプロキシ配下の証明書の自動修復 | ALL_PROXY だけの設定でも実行 |
ALL_PROXY だけでは実行されない。HTTPS_PROXY にプロキシの http:// URL を設定する |
v2.1.319 |
CLAUDE_CODE_PROXY_RESOLVES_HOSTS(ホストがネットワークを管理する環境) |
設定ファイルで設定できる | 設定ファイルでは設定できない。プロセスの環境変数で設定する | v2.1.319 |
| ネストされたスキルの読み込み(Bash サンドボックス有効時) | — | 開始フォルダより下の .claude/skills のスキルは、そこで起動するか /cd した場合のみ読み込まれる |
v2.1.319 |
| Claude in Chrome の組み込みツール | shortcuts_list・shortcuts_execute を利用できる |
両ツールが削除された | v2.1.319 |
非対話起動時の不正な ~/.claude.json |
デフォルト値で置き換えて起動 | 起動を失敗させ、復元方法を表示する。ファイルはそのまま残る | v2.1.318 |
| IDE のターミナルでの起動 | IDE 拡張機能をインストール・更新 | インストール・更新しない。外部ターミナルから /ide を使うか、エディタの拡張機能ビューを使う |
v2.1.318 |
| サブエージェント(「Switch models when a message is flagged」が「Ask each time」の場合) | モデルを切り替える | モデルを切り替えずに停止する | v2.1.318 |
| 2.1.286 以前に開始した会話の再開 | 2.1.288 の修正で以前の thinking を保持 | thinking が破棄される場合がある | v2.1.318 |
| セルフホストランナーのオーケストレーターのログ | ok session=… は debug レベルのみ・stderr に出力 |
ok session=… は全ログレベルで stdout に出力し reason=… が付く。nack session=… は retryable=… の後に reason=… で終わる。retryable=true: / retryable=false: にマッチするスクリプトは更新が必要 |
v2.1.318 |
セルフホストランナーの CLAUDE_RUNNER_CHECKOUT_PATH |
— | セッション内の各リポジトリが個別のフォルダを持つ。使用済みのフォルダ名には -2、-3… が付く |
v2.1.319 |
| セルフホストランナーのデバッグログ | セッション終了時にアップロード | アップロードしない。失敗したセッションのログは --remove-session-state を設定しない限りランナーホストに残る |
v2.1.319 |
以下は、設定や運用を見直すときの例です。環境変数名と値は CHANGELOG の記載に合わせ、それ以外(設定方法、プロキシの URL、grep のパターン)は筆者が構成した例です。
auto mode(v2.1.319)
変更前(〜v2.1.318): テレメトリやフィーチャーフラグが無効な環境では、サーバー側でチェックできない呼び出しは組み込み分類器で判定されていました。
変更後(v2.1.319〜): 確認または拒否されます。組み込み分類器を使い続ける場合は次のように設定します。
# 例: 組み込み分類器を使い続ける
export CLAUDE_CODE_AUTO_MODE_SERVER=0
LLM ゲートウェイ配下で CLAUDE_CODE_DISABLE_EXPERIMENTAL_BETAS を設定したままサーバー側チェックを使う場合は、CLAUDE_CODE_AUTO_MODE_SERVER=1 を併せて設定します。マネージド設定で前者を設定している場合は、後者もマネージド設定で設定する必要があります。
# 例: CLAUDE_CODE_DISABLE_EXPERIMENTAL_BETAS を設定している環境でサーバー側チェックを使う
CLAUDE_CODE_DISABLE_EXPERIMENTAL_BETAS=1
CLAUDE_CODE_AUTO_MODE_SERVER=1
self-paced の /loop(v2.1.319)
変更前(〜v2.1.318): 再スケジュールせずにターンが終わると、フォールバックのウェイクアップが設定されていました。
変更後(v2.1.319〜): ループは終了します。従来の動作を維持する場合は次のように設定します。
# 例: 従来の動作を維持する
export CLAUDE_CODE_LOOP_KEEPALIVE=1
TLS インスペクションを行うプロキシ配下の証明書の自動修復(v2.1.319)
# 変更前(〜v2.1.318)の例: ALL_PROXY だけでも自動修復が実行される
export ALL_PROXY=http://proxy.example.com:8080
# 変更後(v2.1.319〜)の例: HTTPS_PROXY にプロキシの http:// URL を設定する
export HTTPS_PROXY=http://proxy.example.com:8080
セルフホストランナーのログを照合するスクリプト(v2.1.318)
nack session=… の行は、retryable=… の後に reason=… が続くようになりました。区切り文字は CHANGELOG に記載がないため、例では .* で受けています。
# 変更前(〜v2.1.317)の例
grep -E 'nack session=.*retryable=(true|false):'
# 変更後(v2.1.318〜)の例
grep -E 'nack session=.*retryable=(true|false).*reason='
サインイン期限の表示を試してみた
v2.1.318 で追加されたサインイン期限の出力を、v2.1.319 の環境で確認しました。作業用の空ディレクトリで、読み取り専用のコマンドだけを実行しています。出力は jq で必要なフィールドだけに絞っています。
% claude --version
2.1.319 (Claude Code)
% claude -p --max-turns 1 --output-format json "Reply with OK only." | jq '{is_error, result, credential_expires_at}'
{
"is_error": false,
"result": "OK",
"credential_expires_at": "2026-11-28T21:54:49.882Z"
}
% claude auth status | jq '{loggedIn, authMethod, loginExpiresAt}'
{
"loggedIn": true,
"authMethod": "claude.ai",
"loginExpiresAt": "2026-11-28T21:54:49.882Z"
}
claude -p の JSON 結果の credential_expires_at と、claude auth status の loginExpiresAt には、同じ日時(2026-11-28T21:54:49.882Z)が出力されました。どちらのコマンドも終了コードは 0 です。なお、期限の 10 日前から表示される stderr の警告は claude -p のテキスト出力が対象のため、JSON 出力で実行した今回は確認していません。
これまで claude auth status に出ていなかったサインインの終了日時をコマンド 1 つで確認できるのは、地味ながら助かる変更だと感じます。
最後に
permissions.denyInsteadOfPrompting と MCP タスク対応により、人が張り付かない実行や時間のかかるツール呼び出しを扱いやすくなったと感じます。サインイン期限の表示も含め、無人での運用に関わる変更が目立つリリースだと見ています。
LLM ゲートウェイ配下で auto mode を使っている方や /loop を使っている方は、破壊的変更の節を確認したうえで、アップデートして試してみてはいかがでしょうか。
参考文献









