Amazon Connect Contact Lensの感情分析機能を有効/無効に切り替えられるようになりました

Amazon Connect Contact Lensの感情分析機能を有効/無効に切り替えられるようになりました

Clock Icon2025.04.16

はじめに

Amazon Connect Contact Lensでは、感情分析機能を有効/無効に切り替えられるようになりました。

https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2025/03/amazon-connect-contact-lens-enable-disable-sentiment/

https://docs.aws.amazon.com/connect/latest/adminguide/enable-analytics.html#disable-sentiment-analysis-voice-and-chat

従来、Contact Lensを有効化すると、必ず感情分析が有効化されていましたが、今回のアップデートにより特定のフローでは感情分析を無効化するなどの制御が可能になりました。

このアップデートにより、感情分析を無効にした場合でも、以下の機能は引き続き利用できます。

  • 会話の文字起こし(トランスクリプト)
  • 生成 AI による要約
  • その他の会話分析機能

活用シナリオ

今回のアップデートにより、様々なビジネスニーズに対応できるようになりました。

業務タイプに応じた感情分析の制御

  • 一般的な問い合わせ窓口:感情分析を有効にして顧客のブランド認識を追跡
  • 社内の苦情受付ライン:プライバシーに配慮して感情分析を無効化
  • コンプライアンス要件の厳しい組織:規制に応じて感情分析を無効化

フローごとの柔軟なルール設定

従来から感情分析に基づく以下のようなルール設定は可能でしたが、今回のアップデートにより特定のフローのみを対象に感情分析を適用できるようになりました。

  • 特定の感情スコアが閾値を超えた場合に管理者へ通知を送信
  • 顧客の感情スコアが低い場合、通話記録の確認とフォローアップのためのタスクを自動生成

これにより、例えば「一般的な問い合わせフローでは感情分析とルールを適用し、機密性の高い問い合わせフローでは感情分析を無効化する」といった、より細やかなコンタクトセンター運用が実現できます。

ルール設定や実装事例の詳細については、以下のAWSドキュメントをご参照ください

https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/connect/latest/adminguide/build-rules-for-contact-lens.html

試してみた

試してみるために、以下のシンプルなフローを作成しました。

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[記録と分析の動作を設定]ブロックでは、[Contact Lens 音声分析]が有効になっている状態で、[感情分析を有効にする]をオフにするだけで感情分析を無効化できます。

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電話をかけて会話し、終話後約10分で文字起こしなどの対話分析結果が確認できます。

以下を表示すると、感情分析がされていないことが確認できました。

cm-hirai-screenshot 2025-04-15 9.51.30

参考

https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/connect/latest/adminguide/set-recording-behavior.html

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