Amazon Connect AIエージェント(ドメイン)に対して複数のナレッジベースを統合できるようになったので仕様を整理してみた
はじめに
以下の公式アナウンスでは、Amazon Connect AIエージェント(ドメイン)に対して、Amazon Bedrock ナレッジベースの統合と、複数のナレッジベースの統合という2つのアップデートが記載されています。
そのうち、Amazon Bedrock ナレッジベースとの統合方法については、以下の記事で紹介されています。
もう一つのアップデートについて、従来は1インスタンスに対して1つのナレッジベースしか統合(参照)できませんでしたが、今回のアップデートにより、複数のナレッジベースを統合できるようになりました。
これにより、複数のソースを並行してクエリし、より包括的な応答を提供することが可能になります。
そこで今回は、この「複数のナレッジベースの統合」に関する仕様を整理してみます。
なお、現在ソースとして追加できるものは以下の通りです。
- Amazon S3
- Microsoft SharePoint Online
- Salesforce
- ServiceNow
- Zendesk
- Amazon Bedrock ナレッジベース
統合数の上限について
Amazon Connect AIエージェントのナレッジベース統合数の上限は、リージョンごとに 10 個となっています。
この上限は、Amazon Connect インスタンスごとやドメイン(アシスタント)ごとではなく、アカウント内の各リージョンごとに適用される制限となります。
そのため、1つのドメインに対して、最大10個のナレッジベースを統合できます。
ナレッジベースのサイズとコンテンツ数の上限について
1つのナレッジベースの最大サイズは 5GB、コンテンツ数は 5,000 個という制限があります。(統合先がBedrock ナレッジベースを除く。)
複数のナレッジベースを統合した場合、これらの制限がどのように適用されるのか気になるところです。
確認したところ、これらの制限はインスタンス全体の合計ではなく、それぞれのナレッジベース統合ごとに適用される制限となります。
Amazon Connect AIエージェントでは、ナレッジベース作成時において、1コンテンツあたりの最大サイズは 1MB という制限があります。
そのため、1ナレッジベースあたりのコンテンツ数上限である 5,000 個と掛け合わせることで、ナレッジベースのサイズには 5GB(1MB × 5,000)の制限がある状況となっています。
これらの制限が統合ごとに適用されるため、例えば3つのナレッジベースを統合した場合、最大15,000個のコンテンツ、合計15GB(5GB × 3)までのデータを扱うことが可能になります。
実際に確認してみた
実際にS3バケット2つを追加することができました。

まとめ
今回のアップデートにより、1つのAIエージェントに対して複数のナレッジベースを統合できるようになりました。
複数統合時の仕様のポイントは以下の通りです。
- 統合数の上限: リージョンごとに最大10個まで
- 制限の適用範囲: サイズ上限(5GB)やコンテンツ数上限(5,000個)は、インスタンス全体ではなく「統合ごと」に適用される
- 全体の拡張性: 最大の10個を統合した場合、最大で50,000コンテンツ、合計50GBまでのデータを1つのAIエージェントで扱えるようになる
このように、制限が統合ごとに適用されるため、複数のナレッジベースを組み合わせることでAIエージェントが参照できるデータ量を大幅に拡張できます。
より柔軟で包括的な AI エージェントの構築が可能になりますので、ぜひご活用ください。
参考ドキュメント
- Amazon Connect エンドポイントとクォータ
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/general/latest/gr/connect_region.html#limits_q_connect - Amazon Connect が複数のナレッジベースのサポートを開始して Amazon Bedrock ナレッジベースと統合
https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2025/11/amazon-connect-multiple-knowledge-bases-integrates-amazon-bedrock-knowledge-bases/ - Step 4 Add integrations
https://docs.aws.amazon.com/connect/latest/adminguide/ai-agent-initial-setup.html#enable-ai-agents-step4







