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[iBeacon] 色々なカバーをつけるとBeaconの電波がどうなるのか試してみた

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こんにちは!おおはしりきたけです。iOS7が発表され、iBeaconを利用できるようになってから早や8ヶ月が経過しました。iBeacon使ってますか?先日、ワールドビジネスサテライトでもiBeaconを使ったサービスの紹介などもされていましたね。何かと流行っている?iBeaconですが、アプリだけではどうにもなりません。電波を発信するBeacon端末が必要です。今日は、Beacon端末に色々カバーつけたら電波強度がどのくらい変わるものなのか検証してみました。

iBeaconとは?

iBeaconについては、以前勉強会で発表したこちらの資料をみていただければと思います。

検証端末について

iBeaconを利用する上でアプリに目がいきがちですが、Beacon端末が必ず必要になります。もちろんiOSやMacをBeaconにすることもできますが、各社が出しているBeacon端末を利用します。今回検証で利用したのは、Aplix社さんのBM1というBeaconになります。

BM1について

検証したBM1は、Measured Powerは-58dBmです。Measured PowerとはBeaconモジュールと、受信機の間が1mの場合の受信信号強度(RSSI:Received Signal Strength Indicator)です。

検証内容

以下のパターンで検証を行ってみます。検証方法はテーブルの上に置き、Beaconから東西南北のそれぞれ1mと2mのRSSIとBeaconの真上と真下から1mのRSSIを計測しようと思います。RSSIの検証アプリは、iBeacon基本のキで弊社諏訪が作成したアプリになります。

  • ケース無し
  • サランラップ
  • アルミホイル
  • アルミホイル(パラボラ風)
  • アルミホイル(一方向開き)
  • ゴムケース
  • アルミケース

ケース無し

まずは、ケース無しの場合の数値です。おいている場所は仕事部屋の机になります。写真はこんな感じ。

2014-05-19 18.12.22

サランラップ

サランラップでグルグル巻にしてみました。

2014-05-19 19.49.25

アルミホイル

アルミホイルでグルグル巻きにしてみました。

2014-05-19 19.54.30

アルミホイル(パラボラ)

パラボラ風にしてみました。北側にかぶせています。

2014-05-19 19.57.35

アルミホイル(一方向だけ開ける)

基本グルグル巻きにして、一方向(北側)だけ開けてみました。

2014-05-19 20.53.51

プラスチックカバー

プラスチックカバーをつけてみました。良く見るパターンですね。

2014-05-19 20.02.41

ゴムカバー

ゴムの板を切ってカバーにしてみました。

2014-05-19 20.08.14

アルミカバー

アルミホイルではなく、アルミカバーでかぶせてみました。

2014-05-19 20.13.33

まとめ

上記の検証した数字をまとめるとこんな感じです。

ケース 西
0m 1m 1m 1m 2m 1m 2m 1m 2m 1m 2m
カバー無し -39 -56 -74 -61 -75 -68 -75 -64 -71 -61 -70
サランラップ -38 -60 -75 -65 -72 -65 -75 -65 -70 -65 -72
アルミホイル 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
アルミホイル(パラボラ風) -28 -53 -75 -60 -72 -69 -70 -70 -70 -65 -74
アルミホイル(一方向に穴) -66 -87 0 -87 0 0 0 0 0 0 0
プラスチックカバー -38 -52 -74 -60 -67 -69 -76 -69 -73 -65 -71
ゴムカバー -38 -52 -75 -60 -69 -68 -62 -71 -72 -69 -72
アルミカバー -40 -73 -88 -77 -89 -76 -85 -78 0 -76 -88

特徴的なのは、アルミホイルをパラボラ風にした時の上0mでの電波が通常時よりも強くなっていることがわかります。またアルミホイルでくるんでしまうと、まったく電波が受信できません。アルミケースも電波は受信するのですが、数値を見ると全体的に弱いことがわかります。電波は球状に放出されているのですが、一方向に穴を開けるだけで電波の吹き方を調節できたりします。こうやって見るとアプリだけでは、どうにもできない技術ということが分かりますね!次回は色々なところにBeaconを埋めてみて検証してみます!お楽しみに!