そろそろ海外 SIM 報告も飽和してきたけれどもやっぱり iPhone に Stork Mobile の eSIM 差してラスベガスで使ってみたかったのでそうしてみた #reinvent

re:Invent 会期中のデータ通信手段として、今回 Stork Mobile 社の eSIM を導入してみました。その使い勝手から購入・導入手順までレポートします。wrap
2019.12.08

みなさん、re:Invent してましたか!(挨拶

12/5 にて re:Invent 2019 は閉会してしまいました。ぼくも今回現地参加してきたのですが、re:Invent といえば ラスベガス
現代人としては海外でのスマホ・データ通信事情は気になるところということで、弊ブログでも何件も「海外 SIM 使ってみた」系の話題があがっています。

ところで非常に個人的な事情として、先日あたらしい iPhone に買い換えました。最近のモデルの iPhone は eSIM が使え、日本で使っている SIM は差したまま、もう 1 枚電子的な SIM を乗せることが可能です。
今回は Stork Mobile の eSIM を使ってみることにしました。

海外旅行者向け eSIM データ通信サービス - ストークモバイル

ぼくはこれまで、海外では以下の 2 パターンでデータ通信を行っていました。

  • 海外向けの Wi-Fi モバイルルータレンタル
  • キャリア(ドコモ)の海外プラン

これらと比べて使い勝手がどうなったか、もあわせてレポートします。

使ってみた

特に書いてなかったのですが、AT&T の回線を拾ってます。

回線速度と容量

会期中何ヶ所か、電波状態のよさそうなところでスピードテストしてみたところ、概ね下り 1M〜2.5MBps 前後でした。上りは条件がよければ 8〜10MBps 超でる時も多く安定してます。

re:Invent セッションが行われているホテルは全て上質の Wi-Fi が整備されているため、利用シーンは移動中の Slack やスケジュール確認に限られます。下りについてはこの速度で困ることはほぼありませんでした。
むしろこのくらいの制限があるほうが、うっかり大容量通信をしてしまう心配もなくて、ある意味安心かもしれません。

一方で上りはそこそこ速度がでるので、移動中に撮った画像や動画をアップロードするときにもそんなにストレスはなかったです。弊社鈴木のこの記事と比較すると見劣りするのですが、まあこんなものなのかな、という納得感はあります。

ちなみに 1GB とという容量については、十分ではあったもののかなりぎりぎりで「最終日までもつかなぁ」と戦々恐々しながら使っていました。
会期中に日本のメンバーとリモート会議や画面共有をする必要が 2 回あって、その際にホテルの Wi-Fi 回線が使えなかったためですが、あと 1 回あったら超過してたかもしれませんが、まあそのときはそのときかな、という感覚です。

逆に、この通信速度で 2GB あっても持て余しただろうなとは思いました。

モバイルアプリ

現在の使用量などを確認するのにモバイルアプリが欲しくなりますが、実は Stork Mobile にモバイルアプリはありません。

そのかわりマイページ上で全てを確認することができ、追加購入もこちらから可能です。「ホーム画面に追加」しておけば、ほとんどアプリ感覚で使うことができるので不自由は全くありませんでした。

これは最終日(帰国中)に撮ったスクリーンショットですが、このように実際に使ったデータ量が総合・日毎で確認できます。
またこの画面から追加の購入も可能でした。

個人的な従来方法との比較

そもそも : eSIM であることについて

今回初 eSIM だったわけですが、想像通り快適でした!
飛行機が海外の空港に着陸したら、機内モードを解除して eSIM のモバイル回線を有効に。これだけでデータ通信が開始できます。いちいち SIM を差し替える手間も不要で、つまり道具の運搬も作業のための空間を確保する手間も不要でした。

あたらしい iPhone は SIM トレーが固めで、実際交換作業をするとなったら面倒だったろうなと想像します。こんなところでも、物理・ハードウェア実装 (SIM) から仮想・ソフトウェア実装 (eSIM) へ移行することによる、利便性向上と運用コスト減の定理が働いていたことを実感しました。技術の進歩すばらしいです。

モバイルルータと比べて

やはり持ち歩く機械がひとつ減るというのが大きいです。ということはつまり、夜に充電しなくてはならない機械も、紛失を気にしなければならない機械も、充電するための機械やケーブルも減らすことができるということですからね。

それに今回の場合、データ通信が必要なのはホテル間の移動や空港だけなので、モバイルルータだと電源の切り忘れ事故をよく起こしてました。その心配がなくなるのも大きいです。

キャリアプランと比べて

やはり圧倒的に安いのが魅力でしょう。ドコモの場合は北米だとパケットパック海外オプションといって、国内で契約しているデータプランを海外でも使えるという仕組みがあります。
これはギガ的には魅力なのですが、1 日に 980 円ほどかかるので、さすがに 5 日間を常用するにはコストがかかります。

もっともこれは、海外で使うには明示的にオプトイン操作が必要(= うっかり有効になることはない)ですし、緊急回避的に用意しておくには良いと思います。ぼくもそうしてます。

付記:他の eSIM と比べて

そもそも Stork Mobile に決めたのは、まずはeSIM であるというのと、それに加えて1GB/15 日/12.99USD というリーズナブルなところに引かれたためです。
他の eSIM も調べてみたのですが最低 3GB というところが多く、1GB〜2GB 程度でよい場合にはかえって割高でした。現地での買い足しもストレスなくできそうだったので、万一 1GB で足りなくなっても安心という判断も働いています。

最初から「3GB 使うぜ」という方の場合はもっと別の選択肢もあると思うので、弊社の他の記事などを参考にしながら検討してみて下さい。

購入&導入

eSIM の購入と導入はすべてオンラインで完結します。詳細は下記のリンク先をご覧ください。

Stork Mobile は日本語でサイトが用意されているので安心です。

まずはプラン一覧の画面から、購入するプランを選んでクリック。今回は北米 1GB/15 日を選択しました。

そしたらあとは、メールアドレスや支払い情報などを入力するだけです。

購入すると表示される QR コード(メールでも届きます)から eSIM プロファイルを iPhone に登録します。

この手続きの途中で iPhone の再アクティベーションが必要になるため、Apple ID のパスワードを入力できるように準備しておいて下さい。つい「1Password に登録してあるから大丈夫」と油断していると、それを当の iPhone からのみ参照できるような状況では詰みます。お気を付けください。

この導入手順については公式に丁寧なドキュメントがあります。

ですがぼくの場合、若干手順を無視して進めてしまったので、念のためやった順に記しておきます。

  1. QR コードをカメラアプリから読み込み eSIM 設定
  2. eSIM の名前(モバイル通信プランの名称)をStork Mobileに変更
    この作業中に唐突に iPhone のアクティベーションが強制的に実行される
  3. アクティベーションのために Apple ID のパスワードを入力
  4. アクティベーションで阻害されたため、設定からモバイル通信プランの名称を改めて変更
  5. デフォルト回線が主回線になっていることを確認

さらに、今のうちに必要な設定もしておきました。手順では使用開始時に設定することになっているのですが、ぼくの場合現地に着いたらすぐ使いたいのと、ツアー移動なのでのんびり空港で設定している時間はないからです。

  1. いったん Stoek Mobile のモバイル通信を有効 (ON) にする(国内で ON にしても料金は発生しません)
  2. データローミングも有効
  3. 続く設定の全ての APN に「stork」と入力
  4. モバイル通信を無効 (OFF) にする(戻す)

これで、海外に着いた際には Stork Mobile を有効 (ON) にすればすぐ使えました!

ちょっと困ったところ

何が原因か分かっていませんが、到着して数十分後(入国手続きが終わり乗り継ぎのためにゲート前で待っている間)にテザリングの試験をしてみようとしたところ、うまく通信ができないという状況になっていました(iPhone 単体のデータ通信は可能)。
ただしこれは、ホテルに到着して再度確認したときには問題なく使えていました。時間が解決したのか、それとも途中で(全くの別件により)何気なく iPhone を再起動したのが良かったのか不明です。iOS 13 は通信周りで時々おかしくなることが多く、それが関係している可能性もあって、Stork Mobile のせいかどうか断定できません。

この辺り、次の機会があれば見てみてみようと思っています。

付記:SIM ロック解除が必要です

言ってしまえば当たり前の話しなのですが、eSIM を導入する iPhone は SIM ロックが解除されたものでなくてはなりません。

回線キャリアから買った場合、購入時点ではロックがかかっていますし、制限解除にはいろいろ条件があります。ドコモの場合、はじめて SIM ロック解除申請する場合は端末購入から 100 日が経過していることという制限があり、つまりこれまで申請をしたことがなく、11 月あたまに iPhone を買ったひとにとっては死刑宣告ということになります。

もし来年の re:Invent で eSIM/海外 SIM を使おうと思っている方で、来年の新機種に交換するかもしれないと思っている方、6 月くらいまでにいちど解除申請して実績を作っておきましょうw

まとめ

海外のデータプランとして Stork Mobile の eSIM を購入してみた話をお送りしました。
弊社にはガジェット好き・新しもの好きが多く、毎年この辺りの話題は盛り上がります。特に今年は自由化された(予算内で各自調達)ために熱かった記憶ですw

Stork Mobile はこの手の SIM としては新しく、情報も少なかったので、代替手段を準備した上であえてチャレンジしてみました。次の機会があったときも使っていたいと思います。