
EC2に Alteryx Server を構築した際に遭遇したトラブル2件
こんにちは、まつおかです。
ひとつ前のブログで Alteryx Server 2025.1 のインストール手順をご紹介しましたが、その際に遭遇したトラブルについて、原因と対策をまとめました。
1.ライセンス有効化時のエラー
Alteryx One Platform を使用したライセンスの有効化を実施する際、ワークスペース選択したあとに「このサイトにアクセスできません」という画面が表示され有効化できませんでした。
原因:インスタンスのIPアドレスが毎回変わっていた
今回 Alteryx Server をインストールしたAWSのEC2インスタンスは、再起動するたびにIPアドレスが変わる「動的IPアドレス」になります。
それがWindowsのセキュリティソフト(Windows Defender)に怪しい動きと判断されたようで、通信がブロックされていました。
対応:Elastic IPでIPアドレスを固定
EC2インスタンスにElastic IPを割り当ててIPアドレスを固定したところ、正常に認証が通るようになりました。
Alteryx Server の運用を考えてもIPアドレスを固定することは必須となりますので、最終的にはElastic IPを割り当てることにはなると思いますが、その前にライセンス認証しようとするとうまくいかない可能性があります。(今回の私のようにw)
2.Server UI アクセス時のエラー
Alteryx Server のインストールとライセンスの有効化が完了したあと、WebブラウザからServer UI にアクセスしようとしたところ、Server をインストールしたPCからはアクセスできたものの、自分のPCからアクセスしようとすると「このサイトにアクセスできません」と表示されてしまいました。
原因:Windowsファイアウォールが外部PCからの通信をブロックしていた
インスタンスに設定しているセキュリティグループに、自分のPCからアクセスできるインバウンドルールは設定済だったので、他の原因を調査しました。
結果としては、Windowsファイアウォールが外部からの通信をブロックしていたことが原因でした。
対応:ファイアウォールにAlteryx Serverが使用しているポートへの通信を許可する「受信の規則」を追加
以下の手順で通信を許可する「受信の規則」を追加しました。
Alteryx ServerをインストールしたPCで、「セキュリティが強化された Windows Defender ファイアウォール」画面を開き(Windows検索で出てきます)、左のパネルで「受信の規則」を選択、右のパネルで「新しい規則…」をクリックした後表示された規則の種類画面で、「ポート」を選択して「次へ」をクリックします。
プロトコルおよびポートの画面で「TCP」を選択し、「特定のローカルポート」に「80」を入力して「次へ」をクリックします。
操作画面で「接続を許可する」を選択し「次へ」をクリックします。
プロファイル画面はデフォルトのままで「次へ」をクリックし、最後の名前画面で規則の名称を入力し(今回は”Alteryx Server Port”という名称にしました)「完了」をクリックして設定完了です。
これで再度自分のPCからアクセスしたところ、マイワークスペースの画面が表示されました!
さいごに
以上、Alteryx Server のインストール時に発生した2つのトラブルについてご紹介しました。
クラウド環境やセキュリティ関連の知識が少ないこともあり、ああ、そういうこともあるのか・・・ととても勉強になりました。
同じような構成を検討されている方の参考になれば幸いです!