[アップデート] Amazon Redshift の Graviton ベース RG インスタンスが trailing track でも利用可能になりました

[アップデート] Amazon Redshift の Graviton ベース RG インスタンスが trailing track でも利用可能になりました

Amazon Redshift の Graviton ベース RG インスタンスが、安定性重視の本番環境向け trailing track での利用に対応しました。RA3 比で最大 2.4 倍の性能と vCPU あたり 30% 低い料金というメリットを、これまで以上に幅広いワークロードで活用できるようになりました。
2026.07.09

クラウド事業統括本部の石川です。Amazon Redshift の Graviton ベースの RG インスタンス(rg.4xlarge / rg.xlarge)が、trailing track(P201)でも利用できるようになりました。

https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2026/07/amazon-redshift-graviton-rg-instances-trailing-track/

これまで leading track のみで提供されていた RG インスタンスが両方のトラックに対応したことで、安定性を優先したい本番環境でも AWS Graviton による価格性能のメリットを享受できるようになりました。

提供サイズは rg.xlargerg.4xlarge の 2 種類です。

メンテナンストラック(leading / trailing)とは

Amazon Redshift では、新しいバージョンがリリースされた際にデータウェアハウスへ適用する更新方針を「トラック(track)」で制御できます。

  • Current(leading)トラック: 最新の認定リリースが適用され、最新機能・セキュリティ更新・性能改善をいち早く利用できます。
  • Trailing トラック: 1 つ前の認定リリースで運用されます。今回のアップデートで対象となった P201 はこの trailing トラックのバージョンにあたります。

trailing トラックでは、Current トラックで 1〜6 週間の検証・統合テストが行われたリリースが適用されるため、**最大限の安定性が求められるミッションクリティカルな本番環境に適しています。**開発・テスト環境を Current トラックに、本番環境を trailing トラックに置くことで、最新リリースを評価する猶予を確保できます。

アップデート内容

主な変更点は以下のとおりです。

  • Graviton ベースの RG インスタンスが、trailing track(P201)で利用可能になりました
  • 対象インスタンスタイプは rg.4xlargerg.xlarge です
  • これにより RG インスタンスは leading / trailing の両トラックに対応し、安定性重視のワークロードでも Graviton の性能メリットを活用できます
  • 新規クラスターのプロビジョニング、または既存クラスターのリサイズによって RG インスタンスへ移行できます
  • 操作は AWS Management Console、AWS CLI、AWS SDK から実行できます

料金への影響

RG インスタンスは、RA3 インスタンスと比較して vCPU あたり 30% 低い料金で提供されます。オンデマンドに加え、リザーブドインスタンス(1 年/3 年)といった料金オプションも選択できます。なお、trailing track を選択すること自体による追加料金は発生しません。最新の料金は Amazon Redshift の料金ページをご確認ください。

利用方法

RG インスタンスを trailing track で利用するには、以下のいずれかの方法をとります。

  • 新規クラスター: クラスター作成時にノードタイプとして rg.4xlarge または rg.xlarge を選択し、メンテナンストラックに Trailing を指定します
  • 既存クラスター: リサイズ(Elastic Resize / Classic Resize)または Snapshot & Restore により RG インスタンスへ移行します

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利用上の注意

  • トラックの変更は原則として一度きりの判断(one-time decision)として扱うことが推奨されており、切り替えは慎重に行ってください。プロビジョンドクラスターを Trailing に変更した場合、次の Current トラックリリースが出るまでバージョンは更新されません。
  • クラスターのリサイズはトラック設定には影響しません。
  • RA3 クラスターからの移行には、Snapshot & Restore、Elastic Resize、Classic Resize が利用できます。
  • 本アップデートの発表では対象リージョンの明記はありませんでした。利用可能なリージョンの詳細は公式ドキュメントを参照してください。

最後に

Graviton ベースの RG インスタンス(rg.4xlarge / rg.xlarge)が trailing track(P201)でも利用可能になり、leading / trailing の両トラックに対応しました。RA3 比で最大 2.4 倍の性能と vCPU あたり 30% の低価格という RG のメリットを、安定性を重視する本番環境でも取り入れやすくなっています。

安定性を保ちながら価格性能を改善したい本番の Amazon Redshift クラスターをお持ちの方は、trailing track での RG インスタンスへの移行を検討してみてはいかがでしょうか。

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