ガントチャートが作れるサービスを使ってみた【Wrike編】

モバイルアプリ開発のプロジェクトマネージャー目線で、プロジェクト管理サービス「Wrike」をガントチャート作成機能中心に使ってみた記事です。
2018.07.07

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はじめに

モバイルアプリサービス部のプロジェクトリーダーをやっとりますアンディです。前回の投稿に引き続きガントチャートが作れるサービスを使ってみます。今回はWrikeです。

Wrikeとは

前回紹介したteamganttはガントチャート作成に特化したサービスでしたが、Wrikeはプロジェクトの進捗管理全般をサポートする高機能なサービスになっています。

wrike公式

採用企業は1万7000にものぼり、Google, fibitといった有名企業も採用しています。さらにairbnbの事例も出ており世界ではかなり有名なサービスのようです。

早速使ってみた

ざっと使ってみた感じ、プロジェクトのマスタースケジュール作成からカンバンでのタスク管理まで対応しており、とにかく高機能です。GitHubとの連携や、Slackでの通知確認・タスク作成にも対応しています。今回はガントチャート部分の検証が目的なので、その他の機能はあまり使いませんでしたが、進捗管理はWrike一つで全部できそうだなといった印象を受けました。 ガントチャートについては有料プラン(Professional以上)でないと使えないのが残念ですが、とにかく高機能で以下の機能を有しています。

  • チームで共有して編集
  • リソース(メンバーや会社)毎のアサイン状況の管理(分析機能)
  • カンバンと連動
  • モバイルアプリが用意されている
  • 連携サービスが豊富
  • 日本語対応

それぞれの機能について使ってみた雑観は以下の通りです。

初回起動直後

teamganttの時と同じくアカウントを作成すると最初に色々聞かれます。迷いそうなTemplateの選択肢は、タスク同士に依存関係のあるガントチャートを引くだけであれば「Project with Dependencies」で問題ないです。

ガントチャート管理

単純にガントチャートを引いて、タスク間の依存関係を設定するだけであれば特に迷う操作はありませんでしたが、グルーピング周りに謎が多く、あるタスクに後から親タスクを設定する方法は最後まで分かりませんでした。ドラッグ&ドロップにも対応していないので、タスクを洗い出してその後整理するといったやり方には向かないです。

チームで共有して編集

フリープランでも5人までは共有して編集が出来ます。アプリ開発であればバックエンドのチームと共有するくらいなのでPMが参照・編集するだけなら何とかなりそうな予感。6人以上はマネーをぶち込みましょう。

リソース(メンバーや会社)毎のアサイン状況の管理

リソースが空いているか、重複しているかといったアサイン状況を確認する分析機能が有料プラン(Professional以上)で用意されています。高機能な分析ツールを使用してアサイン状況の管理が可能です。

カンバンと連動

個人的にWrikeの一番の目玉機能だと思います。カンバンとガントチャートが完全に同期しているのでカンバンをDoneにするだけでガントチャートが100%になります。メンバーにカンバンを操作してもらうだけで全体の状況が把握できるのはマネージャとして進捗管理がかなり楽になります。

モバイルアプリが用意されている

これも最近のサービスでは重要な要素ですね。旅行先でプロジェクトの進捗が気になってもアプリでサクッと確認可能です(既視感

連携サービスが豊富

連携サービス一覧

有名なサービスにはほとんど対応しており、さらにAPIも公開されています。テストや運用に関するツールまで含まれているので、プロジェクトのほとんどのフェーズを網羅しているのではないかと思います。

日本語対応

Wrikeの大きなメリットの一つです。導入するにあたり日本語対応というのは障壁がかなり低くなります(弊社はあまり関係ないですが) 日本語化は プロフィール設定 - プロフィール - Language & Region settings の Languageを日本語に変更することで可能です。

まとめ

ガントチャート機能単体は前述の通り使いづらいですが、Wrikeにはプロジェクト管理に必要な要素がこれでもかというくらい詰め込まれており、高度に連携しているので、ツールの習熟に比例してプロジェクト管理の工数を格段に下げることが可能だと感じました。