Alteryx で使う地理座標系に関する基礎情報
基本情報:
Alteryx でマップを作成する際にデータに存在する緯度と経度の情報は、非常に重要です。
経度の値の範囲は、-180 から +180 です。負の値は西半球を表し、正の値は東半球を表し、経度 0 度が本初子午線とします。赤道では、経度の 1 単位が約 111 km の距離を示しています。極に近づくほどこの距離は減少します。
緯度の値の範囲は、-90 から +90 です。負の値は北半球を表し、正の値は南半球を表し、緯度は 0 度で赤道とします。場所は関係ずに緯度の 1 単位は、およそ 111 km の距離を示しています。
詳しくは以下の図がわかりやすい。
ベーシックな地図を作成する際に、小数点以下5桁までの精度で十分です。小数点以下5桁は 1.1 メートルまで正確であり、一般的なマッピングのニーズに役立ちます。たとえば、商圏分析ツールに基づいて建物全体を検索する場合、小数点以下5 桁の緯度と経度情報は足ります。
詳しく知る為に、東京タワーの実例を見てみましょう。東京タワーの正確な座標軸が(35.65859139654237、139.74543558220884)です。数値を最も近い桁に四捨五入することから始めると、以下に示すように、座標(36、140)を使用して直径 111.11 km の範囲に絞り込むことができます。
座標を小数第1位までに四捨五入すると、(35.7、139.7)が得られます。これは、以下に示すように、11.1 km をカバーする領域です。
座標を小数点以下 2 桁に丸めると、さらにズームされ(35.66、139.74)になります。これは、以下に示すように1.1 km をカバーする領域です。
小数点以下 3 桁の精度で、新しい座標は(35.659、139.745)であり、以下に示すように東京タワーのかなり近い 111 m の領域になります。
小数点以下 4 桁の精度で、新しい座標は(35.6586、139.7454)になり、以下に示すように、東京タワーの制限内にある 11 m の領域を示します。
最後に、小数点以下 5 桁の精度で、新しい座標は(35.65859、139.74536)であり、以下に示すように、東京タワーの実際の重心に非常に近い 1.1 m の場所を示しています。
したがって、緯度と経度に小数点以下 5 桁があると地図上のさまざまな場所を正しく理解できます。
まとめ:
この記事では地図の作成に使用される緯度と経度のシステムの基本的な概要を説明しました。
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