【新機能】 書き込み性能をスケールできる Amazon Aurora Limitless Database のプレビューが開始されました #AWSreInvent

Amazon Aurora が書き込みもスケールアウトするってよ

ウィスキー、シガー、パイプをこよなく愛する大栗です。

私はアメリカのラスベガスで開催している Amazon Web Services のグローバルカンファレンス re:Invent に来ています。Keynote の一つである Monday Night Live で Amazon Aurora に関する大きなアップデートがあったためレポートします。

Join the preview of Amazon Aurora Limitless Database

Amazon Aurora Limitless Database

Amazon Aurora Limitless Database のプレビューが発表されました。1秒あたり数百万の書き込みトランザクションを処理して、1個のデータベースでペタバイトサイズのデータを管理できます。

今まで Amazon Aurora のスケールアウトはリードレプリカを追加して読み込み性能をスケールできましたが、書き込み性能をスケールする場合はスケールアップであるためインスタンスサイズの提供サイズに制限を受けていました。Aurora Limitless Database は単一のインスタンスの制限を超えて書き込み性能を拡張できます。

今まで Aurora はコンピューティングとストレージの階層でしたが、Aurora Limitless Database では コンピューティングがトランザクション ルータとシャードの2階層に分かれます。

Amazon Web Services, Inc. "Join the preview of Amazon Aurora Limitless Database". AWS News Blog. https://aws.amazon.com/blogs/aws/join-the-preview-amazon-aurora-limitless-database/, (2023-11-27)

シャードは各々データベースのサブセットを保存するインスタンスで、並列処理を行うことにより高い書き込みスループットを実現します。トランザクションルータはデータの保存場所に関するメタデータを保持し、SQL コマンドを解析してそれらのコマンドをシャードに送信して、シャードからデータを集約して単一の結果をクライアントに返して、分散トランザクションを管理して一貫性を維持します。

Aurora Limitless Database を構成するすべてのノードは DB シャード グループに含まれます。DB シャード グループには Limitless Database リソースにアクセスするための別のエンドポイントがあります。

プレビュー

Aurora Limitless Database のプレビュー の https://pages.awscloud.com/Aurora-Limitless-Database-Preview.html から登録できます。

このプレビューは以下のリージョンの新しい Aurora PostgreSQL クラスターのバージョン 15 で実行されます。

  • 米国東部 (オハイオ)
  • 米国東部 (バージニア北部)
  • 米国西部 (オレゴン)
  • アジアパシフィック (東京)
  • 欧州 (アイルランド)

プレビューの登録を行うと以下のようなメールが送られてきます。

まだ Aurora Limitless Database を利用できていませんが、利用可能になったら続報をお届けします。

さいごに

Aurora には Aurora Serverless があり書き込みのスケールを自動で行ってくれる機能がありました。しかし単一インスタンスのサイズ制限があるため、一定以上のスケールが難しいものでした。Aurora Limitless Database ではスケールアウトで書き込み性能を向上させるため基本的に制限がなくスケールするようです。

Aurora Limitless Database のアーキテクチャについては、12月8日の db tech showcase で AWS のシニア Aurora スペシャリスト SA の星野さんが話されるようですので参加する方は期待しましょう!