アクイア認定サイトビルダー – Drupal 8の受験体験記

2021.02.15

この度アクイア認定サイトビルダー – Drupal 8に合格することができましたので、このことについて書いていきたいと思います。

Drupalとは? アクイア認定サイトビルダーとは?

Drupalといえば、このスライムのようなロゴを想像される方がいらっしゃるかと思いますが、どこかで見たことはないでしょうか?

DrupalとはオープンソースのCMS(コンテンツ管理システム)で、そのDrupalの認定試験の1つがアクイア認定サイトビルダーです。

認定試験はアクイア(Acquia)社が主催しております。アクイア(Acquia)社とDrupalの関係については下記に記載がございます。

Drupalについてもう少し補足

Drupalは、コンテンツをノードという単位で扱うことが特徴のようです。 ノードとは記事コンテンツや記事に対するコメントなど、何かしらのデータ項目の集まりで、これらをデータベースのテーブルのように自由に設計できます。 また、最近話題のヘッドレスCMSとして動かすことも、ヘッドレスじゃないCMS(MVCなウェブアプリケーションというべきでしょうか?)としても動かすことができます。

このあたりが面白いなと感じました。

どのような試験なのか?

下記に詳しい情報がございますが、私の視点でコメントしていきたいと思います。

試験概要

アクイア認定サイトビルダーは、コアモジュールおよび拡張モジュールを使用してDrupalサイトを構築するプロフェッショナル向けの資格です。この試験は、Drupalサイトビルダーのスキル、知識の検証を目的としてデザインされています。この試験では、Drupal 8の知識と、Drupalの機能、コンテンツとユーザー管理、コンテンツモデリング、サイト表示、コミュニティとOSSプロジェクト、モジュールとテーマ管理、セキュリティ、パフォーマンスなどの領域に焦点を当てています。

この試験は、受験者の次の能力を検証します:

Drupal 8をベースとしたソリューションのプランニング、構築、管理
サイト構築に関するコアDrupalのプラクティスに関する理解
Drupalのサイト構築ツールを用いたアプリケーションの開発および保守
新規のDrupalモジュール、テーマのインストールおよび構成

記載の通りではあるのですが、この試験に合格できる人はDrupalの標準機能だけを使ってウェブサイトを構築できる知識、能力があることを証明できるというものです。

"Drupalの標準機能だけを使って"といいますのは、Drupalはモジュール(wordpressでいうところのプラグインに相当するもの)を追加インストールして機能要件を実現したり、自分でモジュールを作成(これをカスタムモジュールという)したりとカスタマイズができるのですが、この試験ではそのような知識、能力は前提としないということです。いかにコードを書かずにサイトを作るか?です。

標準機能だけで結構いろんなことができます。

どんな試験問題が出るのか?

具体的な内容については触れることができませんが、とりあえず用語と意味だけ理解してても合格できない内容でした。 Drupalの機能に関する理解だけでなく、管理画面でどのような操作をすれば良いのか?といった結構細かいことまで理解していないとダメな内容でした。

下記はDrupal9の内容になってますが、最後の方で試験例題が紹介されておりますので、雰囲気を知ることが可能です。

試験範囲

下記の通り結構ありまして、その範囲はDrupalのユーザーガイドほぼ全部です。

具体的にどのあたりを理解していないといけないのか?については、学習ガイドが参考になります。英語の情報ですが、アクイアジャパン社による日本語訳もございます。

ドメイン 1.0: Drupalの理解

1.1. Drupalの差別化された特徴を説明する能力の実証
1.2. Drupalの専門用語と用語の理解の実証

ドメイン 2.0: Drupalサイトの対応

2.1 提示されたシナリオに対し、サイト管理での管理ツールの使用方法の決定
2.2 提示されたシナリオに対してユーザーアカウントを構成する能力の実証
2.3 完成したコンテンツ項目に関する提示されたシナリオに対し、どの要素がタクソノミー用語、画像フィールドまたはテキストフィールドかを特定
2.4 ページレイアウトに関する提示された例に対し、ブロックに対比するコンテンツを決定
2.5 コンテンツ、構成およびメンテナンスに関する問題をトラブルシューティングする能力の実証

ドメイン 3.0: コンテンツのモデリング

3.1 コンテンツタイプおよびボキャブラリーを用いたコンテンツのモデリング能力の実証
3.2 コメントタイプおよびコメントを構成し管理する能力の実証
3.3 ブロックタイプおよびブロックを構成し管理する能力の実証
3.4 お問い合わせフォームを構成し管理する能力の実証
3.5 多言語対応コンテンツおよびインターフェースを構成し使用する能力の実証
3.6 メニュー、メニュー項目およびメニューブロックを構成し管理する能力の実証

ドメイン 4.0: サイト表示設定

4.1 ブロックシステムを用いたサイトの各種リージョンにおけるコンテンツ表示の制御能力の実証
4.2 編集、表示に関する各種コンテンツエンティティ(ノード、コメント、ユーザープロファイル、タームなど) のプレゼンテーション能力の実証
4.3 Drupalのビューズ機能を用いたコンテンツリストの作成、管理、表示能力の実証

ドメイン 5.0: サイト構成

5.1 アカウント設定、コンテンツオーサリング、開発、検索、サイトおよびシステム設定、メディアなどのサイト構成に関する各種オプションを使用する能力の実証
5.2 環境全体のインポート、エクスポート、構成比較における構成および同期オプションを使用する能力の実証

ドメイン 6.0: コミュニティおよびOSSプロジェクト

6.1 提示されたシナリオに対し、コントリビュートモジュールが必要となるタイミングの特定
6.2 提示されたプロジェクトデータの例に対し、プロジェクトの健全性を評価
6.3 コミュニティ参加方法
6.4 コアまたはコントリビュートモジュールに対する問題の報告方法に関する知識の実証

ドメイン 7.0: モジュールおよびテーマ管理

7.1 コントリビュートモジュールを追加、更新、削除する能力の実証
7.2 コントリビュートテーマを追加、更新、削除する能力の実証

ドメイン 8.0: セキュリティおよびパフォーマンス

8.1 サイト構成により発生したセキュリティの問題を特定
8.2 サイト構成に起因するパフォーマンスの問題を特定

試験対策

まずは上記でご案内した学習ガイドを読むところからですが、そのあとはローカル環境などにDrupalをインストールしてマニュアル見ながらひたすら触っていくしかないと思います。

ただ、マニュアルだけでは分かりづらいところがあり、下記情報は大変参考になりました(ありがとうございます)。

動画

アクイア社の動画は英語なので、英語が全然できない私にとっては厳しいものがございました。これについては、ゆっくり再生したり、字幕を出したり、何度も見返したりしました。

それでも理解できないところはそれなりにあり、それについては諦めました。

書籍

Drupal9が前提となっておりますが、Drupalの概要把握するためのものですので、バージョンについては気になりませんでした。

2-3年ぐらい前に読みました。コーディングをせずにウェブサイトを構築する内容になっております(Drupalの標準機能だけで構築する内容だったかは記憶が怪しいです)。

ウェブサイト

タクソノミー、ボキャブラリー、タームの関係がすごくわかりやすかったです。

こちらはまだ読んでないのですが、参考になるかと思いますのでリンクを貼っておきます。

さいごに(そもそも何故受験したのか?)

一言でいうと「CMS(Drupalなど)が面白いから」なのですが、仕事も少し関係しております。

弊社(クラスメソッド)の事業開発部というところでは、prismatix(プリズマティクス、と読みます)というオムニチャネルを実現するためのプラットフォームサービスの開発、運用をしております。

このprismatixですが、基本的にはすべての機能をAPIで提供するというサービスです。

そのため、パッケージ製品というよりは"部品"に近いものでして、これまでの導入実績ですとスクラッチ開発のアプリケーションに組み込んで頂いておりました。 他の導入方法としては、例えばECサイトシステムで使用するならばCMSに組み込んで使うこともでき、機能要件によってはその方が実現しやすいのではないか?と思い始めました。

そのため一部のCMSについて調べていたのですが、Drupalにおいては認定試験があることも知りました。正直なところ試験対策は面倒ですが、せっかく知識を得たのにもったいないと思い、受験することにいたしました。

そして、(実は1回落ちたのですが)今回サイトビルダー試験に合格できたので、今度は認定ディベロッパー試験を受けることにします。 更にアクイア認定フロントエンドスペシャリスト、アクイア認定バックエンドスペシャリストという試験にも合格すると、Drupal8 グランドマスターというグランド イカ天キングみたいな称号ももらえます。

というわけで、今後何かしらCMSに関わる仕事がしたいなと思っております。