クラスメソッドのエンジニアリング統括室に入社して2ヶ月。入社前の理想とのギャップは?
こんにちわ。従業員体験( EX ) の向上がミッションのエンジニアリング統括室に所属しているてぃーびーです。
2021年11月に入社してあっという間に2ヶ月が経過しました。 そこで、この2ヶ月に関して
- 体験したこと
- やったこと
- 感じたこと
- 入社前の理想とギャップ
をまとめます。
体験したこと
オンボーディング
1, 2日目に全社のオンボーディングを受けました。
- セキュリティに関して
- ツールに関して
- 申請関連に関して
- 各部に関して
- ジョインブログ の作成
などが主なコンテンツです。ジョインブログはクラメソならではで特徴的なオンボーディングコンテンツですね。
部門別オンボーディングについては、エンジニアリング統括室自体が立ち上がったばかりということもあり、立ち上がりから現在に至る経緯や現状の共有をしてもらう軽めのものでした。そのためオンボーディングそのものは1週目で終了していました。チームの立ち上げフェーズということもあり、「チームに迎え入れてもらう」というよりは最初から「チームを一緒に作り上げる」という感じの立ち位置で入社直後を経験できて、これはこれで良い体験でした。
チームの立ち上げフェーズからの参加
チームとして目指すところの言語化として MVVB の整備や、インセプションデッキなど、根本的なところを固める段階から一緒に関わることができました。個別の活動をする上で必要となる中核を大切にする意思決定ができる場、というのがありがたい。
提案がすぐ通る
いいと思った提案なら入社したばかりの私からのものでもスッと通りました。今、私達はスクラムを使いながら組織開発の仕事をしていて 、すでにイテレーション0を含めたら6回スプリントを回していますが、スクラム導入は入社1週目に私が提案したものです。
上司や同僚がものすごく承認してくれる
自分の情報提供、発案、業務の進み具合などに関して上長・同僚ともに働きぶりの価値を承認してくれました。ここでいう承認は承認欲求( Approval Desire )の承認ではなく、 人を認める意味での承認( Recognition )です。
- 始業、終業時の Slack の発言に挨拶のリアクションがある
- 感謝を伝えてもらえる
- ちょっとした意見は Slack の発言もスルーすることなく反応してもらえる
- 価値があることをやると価値があることをできていると伝えてもらえる
などです。チームの上司、同僚ともにマネージャー経験者という前提はありそうです。
アイキャッチ画像を作ってもらえた
ブログのアイキャッチ画像を作ってもらえました。
グラフィカルなデザインをできない立場から、できる人に作ってもらえると成果物をみたときにテンションあがりますよね。
Slack の興味別チャネルに招待してもらった
雑談系のチャネルとして misc チャネル(misc = miscellaneous の意)が色々とあるのですが、
- misc-cat
- misc-esports
- misc-notion
- misc-scrum
などに招待してもらいました。 misc-esports ではストリートファイター5のプロの話で盛り上がり、 misc-cat ではネコ成分を提供したり提供されたりして ホクホク しています。なお、さすがに misc-pacman99 はありませんでした。
Value が掲げられているだけではなく、体現されていた
クラメソには Classmethod Leadership Principle という指針があります。 これがただ掲げられているだけではなく、実際の施策になっていたり、議論の過程で判断基準として語られていました。
例えば、
- 「情報発信」が実際に徹底されている。1日で20記事〜30記事投稿されているのも珍しくない
- 「感謝」を直接伝えてもらえる機会が多く、自社サービスの Proflly の Thanks 機能経由でも伝えてもらえる
- 「フィードバック」として改善点や貢献できている点へのポジティブ・フィードバックを伝えてもらえる
- 「やってみる」の精神で、まずは試してみてそこから学んぶ選択をしやすい。前述のスクラムの件が典型例
などです。
DevelopersIO CAFE 訪問
オフラインのミーティングのため1回だけ出社した際に、同僚と DevelopersIO CAFE を訪問しました。
キャッシュレス イイ!
やったこと
前提としてほとんどの業務はチームでおこなっています。
チームの旗を掲げる
- チームの MVVB づくり
- インセプションデッキの作成
足回りの整備
直近の重点課題に向けた準備
- 従業員体験の想定期待値の整理
- 対象
- 直近の重点課題である採用まわり
- 重要なイベントである MTM 関連
- 対象
- 採用強化に向けて ES部 とのやりとりを通した現状確認
人との関わり
入社直後、エンジニアリング統括室として直接関わる関係者以外にも、接点が発生した場合に個別にやりとりをしていました。 自分が仲間と執筆した技術同人誌の読者の方、 Twitter で長年つながっていたかた、共通の知人がいて知人経由で顔合わせを取り次いでもらったかたなど、世間の狭さを感じざるを得ません。 また、 Developers IO に公開したブログ記事をきっかけに、関わる領域に関する相談をいただくこともありました。
感じたこと
早い段階で新環境での貢献へ自信を持つことができた
体験のところにあった、「上司や同僚がものすごく承認してくれる」という部分によるものです。誰しも新しい環境にくると、「本当にそこで価値を出していくことができるのか?」「実際に価値を出せているのか?」に関して不安な時期があると思います。そこに関してリアルタイムでポジティブなフィードバックをもらえるため、入社してすぐに貢献できている実感を持つことができました。 特に、組織開発の仕事は成果の確認が長期になったり、そもそも現状は足回りや前提を整理しているところもあって、こういったフィードバックがないと最終的な成果を確認できる段階ではないため不安はより膨らんでいったのではないかと思います。
ちなみにこれは私から上司、メンバーへの感謝であり、ポジティブ・フィードバックを兼ねる内容になりますね。ありがとうございます。
閃きが増えた
定量化しているわけではないのですが、閃きが増えたように感じます。
例えば、
などです。今日も思いついたことが複数あり、来年取り入れていく予定です。
なぜ閃きがよく発生するのか個人的に考えてみました。閃きは大抵の場合、既存の知識の組み合わせで発生します。私はもともと大量のインプットをするタイプなので、前提として閃きやすい前提を備えています。そのうえで、私自身が知らないこと・気づかないことをチームメンバーから得ているのではと思います。また、新しい情報を得なくても既存の知識を整理しながら説明するなかで今まで試してない組み合わせに気づくこともあります。スクラムの運用を入れたことや、頻繁にペアワークをしていることもあり、毎日必ず同僚と会話する機会があります。また、閃きは楽しい・明るい気持ちのときに発生しやすいと考えているので、その面もありそうです。
こういった前提が閃きを増やしているのではないか、と思っています。 一般に閃きは楽しさや幸福感を生むとされているので、私の労働体験にとってとてもプラスなのだろうと思います。
SECI モデルを体現している場、なのかもしれません。
入社前の理想とのギャップ
入社前の理想
今回の転職にあたって、私は以下の軸を設定していました。
- A. 動機づけ要因 - 満足要素
- A-1. 人の成長と充実を支援できること - 事業か担当業務のどちらかでこれを満たせること
- A-2. 強みを活かせること - 単に組織領域をやるだけではなく、ソフトウェア開発者としてのバックグラウンドを活かすこと
- A-3. 音楽性が一致すること
- 楽しく没頭して働く文化 - 成果に向けてお互いに知的な刺激をしつつ、楽しく仕事をしたい
- 暗黙よりも明示の文化 - 暗黙の期待をできるだけ減らし、お互いの期待を明示する
- チームで質高く働く文化 - 個人商店ではなくチームでよりよい成果を出す
- B. 衛生要因 - ないと不満な要素 1. 一定以上のリモートワーク活用 - 都心から家が遠いので
動機づけ要因と衛生要因については、 ハーズバーグの二要因理論 を参照ください。実際に応募先のすべての企業にこの内容を明示して転職活動をしていました。
ギャップ
現時点での体験として、転職時に求めていた理想に対してギャップは全くないという状況です。
- A-1 はエンジニアリング統括室のミッションそのもの
- A-2 は開発組織向けの従業員担当であり、また、チームの Value としても開発の知見を活用することが掲げられているので、両面で満足です
- A-3 音楽性に関しても開発バックグラウンドのチームということもあり、この辺の好みが一致していてコミュニケーションしやすいです
- B-1 フルリモートワークでとても便利です。通勤で疲弊せず、家族の時間も個人の学習や趣味の時間も多く持てます
また、理想と一致しているだけではなく、自分が掲げていた動機づけ要因の設定自体も成果を生む仕事の前提として有意義な設定ができていたと今見直して感じています。従業員体験にまつわるキーワードで語るのであれば、 Employee Alignment がとれている状態です。
まとめ
思い描いた通りの転職をしたことができた、むしろポイントによっては想定外に当初考えていなかったよい点があり上回っているような感覚が今です。ただし、現状は足回りの整備と具体的な施策を動かす前提整理の段階のため、本当に組織に価値を持たらしていくのはこのあとになるので、そこでしっかり成果につなげていきたいと思います。
クラメソはいいぞ。
なお、私が感じたような体験を全社で再現性をもって実現することこそ私達エンジニアリング統括室のミッションなのでやっていきです。