コーディングなしでスキルを作成できる「Alexa Skill Blueprints」は”プライベートスキルの構築”というもっともっと大きな可能性を秘めている

コーディングなしでスキルを作成できる「Alexa Skill Blueprints」は”プライベートスキルの構築”というもっともっと大きな可能性を秘めている

Clock Icon2018.04.21

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麗春の候, 春たけなわの季節となりましたが、ますますお健やかにお過ごしのことと存じます、せーのです。
さて今日は、先日Amazonより発表になりました新しいスキル作成の形「Alexa Skill Blueprints」をご紹介したいと思います。

「Alexa Skill Blueprints」とはクイズ、ゲーム、朗読など、あらかじめ用意されている様々なテンプレートを選択し、その値を変えるだけで、バックグラウンドの構築なくAlexaスキルが作れてしまう、という新しい形のプラットフォームです。

ちなみにこの機能は現在英語版のみの提供となっています。

注目すべきは「ノーコーディング」ではない

当然一番注目されるのは「裏側のコーディングを一切しなくてもスキルが作れる」という点ですが、実はもっと注目したいポイントがあります。それは「作ったスキルはそのアカウントに紐付けられているデバイスでのみ使える」という点です。

現在のAlexaスキルは公開の範囲を指定することができません。公開してしまうと、Echoを持つ全てのユーザーがそのスキルを使える状況になります。
AWSのAlexa for Businessを使うとプライベートスキルを作成することが出来ますが、デバイス毎、ユーザー毎に課金が必要でした。開発中のまま、公開申請を出さずに「DEVスキル」として使用する、という手もありますが、ヒューマンエラーも起こりやすく、そもそも開発中のスキルをそのまま本番として使うこと自体が馴染みません。

しかし、この「Alexa Skill Blueprints」で作ったスキルはAlexa Blueprints内の「SKILLS YOU'VE MADE」というカテゴリ内にアップされ、これを使えるのは作ったアカウントに紐付いているEchoデバイスのみ、となります。
例えば家庭内のパーソナルな情報、「入浴剤のストックはどこにあるんだっけ?」などといった質問に「洗面所の右下の引き出しにありますよ」と言った答えを返すスキルを作っても、使うのはあなたとあなたの家族だけなので安心です。
※商用利用、企業利用については公式のドキュメントには言及されていませんので現在確認中です。

手軽さはもちろん、この"プライベートスキルが(無料で)作れる"というのはAlexaの将来的な方向性を変えてしまうほどのインパクトがある、と個人的には思っています。

やってみた

ではやってみましょう。まずBlueprintsポータルのあるhttps://blueprints.amazon.com/にアクセスします。

TOPページに早くもテンプレートがぎっしり載っています。ちなみにUS国外からアクセスするとこの記事の上の画像のように「英語しか使えないよ」というお知らせが出るようです。

ではここからテンプレートを選んでみます。わかりやすそうな「Custom Q&A」を選んでみます。

テンプレートは何も触らなくてもサンプルとして既に動くようになっています。サンプルの音声をここから確認できます。

同じページにはこのテンプレートを使ったスキルの作り方、スキルの使い方が載っていますので、ここをチェックしてからカスタムするようにしましょう。それにしてもこのCustom Q&Aはスキル名で呼び出ししなくてもよい、と書かれていますね。なんて素晴らしい対応が、なんてサラッと書いているのでしょうか。

一通り確認したので「Make Your Own」ボタンをクリックしてカスタムを開始します。

ステップバイステップで作り方が書かれています。簡単ですね。

サンプルの質問が埋まっている状態のBlueprintが出てきました。各質問の横に☓ボタンがついているので、一旦全部の質問を消してみます。

「Add Q&A」ボタンで質問を追加していきます。

追加したら右上の「Next: Create Skill」ボタンをクリックします。

2分ほど待ちます。

できました。これで完成です。ではテストしてみましょう。

質問に答えてくれました。成功です。

ちなみにBlueprintsはデバイスが所属しているアカウントが重要なので、アカウントを声で確認する方法もおさらいしておきましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。この機能は今はまだ「スキルを作りやすくする機能」ですが、将来的に大きな期待が持てますね。まずはご自宅専用スキルからサクッと作ってみてはいかがでしょうか。

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