Alteryxのワークフローをyxzpファイルでパッケージングする
こんにちは、小澤です。
今回はAlteryxのワークフローと関連するファイルをまとめてパッケージングするyxzpファイルについて書かせていただきます。
パッケージングとは
Alteryxではファイル入出力や自作マクロの利用などで、ワークフローとは別のファイルにアクセスすることがあります。 これらは、ワークフロー読み込み時や実行時に取得する必要があるため、ワークフローを作成したものと別環境で動かす場合は合わせて配布する必要があります。 また、これらのファイルはワークフローを作成した環境で置いてあるパスで指定するため、他の環境で動かす場合は書き換えてやる必要もあります。
こういった依存ファイルやパスの書き換えが少ない場合は、都度その旨を伝えるでも問題ありません。 しかし、これらが多くなってくると必要なファイルを入れ忘れたり、誤ったパスを指定してしまうなどのミスが多くなってきてします。
そこで、ワークフローの他に依存するものを含めて1つのファイルにしてしまうのがパッケージングになります。
yxzpファイルの作成
では、実際にyxzpファイルを作成する方法を見ていきます。
まず、メニューのOptionsからExport Workflowを選択します。
以下のようなウインドウが表示され、依存するファイルがリスト化されて表示されるので、そこからパッケージする際に含めるファイルを選択します。
環境によってはインストールされていないこともあるため、Rを利用したPredictive系のツールも含まれていますが、ここでは対象から外しています。
Package Locationは必要に応じて書き換えてください。
Saveを選択することでyxzpファイルが作成されます。
これでyxzpファイルが作成されます。 他の環境にファイルを移動させたり、他者と共有する際は、このファイルのみを渡せばいい状態になります。
yxzpファイルの利用
yxzpでパッケージングされたワークフローを利用するには、ファイルを選択してAlteryx Designerを起動します。 起動すると、以下のようなウインドウが表示されます。
Destination Directoryで指定したパスにディレクトリが作成され、その中に一覧で表示されているファイルが展開されます。 Importを選択することで、実際に展開する処理が実行されます。
その後、Alteryx上でワークフローが表示されれば完了です。 ワークフロー中の入力ファイルのパスなどを確認すると、yxzpから展開されたファイルになっていることが確認できます。
おわりに
今回は、Alteryxで作成したワークフローをyxzpでパッケージングする方法を解説しました。
作成したワークフローは依存ファイルによって、作成した環境に依存したものになってしまっていますがこの方法を活用することで、気軽に他の環境でもワークフローを実行することが可能になります。
また、このyxzpファイルの作成はAlteryx Serverにワークフローをアップロードする際にも利用されており、共有環境でも同じ処理が実行可能なことを保証するのにも役立っています。
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