【小ネタ】 Windows Server 2022 で IIS を追加する方法
カスタマーサクセス部 運用支援チームのいたくらです。
ある日、ALB のターゲットグループに Web サーバ(Windows Server IIS)を配置する構成で検証したくなりました。
弊社の下記ブログがあったのでこちらを参考にして構築できましたが、Windows Server 2012 だったので、Windows Server 2022 バージョンを作成しました。
前提条件
- プライベートサブネットに Windows Server 2022(ami-0a8695921de0ed4f6)を構築済み
- Windows Server 2022 への RDP 接続はセッションマネージャー経由で実施する
- Windows Server 2022 はパブリックサブネットに設置した NAT Gateway 経由でインターネットにアクセス可能
- Windows Server 2022 は ALB からのヘルスチェックを通すためセキュリティグループにて HTTP(80/tcp) を許可済み
やってみた
Windows Server 2022 を構築する
今回ここは重要ではないので、構築手順については割愛します。
このように t2.small の Windows Server 2022 を作成しました。
リモートデスクトップ接続で Windows Server 2022 に接続する
セッションマネージャー経由なら、セキュリティグループで RDP を許可しなくても RDP 接続が可能です。
認証タイプ「キーペア」を選択し、キーペアファイルをアップロードして「接続」をクリックします。
このようにデスクトップ画面が表示されたら接続完了です。
サーバーマネージャーで IIS を追加する
以下のようにサーバーマネージャーを起動します。
「今すぐ Windows Admin Center と Azure Arc を試す」というダイアログが出てきましたが、私は適当に閉じました。
「役割と機能の追加」をクリックします。
注意事項を確認し、「次へ」をクリックします。
「役割ベースまたは機能ベースのインストール」を選択し、「次へ」をクリックします。
「サーバープールからサーバーを選択」を選択し、先ほど起動した EC2 を選択して「次へ」をクリックします。
「Web サーバー(IIS)」をクリックします。
「Web サーバー(IIS)に必要な機能を追加しますか?」というダイアログが表示されるので、「機能の追加」をクリックします。
「Web サーバー(IIS)」にチェックが付いたことを確認し、「次へ」をクリックします。
「機能の選択」画面では特に操作せず、「次へ」をクリックします。
「Web サーバーの役割(IIS)」画面でも特に操作せず、「次へ」をクリックします。
「役割サービスの選択」画面でも特に操作せず、「次へ」をクリックします。
(今回は検証後すぐに削除するインスタンスだったので、認証は選択せずに進めました)
「インストール オプションの確認」画面が表示されるので、内容を確認し、「インストール」をクリックします。
「インストールが正常に完了しました。」と表示されたら、「閉じる」をクリックします。
ブラウザに http://localhost/
と入力し、IIS にアクセスしてみると、ちゃんと画面が表示されることが確認できました。
おまけ
ALB のターゲットグループに EC2 を配置する構成にしたかったので、ヘルスチェックを OK にするまでの過程を記載しておきます。
C:\inetpub\wwwroot
に healthcheck.html
を作成します。
healthcheck.html
の中身は以下です。
しばらくすると、マネジメントコンソール上で登録済みターゲットが Healthy
になりました。
Route 53 に ALB 用の A レコードを追加して、ローカルのブラウザからアクセスしてみると、ちゃんと IIS の画面が表示されました。
あとがき
Windows Server 2022 で IIS を追加する方法のご紹介でした。
この記事がどなたかのお役に立てれば幸いです。
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