AlteryxでNullを0に置き換えて計算する
こんにちは。Alteryxサポートエンジニアとして勉強中のスズです。
今回はNullを0に置き換えて計算する方法をご紹介いたします。
Nullを0に置き換えて計算する
Nullを0に置き換えなかった場合
[In/Out]->[Text Input]を使用して以下のデータを用意しました。「Month」列には月、それ以外の列には数値を入力していますが、一部にNullが含まれています。
[Preparation]->[Formula]を使用して、新しく「Total」列の作成と、月ごとの合計を出力するよう「[Negima] + [Teba] + [Tsukune]」という計算式を設定します。
この場合、Nullが含まれていない列は合計が出力されますが、Nullが含まれていると計算できずにNullとして出力されます。
IF関数を使う
Nullのままでは計算できませんので、Nullを0に変換します。
FormulaツールでIF関数を使って、各列にあるNullを0に上書きします。IF関数では、各列のデータがNullである場合には0を、Nullではない場合はそのままの数値を出力するよう設定しています。「Teba」列と「Tsukune」列への上書きを設定したのち、最後に前項と同様「Total」列の追加と合計値の出力を設定します。
結果を確認すると、各列のNullは0に上書きされ、「Total」列には合計値が出力されています。
IIF関数を使う
前項ではIF関数を使ってNullを0に上書きして計算しましたが、NullをNullのまま残しておきたい場合はIIF関数を利用することができます。
FormuraツールでIIF関数を使って計算式を設定します。「Total」列を追加し、「[Negima] + [Teba] + [Tsukune]」という計算式の「[Teba]」を「IIF(IsNull([Teba]), 0, [Teba])」に、「[Tsukune]」を「IIF(IsNull([Tsukune]), 0, [Tsukune])」にします。指定した列のデータがNullであった場合は0を、Nullではなかった場合はその列のデータを出力するという設定になります。
結果を確認すると、各列のNullはNullのまま変化はありませんが、「Total」列には合計値が出力されています。
最後に
今回はNullを0に置き換えて計算する方法をご紹介いたしました。今後もAlteryxの機能をご紹介していきます。
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