
Cloud One File Storage Securityのサポート終了に向けた移行先まとめ(PAYG対応)
こんにちは、シマです。
Trend Cloud One File Storage Security(以降C1FSS)のサポート終了日は2026年12月31日です。2026年5月時点で残り期間は約7ヶ月となりました。
以前にC1FSSサポート終了に向けたまとめ記事を書きましたが、その後にTrendAI Vision OneのAWS Marketplace PAYG版が提供開始されるなど、状況にも動きがあります。改めて検討を始める方も多いかと思いますので、本記事ではC1FSSの移行先の選択肢を1から整理します。
C1FSSサポート終了の概要
トレンドマイクロは、Cloud Oneをはじめとする一部のSaaS製品をVision Oneプラットフォームへ集約する方針を発表しています。
C1FSSもその対象サービスのひとつで、2026年12月31日にサポートが終了します。サポート終了日を過ぎるとC1FSSは利用を継続できないため、それまでに移行先での運用を立ち上げておく必要があります。
なお、C1FSSの移行や調査でCloud Oneコンソールに久しぶりにログインしたとき、C1FSSを利用しているはずなのにコンソール上で非表示になっているケースがあるようです。その場合は、トレンドマイクロ社のサポートへ問い合わせると対応してもらえます。
移行先の選択肢
C1FSSの移行先には大きく2つの選択肢があります。なお、いずれの場合もCloud One Workload Securityのときのように設定を丸ごと移行する仕組みは用意されておらず、設計内容から新規構築する形になります。
TrendAI Vision One File Security Storage(V1FSS)
C1FSSの後継として、トレンドマイクロ社が提供するTrendAI Vision One File Security Storage(以降V1FSS)へ移行する選択肢です。引き続きトレンドマイクロ製品を利用したい場合に有力な候補になります。V1FSSもS3バケットにアップロードされたファイルをスキャンするサービスで、CloudFormationスタックのデプロイやVision Oneコンソールからのスキャン対象バケット設定が必要です。
具体的な移行手順は、過去の記事で詳しく解説しています。
Amazon GuardDuty Malware Protection for S3
AWSが提供するAmazon GuardDuty Malware Protection for S3(以降GuardDuty S3)へ移行する選択肢です。AWSネイティブのサービスで、特に小〜中規模の環境ではコスト面で有利になるケースがあります。
C1FSSにあった隔離機能はGuardDuty S3には含まれていないため、EventBridgeとLambdaを組み合わせて、マルウェア検出時に対象ファイルを隔離バケットへ移動する仕組みを自前で構築することになります。
移行手順と実装例は、過去の記事で解説しています。
コスト面の傾向
移行先選定ではコストも重要な判断材料です。V1FSS、C1FSS、GuardDuty S3の従量課金料金を比較した記事を過去に書いており、ざっくりとした傾向は次のとおりです。
- 小〜中規模(スキャン数が少ない環境):GuardDuty S3がコスト面で有利になりやすい
- 大規模(スキャン数が多い環境):V1FSSがコスト面で有利になりやすい
ただし、コストだけでなく運用面や機能面も含めて総合的に判断することをお勧めします。V1FSSはマネージドサービスとして提供されるため運用負荷が低めですが、GuardDuty S3はAWSネイティブで他のAWSサービスとの統合はスムーズな反面、スキャン後の処置を自前で実装・運用する必要があります。
TrendAI Vision OneにPAYG版が登場しました
V1FSSへの移行を検討している方向けに補足です。最近、Vision OneのAWS Marketplace PAYG版が提供開始されました。これまでAWS Marketplaceで購入する場合はCredits版のみでしたが、PAYG版という選択肢が増えたことで、導入形態をより柔軟に選べるようになっています。
PAYG版とCredits版の違いについては別の記事で詳しく比較していますので、導入形態を選ぶ際に参考にしてください。
まとめ
C1FSSのサポート終了まで残り約7ヶ月となりました。移行先としてはV1FSSとGuardDuty S3の2つの選択肢があり、環境の規模やコスト、運用方針に合わせて選択する形になります。
まだ移行先を決めかねている方は、本記事を起点に検討を進めていただければと思います。
本記事がどなたかのお役に立てれば幸いです。






