Alteryxのレポート用テーブルの作成
こんにちは、小澤です。
Alteryxでは、レポート出力のために表を作成するTableツールがあります。
このツールのもっともシンプルな利用方法はデータをそのまま表にするというものなのでが、 データ形式や書式に関して色々設定ができるようになっています。
今回はTableツールでどのようなことができるのかを見ていきます。
基本的な表
まずは、特に設定を変更しない基本的な表をみてみます。 これはワークフローにTableツールを配置するだけです。
以下のような表が作成されます。
Group Byの項目を指定するとその項目ごとにそれぞれ表が作成されます。
また、下部Per Columns Configurationの左側のチェックで特定の列を含める/含めないを選択することが可能です。
Pivot機能
設定の一番上にTable Modeとして、BasicとPivotという2つの項目があります。 通常はBasicを使えばいいのですが、Cross Tabツールを使用したデータに対して表を作る場合にはテーブルを集計方法ごとに階層化できます。
以下のようにCross Tabツールを使って各項目ごとの合計値と平均値を出したデータがあるとします。
このデータに対してテーブルツールでPivotを選択すると、Per Columns Configurationの項目一覧が各列ではなく「Sum」と「Avg」のみになります。
この設定で作成した表を確認すると以下のように集計要素ごとに階層化されます。
表のレイアウトの変更
Table Configurationの項目ではいくつか表のレイアウトに関する設定が可能です。
Table Widthではテーブルの幅を自動、パーセンテージ、固定長の3つから選択してその数値をいれます。
Pivot StyleはテーブルにTable ModeでPivotを選択している場合のみ利用可能で表示形式を変更します。 例えば、「Pivot Variable on Left」を選択すると以下のような表示になります。
Bar GraphはTable ModeがBasicの時のみ利用可能です。 こちらにチェックを入れて、対象の列を選択します。 すると、選択した列の情報が棒グラフとして表に表示されます。
Show Column Headingsはヘッダ行の出力の有無を設定します。
列の見た目に関する設定
Per Column Configurationでは、列ごとの見た目の設定が可能です。
設定項目は以下のようになっています。
項目 | 内容 |
---|---|
Rename Field | 表示列名を変更する |
Width | 列の横幅を指定する |
Alignment | 表示位置(右揃え・中央揃え・左揃え) |
Border | 左右の線を表示するか |
Prefix | 表示するデータの前に固定で表示する文字列 |
Suffix | 表示するデータの後に固定で表示する文字列 |
Dec. Place | 小数点以下の表示桁数 |
Column Rules | 後述 |
Prefixに「aa」、Suffixに「bb」を指定した際には以下のようにデータの前後にaaとbbが表示されます。
テーブルの見た目に関する設定
下部にある「Default Table Settings」を押すと、以下のようなウインドが開いてテーブルの見た目に関する設定が行えます。
Dataタブでは以下の設定が可能です。
項目 | 内容 |
---|---|
Data Font | 表示に利用するフォント |
Font Size | 文字サイズ |
Text Color | 文字色 |
Backgroud Color | 背景色 |
Alternate Color | 交互表示の背景色 |
Row Per Group | 交互表示の単位 |
Tableツールはデータの各行ごとに交互に背景色が変わっています。 Alternate Colorでは色が変わってる方の背景色を指定します。 Row Per Groupは交互に色を変えるのを何行単位で行うかになります。
Backgroud Colorを青、Alternate Colorを赤、Row Per Groupを3にした場合、以下のような表示になります。
背景色や文字色は自由に設定できますが、上記の画像のように見づらくなってしまう場合もあるのでご注意ください。
Headerタブはヘッダ行に関する設定を行います。 こちらの項目はDataタブとほぼ同等になっています。
Borderタブでは、罫線の表示に関する設定になります。
項目 | 内容 |
---|---|
Border Width | 線の太さ |
Color(Header/Data) | ヘッダ行・データ行それぞれの線の色 |
Row Border | 行ごとの罫線の表示有無 |
Column Border | 列ごとの罫線の表示有無 |
Tableタブでは、表全体の設定を行います。
項目 | 内容 |
---|---|
Cell Padding/Column Padding | 余白 |
Table Border | テーブルの外側の罫線 |
Border Width/Border Color | Borderタブと同等 |
特定の条件を満たすデータだけ表示形式を変更する
最後は特定の条件を満たすデータだけ書式を変える設定になります。 この設定は書式を変えたいものに応じて2種類の位置で設定が可能です。
特定のセルのみを対象としたい場合は、Per Column Configurationから対象となる列を選択して、 Column Rulesを選択します。対象列のうち、条件を満たすもののみの書式が変更されます。
対象となる行全体の書式を変更したい場合は下部にあるCreate Row Rolesを選択します。
選択すると以下のようなウインドウが表示されます。
ここでは、エクセルの条件つき書式と同じようなやり方で設定が可能です。
一番上でルールの追加・削除や優先度の設定が行えます。 それぞれのルールはRule Nameで名前をつけて管理することが可能です。
Applyの項目では、条件を指定します。
項目 | 内容 |
---|---|
Always | 常にこの条件が適用されます |
When | 右側の条件で指定したものに対して適用されます |
Formula | Formula式で条件を指定します |
こちらの指定方法はほぼ、Filterツールと同様になります。 WhenはFilterツールのBasic filter、FormulaはCustom filterに相当します。 ここで指定した条件を満たすもの(Trueを返すもの)が書式指定の対象となります。
最後のStyleでは、条件を満たしたものの書式をどのように変更するかを指定します。 変更したい項目にチェックを入れると、設定するための項目が表示されるので具体的な値を選択します。
おわりに
今回は、レポートに利用するTableツールの設定について解説しました。 様々な設定が可能なため色々な見せ方が可能になりそうですね。ただし、本来見せたいデータを適切に表現するためにやりすぎないように注意しましょう。
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