
Claude Code v2.1.263〜v2.1.266 の主要アップデート - plugin-dir のフォルダ指定と MCP 接続の修正
クラウド事業統括本部の石川です。Claude Code の v2.1.263 〜 v2.1.266(2026-09-06 〜 2026-09-08、UTC)のアップデートをまとめてご紹介します。指定した範囲のうち v2.1.262 と v2.1.264 は npm に公開されていません。本日は、新しい plugin-dir のフォルダ指定を試してみました。
前回のアップデート記事はこちらです。
アップデートサマリー
対象は 3 バージョン(v2.1.263 〜 v2.1.266、2026-09-06 〜 2026-09-08、UTC)です。CHANGELOG の項目数は 52 件で、そのうち 50 件が v2.1.265 に集中しています。内訳は修正が 34 件、改善・パフォーマンス・開発者体験が 10 件、新機能が 4 件、セキュリティが 2 件、互換性に影響しうる仕様変更が 1 件、ドキュメント修正が 1 件です。v2.1.266 の項目は 1 件のみ、v2.1.263 は CHANGELOG に個別項目の記載がありません。
注目のアップデート
プラグインを格納したフォルダを --plugin-dir に指定できる(v2.1.265)
--plugin-dir にプラグインを格納したフォルダを指定できるようになりました。manifest を持つ子フォルダがそれぞれ読み込まれ、実行中に子フォルダを追加・削除しても反映されます。
プラグインを複数まとめて検証している方や、社内向けにプラグイン群を配布している方には、指定の手間が減る変更だと感じます。
非対話セッションで cd がターンをまたいで維持される(v2.1.265)
非対話セッション(stream-json 入力の -p、Agent SDK、クラウドセッション)が、新しいユーザーメッセージごとにシェルの作業ディレクトリをリセットする問題が修正されました。cd がターンをまたいで維持されます。対象は CHANGELOG が挙げているこの 3 種類の非対話セッションです。
-p の stream-json 入力や Agent SDK で複数ターンの自動処理を組んでいる方は、ディレクトリ移動を前提にした手順が意図どおり動くようになるため、確認しておく価値があると感じます。
http 設定の MCP サーバーが旧トランスポートにフォールバックする(v2.1.265)
http として設定した MCP サーバーが旧来の HTTP+SSE トランスポートしか話さない場合に接続できない問題が修正されました。MCP 仕様どおり SSE にフォールバックします。対象は http 設定かつ旧 HTTP+SSE のみを話すサーバーです。
http で設定した MCP サーバーに接続できず設定を疑っていた方は、この修正で解消する可能性があると感じます。
CLAUDE_CODE_USE_GATEWAY による全リクエスト失敗を修正(v2.1.266)
文書化されていない環境変数 CLAUDE_CODE_USE_GATEWAY は、以前は ANTHROPIC_BASE_URL と ANTHROPIC_AUTH_TOKEN の両方が設定されていない限り無視されていましたが、v2.1.265 では単独で Cloud gateway へのサインインを強制するようになりました。その結果、この変数を API キー・apiKeyHelper・独自の認証ヘッダーと併用している構成では、すべてのリクエストが「Not signed in to the Cloud gateway」で失敗していました。v2.1.266 でこの変数は単独では再び無視されるようになり、設定の変更は不要です。
対象は CLAUDE_CODE_USE_GATEWAY を設定したうえで API キーや apiKeyHelper、独自の認証ヘッダーを併用している構成に限られますが、該当する方は v2.1.266 まで上げておく価値があると考えます。
プラグインパスの封じ込めチェック回避を修正(v2.1.265)
macOS と Linux で、バックスラッシュを含むプラグインパスがシンボリックリンクの封じ込めチェックを回避できる問題が修正されました。
外部から取得したプラグインを読み込む機会がある方は、更新しておく価値があると感じます。
他者が作成したアーティファクトを信頼できないコンテンツとして扱う(v2.1.265)
Artifact ツールで他者が作成したアーティファクトを読み込む際の扱いが改善されました。要約はページを信頼できないコンテンツとして扱い、埋め込まれた指示をそのまま伝えるのではなく指摘します。
他者が作成したアーティファクトを読み込む使い方をしている方には、要約経由で指示が持ち込まれる余地が狭まる変更だと感じます。
対象バージョンと期間
| バージョン | 公開日(UTC) |
|---|---|
| v2.1.263 | 2026-09-06 |
| v2.1.265 | 2026-09-08 |
| v2.1.266 | 2026-09-08 |
v2.1.263 は CHANGELOG に個別項目の記載がなく、「Bug fixes and reliability improvements」の 1 行のみです。
新機能
- プラグインを格納したフォルダを
--plugin-dirに指定できるようになりました。manifest を持つ子フォルダがそれぞれ読み込まれ、実行中に子フォルダを追加・削除しても反映されます(v2.1.265) - ディスクに保存するツール結果に 1 GB の上限が追加されました。保存したファイルが切り詰められた場合は、会話内のプレビューにその旨が表示されます(v2.1.265)
- Claude Desktop と Cowork が Claude apps gateway 経由で送信するテレメトリに
user.emailとuser.groupsが追加され、ターミナルセッションと揃いました(v2.1.265) - [VS Code] 一定期間操作のないセッションを自動的にアーカイブする機能が追加されました(新設定「Archive inactive sessions」、既定 14 日)(v2.1.265)
改善
- 大きなリポジトリでの
--worktreeの起動が改善され、新しいワークツリーのチェックアウトが並列化されました(git 2.32 以降)(v2.1.265) - 多数のファイルを読んだ長いセッションの再開時間が改善されました(v2.1.265)
/workflowsのエージェント詳細表示が改善されました。ツール呼び出しに実行中・失敗・完了の状態が表示され、サブエージェントがタスクリストを持つ場合はそれも表示され、Enter で各呼び出しの入力と結果を展開できます(v2.1.265)- プロンプトの途中で入力したスラッシュコマンドの扱いが改善されました。候補が単一の提案ではなくリストで表示され(フルスクリーン以外では Tab で開きます)、プラグインのスキルが修飾なしの名前でも見つかります(v2.1.265)
- サインインが必要なリモート MCP サーバーについて、実際に認証するまで OAuth クライアントを登録しなくなりました(v2.1.265)
- サイズ上限を超える画像をデコードできない場合のエラーメッセージが、上限を示すだけでなく原因と対処方法を示すようになりました(v2.1.265)
.claudeフォルダの権限オプションの説明が、実際に許可される内容(プロジェクトの.claudeフォルダまたは~/.claude内のファイルをセッション中編集できる)に合わせて更新されました(v2.1.265)- 画像処理がランタイム内蔵の画像サポートを使う方式に変わり、CLI がネイティブの画像モジュールを一時ディレクトリへ展開しなくなりました(v2.1.265)
- プラグインの表示メタデータについて、Installed タブと
claude plugin detailsでマーケットプレイスの登録内容がplugin.jsonより優先され、不足分がplugin.jsonで補われるようになりました(v2.1.265) - Claude apps gateway セッションの OpenTelemetry が、gateway の managed settings が
OTEL_EXPORTER_OTLP_ENDPOINTで指定するコレクターへ直接送信されるようになりました。コレクターの指定がないセッションは従来の中継を使います(v2.1.265)
修正(主要なもの)
安定性・操作性に関わる修正を中心に抜粋します。
- Windows のサンドボックス環境でファイル操作が全拒否される問題を修正: AppContainer や制限付きトークンのサンドボックス内で実行した場合に、Read・Write・Edit がすべてのファイルを「symlink resolution changed after permission was checked」として拒否していました(v2.1.265)
- サブエージェント関連でプロンプトキャッシュの再利用が壊れる問題を修正: フォアグラウンドで起動したサブエージェントを再開するとツール一覧とシステムプロンプトの接頭部が変わる問題と、エージェントのチームメイトや再開したサブエージェントが 2 ターン目以降に SubagentStart フックのコンテキストと事前読み込み済みスキルをプロンプト接頭部の外へ移動させる問題が、それぞれ修正されました(v2.1.265)
- ツール実行中にプロセスが終了した後の再開を修正: 直前のプロンプトが書き換えられなくなり、中断されたツール呼び出しは保持されて中断済みと記録されます(v2.1.265)
/model opusplan[1m]が拒否される問題を修正: 「Model not found」として拒否されていました(v2.1.265)- ネストしたリポジトリの clean フィルターが実行される問題を修正: Claude Code 自身が実行する git status・diff の確認処理が、作業ツリー内にネストしたリポジトリで設定された clean フィルターを実行していました(v2.1.265)
/modelが保存に失敗しても成功と表示する問題を修正: 設定ファイルに書き込めなかった場合でも「デフォルトとして保存しました」と表示していました。現在は保存に失敗した事実とその理由を表示します(v2.1.265)- バックグラウンドセッションがターン途中で終了させられる問題を修正:
--bgセッションで、アイドルタイムアウトの直前にメッセージが届いた場合に発生していました(v2.1.265) - VS Code のサイドバーが空白になる問題を修正: 会話を 10 分以上開いたままにしていた場合、Reload Window や再起動の後にサイドバーのチャットが空白になっていました(v2.1.265)
- 地味に嬉しい修正: 2 キー構成のショートカットの待ち時間が 3 秒に延び、タイムアウト時は通知が出るようになりました(v2.1.265)。tmux 越しに使っていて操作が無反応に見えることがあった方には、地味ながら効く修正だと感じます。
- このほか、プラグインの表示メタデータと読み込み時の警告、Remote Control とクラウドセッションのコネクター表示、
/configや/clearなどのダイアログの挙動、構文ハイライトやトランスクリプトの表示、claude-apiスキルのエラーコード記述など、多数の細かな不具合が修正されています。
破壊的変更・非推奨
- managed settings に
forceLoginGatewayUrlがあるマシンが、forceLoginMethod: "gateway"と同様に起動時から Claude apps gateway セッションとして扱われるようになりました。残っている claude.ai のログインや API キーは使われません(v2.1.265)
CHANGELOG は "Changed" として記載しており、Breaking の明記はありません。ただし既存設定のマシンで認証の使われ方が変わるため、互換性に影響しうる仕様変更として独立して扱います。以下は設定例です。
変更後(v2.1.265〜)
# managed settings(例・設定は変更しない)
{
"forceLoginGatewayUrl": "https://gateway.example.com"
}
# 起動時の扱い(v2.1.265 以降)
# forceLoginMethod: "gateway" と同様に、起動時から
# Claude apps gateway セッションとして扱われる
# 残っている claude.ai のログインや API キーは使われない
--plugin-dir のフォルダ指定を試してみた
v2.1.265 で入ったフォルダ指定を、検証環境の Claude Code v2.1.266 で確認しました。manifest を持つ子フォルダを 2 つ含む親フォルダを用意します。
% tree plugin-lab
plugin-lab
├── alpha
│ └── skills
│ └── blogcheck-alpha
│ └── SKILL.md
└── beta
└── skills
└── blogcheck-beta
└── SKILL.md
plugin-lab の絶対パスを環境変数 LAB に入れます。
% LAB=/Users/ishikawa/projects/20260909-v2.1.266/plugin-lab
--plugin-dir に環境変数 LAB を渡して、claudeを起動します。
claude --plugin-dir "$LAB" --strict-mcp-config
「ツールを使わずに答えてください。利用可能なスキルのうち、名前が blogcheck で始まるものをすべて列挙してください。」というプロンプトを実行します。

親フォルダを 1 回指定するだけで子フォルダの 2 つのプラグインが読み込まれ、それぞれのスキルが利用可能になりました。プラグインを複数まとめて試す場面では、--plugin-dir を並べる代わりに親フォルダを 1 つ渡すだけで済むので、検証の準備が楽になったと感じます。
最後に
v2.1.265 は 50 項目と件数が多いものの、大半は特定の使い方に効く修正だと感じます。プラグイン・MCP・非対話セッションのいずれかを使っている方は、自分に該当する項目を確認しておく価値があると考えています。v2.1.266 は v2.1.265 の回帰修正なので、v2.1.265 に上げた方はそのまま v2.1.266 まで上げておくのが無難だと見ています。
気になる変更があれば、アップデートして確認してみてはいかがでしょうか。
参考文献








