Alteryxのyxiファイルを作る
こんにちは、小澤です。
Alteryxにyxiという形式のファイルがあります。 今回は、このyxiファイルを作成する方法を解説したいと思います。
yxiファイルとは
yxiファイルは、マクロをインストールして利用するファイルになります。 作成したマクロをyxiファイルとして配布することで、ダブルクリックするのみで利用可能になります。
ツールは、%APPDATA%\Alteryx\Tools以下にインストールされ、該当ユーザから利用可能な状態になります。
yxiファイルを作る
yxiファイルを作成する機能はAlteryxにはありません。 そのため、ちょっと特殊なやり方となります。
yxiファイルの実体
yxiファイルの実体はマクロと設定ファイルをまとめたzipファイルです。 ファイルの拡張をyxiからzipに変更することで、解凍することが可能です。
解凍されたファイルの中身は、インストール先に展開されたものと同様であることが確認できます。
例えば、Google Sheetsのyxiファイルであれば、以下のようにGoogle Sheets InputとGoogle Sheet Outputが含まれています。
また、マクロのファイルはSupporting_Macros以下に含まれています。
yxiファイルの作成
yxiファイルを作成するには、同じ構成で各ファイルを作成し、zipで圧縮したものの拡張子を変えるだけです。
最低限必要なものは
- マクロの本体
- xmlの設定ファル
- 画像ファイル
の3つとなります。
今回は、必要最低限で構成します。 そのため、設定のUIに使うhtmlやjavascriptのファイルは、利用しません。
さて、では早速作ってみましょう。 今回は、以下で作成したマクロをyxiファイル化してみます。
まず、マクロの設定をします。 これはマクロのワークフロー設定から、Meta infoを選択します。
ここではまず、Descriptionを設定します。 これは、ツールの説明として表示されるものになります。
つづいては、Tool PalleteのCategoryを設定します。 ここで設定したタブにツールがカテゴライズされます。
各ファイルは、以下のように配置します。
MacroTestフォルダ以下にマクロの実体を入れています。
画像はなんでもいいのですが、今回はマクロのアイコンに使用したのと同じものを配置しました。 これは、インストール時に表示されるものになります。
最後に、Config.xmlの中身を見てみましょう。
<?xml version="1.0"?> <AlteryxJavaScriptPlugin> <Properties> <MetaInfo> <Name>Macro Test</Name> <Description><![CDATA[Macro no test desu.]]></Description> <ToolVersion>0.1</ToolVersion> <CategoryName>Preparation</CategoryName> <Author>John Smith</Author> <Icon>MacroTest.png</Icon> </MetaInfo> </Properties> </AlteryxJavaScriptPlugin>
各項目はインストール時に表示されるものになります。
これらのファイルをまとめてzipで圧縮します。 最後に拡張子をyxiに変更すると作成完了です。
ダブルクリックして、インストールする際にConfig.xmlで設定した各項目が表示されているのが確認できます。
おわりに
今回は、インストーラ形式でマクロを導入するためのyxiファイルの作成方法を解説しました。 一手間かかるので少々面倒かもしれませんが、これで簡単にインストールして利用可能な形式での配布が可能になります。
Google Sheetsツールなど、他のyxiファイルを見ていただくと、この他にも複雑な設定が可能なことがわかります。 htmlやjavascriptの知識が必要になるものもありますが、ご興味のある方は見てみるといいかと思います。