[小ネタ]AlteryxのワークフローをXMLファイルとして読む
こんにちは、小澤です。
今回は、AlteryxとXMLの関係、そんな感じのものをこっそり覗いてみたいと思います。
Alteryxのワークフローファイルって実は
さて、Alteryxで作成したワークフローのファイルをテキストエディタで開いてみたことのある方はどれくらいいるでしょうか? バイナリファイルじゃないの?と思われるかもしれません。
実はこれ、XMLファイルなんです。 しかもAlteryx Designer上でこのXMLを確認することも可能です。
その実体は以下のようになっています。
これは、実はAlteryx上でも確認することが可能です。 メニューから
Options > User Settings > Edit User Settings
と選択していくと、以下のような画面が表示されます。
この画面で、Advancedのタブに切り替えて、「Display XML in Properties Window」にチェックを入れます。
この状態ででワークフローの設定を確認すると、タブの一番右に「XML View」が表示されており、そこから確認できます。 (もちろん、yxmdファイルをemacsなどのテキストエディタで開いても問題ありません)
内容は、各ツールを表すNodesとそれらの接続を表すConnections、ワークフローの設定をあわらすPropertiesで成り立っているようです。 XMLの各タグの定義はわかっていなくても、眺めてもらうとなんとなく何をあわらしているのかわかる感じになっているかと思います。
さらにこの設定を行うと、各ツールの情報もXMLで確認できるようになります。 ツールの設定の左側にある「</>」のアイコンを選択するとXMLが表示されます。
こちらは、右上の「Edit」を選択すると、XMLを直接編集してツールの設定を変更することもできます。
利用シーンは?
さて、Alteryxのワークフローファイルの実体はXMLで、それを直接編集できるということがわかりましたが、どういった利用シーンが想定されるでしょう? この機能自体を直接利用する機会はほとんどないように思えます。
想定される利用シーンとしては、バージョン管理があげられるかと思います。 ワークフローのファイルがバイナリないテキストファイルということは、gitなどでバージョン管理が行え、どこが変更されたかも見ることが可能になるということです。
Alteryx ServerのGallery機能ではアップロードされたワークフローのバージョン管理が行われています。 これは、以下のように過去のバージョンを選択することが可能になるものです。
しかし、Designerしか導入していない環境などでは代替手段として利用可能でしょう。
終わりに
今回はAlteryxのワークフローファイルの実体がXMLであることを紹介しました。 実際には、知っていても活用する場面はあまりない機能かもしれませんが、「XMLで確認すればいいんじゃね?」となるタイミングがもしかするとあるかもしれません。