Amazon Connect Customer Profiles で CSV ファイルから顧客セグメントを作成する機能が追加されました
はじめに
Amazon Connect Customer Profiles に、CSV ファイルをインポートして顧客セグメントを作成できる新機能が追加されました。
この機能により、コンタクトセンターの管理者やキャンペーン担当者は、事前に準備した顧客リストを簡単にアップロードし、パーソナライズされたエンゲージメント戦略に向けたターゲットセグメントを効率的に作成できるようになります。
新機能の主な特徴は以下のとおりです。
- 生成AI による自動マッピング: さまざまな形式の CSV データを標準的なプロファイル属性に効率よくマッピング
- カスタム属性の作成: 必要に応じてカスタム属性を作成可能
- プロファイル有効期限: 最大90日まで設定可能で、データ品質の維持とガバナンス要件への準拠を支援
- 重複防止機能: 顧客ID、メールアドレス、電話番号などの一意識別子を使用して既存プロファイルとマッチング
作成したセグメントは、アウトバウンドキャンペーンで活用できます。SMS、電話、メールなどのマルチチャネルで利用可能です。
今回は、ユーザーリストを CSV ファイルでアップロードしてセグメントを作成する手順を紹介します。
前提条件
Customer Profiles が有効化されている必要があります。有効化していない状況でセグメントページに遷移すると、以下の表示がされます。
CSVファイルの準備
サンプルCSVファイル
今回は、以下のCSVファイルを使用してセグメントを作成します。
"AccountNumber","FirstName","LastName","PhoneNumber"
"XXXXXX","test","test","+8150xxxxxxxx"
"YYYYYY","huga","huga","+8150xxxxxxxx"
"ZZZZZZ","hoge","hoge","+8150xxxxxxxx"
CSVファイルの要件
インポートするCSVファイルは、以下の条件を満たす必要があります。
- CSV 形式
- サイズが 1GB 未満
- ヘッダーを含める
- UTF-8 でエンコード済み
セグメントの作成手順
顧客セグメントページから、From file upload を選択します。
ファイルをアップロードし、以下の項目を設定します。
- セグメント名
- 顧客属性(AI を活用したマッピングを選択)
- プロファイルの有効期限(1日)
プロファイル有効期限を設定することで、有効期限が切れると自動的に削除されます。今回は1日に設定しました。
デフォルトでは、インポート日から 14 日間が有効期限として設定されます。
要件を満たすCSVファイルを使用すると、以下のとおり顧客属性が自動的にマッピングされ、セグメントを作成できるようになります。
Customer identifier(顧客識別子)には、プロファイルキーとして一意のキーである AccountNumber
を指定します。
セグメント名の設定
セグメント名(Name)は、セグメントを識別する必須フィールドです。以下の条件を満たす必要があります。
- 文字 (a~z、A~Z)、数字 (0~9)、ハイフン (-)、またはアンダースコア (_) のみを使用
- 文字または数字で始める(アンダースコアで始めることはできません)
- 最大長は 255 文字
AI を活用したマッピング
生成AIを活用することで、CSVファイルの列名を標準的なプロファイル属性に自動的にマッピングできます。この機能により、手動での属性設定の手間を大幅に削減できます。
ただし、CSVファイルの要件を満たさない場合、Auto-generate customer attributes で以下のエラーが表示される場合があります。
We couldn't generate a mapping
We're handling a lot of requests. Wait for a few moments and try again.
結果確認
セグメントのインポートが完了し、プロファイル数が増加したことを確認できました。
インポート前:15プロファイル
インポート後:18プロファイル
最後に
Amazon Connect Customer Profiles の CSV インポート機能により、既存の顧客データを簡単にセグメント化できるようになりました。生成AIによる自動マッピング機能により、データ変換の手間も大幅に削減されています。この機能を活用して、より効果的なアウトバウンドキャンペーンを実施してみてください。