プロジェクトマネジメント#1

2011.07.25

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プロジェクトでは常にプロジェクトマネジメントが必要とされます。
マネジメントという言葉からは管理を連想しますが、プロジェクトマネジメントとはプロジェクトを成功させるための「道筋をつくる」ことです。

これから数回に分けてこのプロジェクトマネジメントについての記事を書いていく予定です。

プロジェクトの定義

まずは、プロジェクトについて説明します。
プロジェクトと聞くと長期間かつ規模の大きい仕事を思い浮かべることと思います。
例えば、東京スカイツリー建設プロジェクトなどがよい例ではないでしょうか。

でも、上記以外にも日々取り組んでいる仕事はほとんどがプロジェクトなのです。
PMBOK(A Guide to the Project Management Body of Knowledge)ではプロジェクトを3つの要素で定義しています。

1つめは「有期的であること」です。
有期的とは、期日があることです。
仕事の開始から終了までが明確に定まっていることが「有期的であること」です。

2つめは「独自性があること」です。
独自性とはワークフローに沿わない仕事です。
定常的な反復作業では行えない仕事が「独自性があること」です。

最後の3つめは「段階的詳細化」です。
仕事の初期段階で不明確な部分は大まかに定義しておき、仕事が進んで明確になった段階で詳細に定義していくことです。

この3つに該当すればその仕事はプロジェクトになります。

この定義に当てはめると、ほとんどの仕事がプロジェクトであると言えます。
何故なら期日のない仕事はありません。
また、最初から全てが明確に定義されている仕事や、まったく同じ仕事も滅多に存在しないからです。

同じような仕事でも、効率化をはかるために作業の進め方を変えたり、関わるメンバーが変わればそれまでとは違う仕事になるため「プロジェクト」になるのです。

プロジェクトマネージャ

プロジェクトを計画し、その遂行や品質および最終的な責任を請け負うのがプロジェクトマネージャです。

プロジェクトマネージャに求められる資質には、フレームワーク、データベース、ウェブなどプロジェクトに関わる技術の専門知識や設定された期日、コスト内で求められた水準の品質を満たした成果物を納品する遂行能力。
その他にクライアントの矛盾した要求に直面した時に最終的な満足のためにクライアントに対しNOを言える意志の強さも必要とされます。

同時にスケジュールを尊守するだけではなく、常にメンバー間のコミュニケーションに気を配り、状況の変化に対してプロジェクトの進行に柔軟な変化を加えるなどの柔軟性も求められます。

このようにプロジェクトマネージャとはプロジェクトの結果を左右する重要なポジションです。

次回はプロジェクトの知識体系について書いていく予定です。