Alteryxで画像ファイルを読み込む

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こんにちは、小澤です。

今回は、Alteryxでできることの中でもちょっとした変わりダネとして画像ファイルを読み込んでみたいと思います。

なお、今回読み込んだデータはレポート用の画像として認識されます。 これは、Imageツールを使った場合と同じような結果を取得できるものになります。 そのため、画像をそのまま加工や分析できるというわけではない点にご注意ください。

画像ファイルを読み込むワークフロー

今回は、以下のような簡単なワークフローで画像の読み込みを行ってみます。

バイナリファイルを読み込むツール

Alteryxではデータはテーブルの形式で扱います。 列ごとに同じ種類のデータをいれて、行ごとに観測値が入るといった具合です。 これらは、数値や文字列などで表されていました。

このデータ形式において、画像を読み込むにはどうすればいいのでしょうか? その答えとしてAlteryxにはBlob Inputというツールが存在します。

バイナリファイルを読み込むに際しては、読み込み対象のファイル名を指定する必要があります。 そのため、Directoryツールでまずはファイル一覧を取得したのち、取得したパスを指定します。

ディレクトリツールの使い方は以下の記事などをご参照ください。

Blob Inputツールの設定で読み込み対象としてFullPathを指定しています。

データの一番最後に「Blob」という列が追加され、ファイルサイズがデータとして記載されています。

メタデータを確認すると、データの型もBlobになっていることが確認できます。

画像ファイルへの変換

ファイルが読み込めましたが、今のままだとなんのデータなのかまでは認識されていないただのバイナリデータとして扱われています。 これを画像ファイルとして認識させます。

この処理を行うには、Blob Convertツールを利用します。

このツールの設定は以下のようになります。

まず、「Convert From a Blob Field」を選択して、バイナリファイル -> 他の形式への変換を行う設定にします。 対象となる列は「Blob Field」で選択するので、ここでは先ほど生成されたBlob列を指定しています。 最後に"何に"変換するか、という項目で「Convert PNG, GIF or JPG Blob to Report Snippet」でレポート用の画像に変換します。

Browseツールで結果を確認すると、以下のように画像が表示されているのが確認できます。

画像をそのまま分析するには?

残念ながら、現在Alteryxには今回紹介したBlob ConvertツールやBase64 Encoderツールなど、ごく一部をのぞいてバイナリファイルを加工するようなツールが存在していません(Spatial Objectなど、専用の型を持つものは除きます)。

Alteryx自体、もともとがそういう用途ではないので不自由を感じる場面は少ないと思われますが、 どうしても画像を使いたいような場合は、RツールやPythonツールを使うなどの工夫が必要になります。

おわりに

今回は、Alteryxで画像のファイルを読み込んでみました。 読み込んだ後どのように使うかという利用シーンはあまり多くありませんが、「こんなこともできるんだ」くらいに捉えておいてもらえればいいかと思います。

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